この記事の要点
停電したら、まず「ブレーカー」を見てください。ブレーカーが落ちていなければ、原因は家の外にあります。次にスマホで電力会社の停電情報を開くと、停電している地域と軒数がわかります。
- 最初の分かれ道は2つだけです。 自分の家だけが消えているのか、近所も一緒に消えているのか。これを先に決めると、やることが変わります。
- 停電情報はスマホで見られます。 東京電力パワーグリッドの停電情報は住所から検索でき、停電している軒数を「〜1,000軒」「1,001〜10,000軒」「10,001軒〜」の区分で表示します(東京電力パワーグリッド)。
- スマホの電池は、消える前に守ります。 iPhoneは低電力モードで長持ちします。適応型電力制御が有効な場合、残量が20%を下回ると自動でオンになります(Apple)。
- いちばん危ないのは、電気が戻ったときです。 停電のあとに電気が復旧した「復電時」に火災が起きることがあります。避難するときはブレーカーを落としておくのが有効です(総務省消防庁)。
この記事の対象:台風や地震の停電が不安な60代〜80代の方と、離れて暮らす親の家が停電していないか気になる30代〜50代のご家族です。
今日やること:①お住まいの電力会社の停電情報ページをスマホのホーム画面に置く ②懐中電灯とモバイルバッテリーの置き場所を決める ③家族に「停電のときはこう連絡する」と一言伝える。この3つです。
なお、電線が切れて垂れ下がっている、焦げたにおいがするなど、その場に危険があるときは、この記事の手順より先に電力会社と消防(119番)へ連絡してください。
1. まず結論|停電したら、この順番で動きます
暗くなった瞬間は誰でもあわてます。そこで、迷わないように順番を決めておきます。
- ブレーカーを見る
- 近所の家や街灯が消えているかを見る
- スマホで停電情報を開く
- スマホを低電力モードにする
- 明かりを用意する
- 家族に無事を伝える
- 電気が戻ったら、家電を1つずつ確かめる
この7つは、上から順にやれば必ず前に進むように並べています。3番以降はスマホを使いますので、スマホの電池は最優先で守ると覚えておいてください。
夜中に停電すると、この順番そのものを思い出せません。紙に7行だけ書いて、玄関か冷蔵庫に貼っておくのが確実です。
2. 手順1・2|自分の家だけか、地域全体かを見分けます
停電には大きく2種類あります。家の中が原因の停電と、家の外が原因の停電です。対処がまったく違うので、ここを最初に切り分けます。

ブレーカーが落ちているときは、家の中が原因です
分電盤(玄関や洗面所の上のほうにある、スイッチがたくさん並んだ箱)を見てください。スイッチのどれかが下がっていたら、それが落ちたブレーカーです。
- いちばん左の大きなスイッチが落ちている場合は、家全体で電気を使いすぎた合図です。エアコンや電子レンジなどを止めてから上げ直します。
- 小さいスイッチの1つだけが落ちている場合は、その部屋だけの使いすぎか、その回線の異常です。その部屋の家電のプラグを抜いてから上げ直します。
- 上げてもすぐ落ちるときは、それ以上くり返さないでください。家電か配線の異常が考えられます。電力会社や電気工事店に相談します。
ブレーカーには「漏電を感知して落ちるもの」もあります。上げ直してもすぐ落ちるのに無理に上げ続けるのは、いちばんやってはいけない行動です。
近所も消えているときは、家の外が原因です
窓から外を見て、向かいの家や街灯が消えていれば、地域の停電です。この場合、家の中でできることはありません。次の手順3に進んで、情報を取りにいきます。
判断に迷ったら、冷蔵庫の音が止まっているかを聞いてみてください。家中の家電が一斉に静かになっていれば、ブレーカーか地域停電のどちらかです。1部屋だけ消えているなら、その回線のブレーカーです。
3. 手順3|停電情報をスマホで調べます
地域の停電だとわかったら、次は「どこが停電しているか」「いつ直りそうか」を調べます。ここはテレビが映らなくてもスマホだけでできます。

電力会社の停電情報ページを開きます
電気を家まで届けている会社(送配電会社)が、停電情報をインターネットで公開しています。関東なら東京電力パワーグリッド、関西なら関西電力送配電、というように、お住まいの地域ごとに会社が決まっています。
東京電力パワーグリッドの停電情報では、サービスエリア内で発生している停電情報が地図と一覧で示され、停電している軒数が「〜1,000軒」「1,001〜10,000軒」「10,001軒〜」の区分で表示されます。住所から検索することもできます。
ひとつ知っておきたいのは、停電が起きてから情報が画面に出るまでには時間差があるということです。東京電力パワーグリッドも、停電を把握してから情報を表示するまでにタイムラグが発生する場合があると案内しています。「うちは消えているのに地図に出ていない」ときは、少し待ってから見直してください。
アプリを入れておくと、通知で気づけます
停電情報は、アプリで受け取ることもできます。東京電力パワーグリッドはスマートフォンアプリ「TEPCO速報」で通知を届けています。関西電力送配電は停電情報アプリ「関西停電情報」を案内しており、事前に登録した地域で停電が発生または復旧したときにプッシュ通知が届くしくみです。
離れて暮らす親御さんの地域を登録しておけば、本人から連絡が来る前に「そちら停電してる?」と電話をかけられます。これは子世代にとって、かなり実用的です。
台風のときは、来る前に見ておきます
台風は進路が事前にわかります。気象庁の台風情報で進路と接近時刻を確認し、停電情報ページはあらかじめスマホのホーム画面に置いておきます。天気の見方そのものに不安がある方は、シニアの天気の見方をChatGPTでもあわせてご覧ください。
4. 手順4|スマホの電池を守ります
停電中、スマホは「連絡手段」と「情報源」と「明かり」を兼ねます。電池が切れると全部いっぺんに失います。だから、残量が減ってからではなく、停電に気づいた時点で節約を始めます。

iPhoneは低電力モードにします
iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「電力モード」→「低電力モード」、iPhone 14以前は「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」の順にタップします。画面の右上から下にスワイプしてコントロールセンターを出し、バッテリーのアイコンをタップする方法もあります。
Appleによると、適応型電力制御が有効になっている場合はバッテリー残量が20%を下回ると低電力モードがオンになり、充電量が80%以上になると自動的にオフになります。低電力モードの間は、5G、自動ロック、画面の明るさ、リフレッシュレート、iCloud写真、自動ダウンロード、メールの取得、アプリのバックグラウンド更新などが調整されます。
節約は「効くもの」から順にやります
やることが多いと感じたら、上から3つだけで十分です。
- 低電力モードをオンにする
- 画面の明るさをいちばん暗いところまで下げる
- 動画とゲームを見ない(電池の減りがいちばん大きい使い方です)
- 使っていないアプリを閉じる
- 電波が弱い場所では機内モードにして、必要なときだけ戻す
電波が届きにくい場所でスマホを置いておくと、基地局を探し続けて電池が減ります。停電で近くの設備が止まっているときは、これが起こりやすくなります。ふだんから電池の減りが早いと感じている方は、スマホの電池が早く減る原因と対策で設定を見直しておくと、停電のときに差が出ます。
5. 手順5|明かりを用意します(やってはいけないことも)
暗い部屋でいちばん危ないのは、転ぶことと、火です。
懐中電灯は、ペットボトルでランタンになります
懐中電灯は、そのままだと一方向しか照らせません。500mlの水入りペットボトルを上に立てて、下から光を当てると、光が散って部屋がぼんやり明るくなります。特別な道具はいりません。
スマホのライトも使えますが、スマホは連絡手段です。明かりに使い続けると電池がなくなります。懐中電灯があるなら、そちらを優先してください。
ろうそくは、できるだけ使わないでください
停電中のろうそくは、倒れる・寝てしまう・子どもやペットが触る、といった事故につながります。乾電池式のランタンやライトを用意しておくほうが安全です。買い置きの考え方はわが家の備蓄・持ち出し袋をChatGPTで準備にまとめています。
冷蔵庫は開けないのが正解です
停電中の冷蔵庫は、開けなければしばらく冷たさを保ちます。「中身が心配だから」と何度も開けるほうが、早く傷みます。開けるのは、本当に必要なものを一度に出すときだけにしてください。
暑い時期・寒い時期の停電は体にこたえます。無理をせず、水分を手元に置き、つらいと感じたら家族や近所に声をかけてください。
6. 手順6|家族に「無事」を伝えます
停電そのものより、連絡が取れないことのほうが家族を不安にさせます。
電話がつながらないときは171を使います
災害時は電話が混み合ってつながりにくくなります。そのときに使えるのが、災害用伝言ダイヤル「171」です。番号を押して案内にしたがい、伝言を録音・再生するしくみで、NTT東日本の公式ページに使い方が載っています。実際に試せる体験利用の日が決められていますので、日程は公式ページで確認してください。
伝える内容は3つだけにします
家族の連絡方法そのものを決めていない場合は、防災の日9/1の備え|家族の連絡方法とハザードマップに、171の練習日を決める手順まで書いています。停電の話をきっかけに、一度決めてしまうのが早道です。
伝える内容は3つで足ります。「自分は無事」「家は停電している」「連絡はこの方法でとる」。長い説明はいりません。
7. 手順7|電気が戻ったときがいちばん危ない(通電火災)
停電が直った瞬間に安心してしまいがちですが、実はここが火災のリスクがいちばん高い場面です。

復電のときに火が出るしくみ
総務省消防庁は、地震による火災には電気に起因するものが多く、地震直後だけでなく「停電後の復電時など時間が経ってから起こることもあります」と説明しています。
たとえば、倒れたままの電気ストーブに電気が戻る、外れかけたコードに電気が流れる、落ちたカーテンや洗濯物が熱源に触れている、といった状態で電気だけが復活すると、誰もいない部屋で発火します。これが「通電火災」と呼ばれるものです。
やっておくべきことは3つです
- 停電したら、使っていた電気ストーブ・アイロン・電気毛布などのスイッチを切り、プラグを抜く。
- 家を離れて避難するときは、ブレーカーを落とす。 消防庁も、避難する際にブレーカーを落とすことが有効だと案内しています。
- 電気が戻ったら、家電を1つずつ確認する。 煙やにおい、異常な熱がないかを見ながら、順番に使い始めます。
感震ブレーカーという選択肢
自分でブレーカーを落とせない場面もあります。寝ている間の地震、留守中の地震などです。そこで消防庁が勧めているのが「感震ブレーカー」です。一定以上の揺れを感知すると自動で電気を遮断する装置で、地震火災への対策として紹介されています。
設置の要不要や種類の判断は、お住まいの建物や電気の使い方によって変わります。自治体が設置費用の助成をしている場合があります(対象となる場合があります。要件審査があり、支給を保証するものではありません)。詳しくはお住まいの市区町村の防災担当窓口にご確認ください。
8. モバイルバッテリーは「選び方」と「捨て方」まで込みです
停電のたびに話題になるのがモバイルバッテリーですが、ここ数年は事故の話も増えています。買う前に知っておきたいことがあります。

事故がいちばん多い製品です
製品評価技術基盤機構(NITE)は2026年7月15日の注意喚起で、2021年から2025年までの5年間にNITEへ通知された「リチウムイオン電池搭載製品」の事故が2140件あり、製品別ではモバイルバッテリーの事故が最も多いと公表しています。事故件数は春から夏にかけて増え、8月にピークを迎える傾向があるとされています。
つまり、備えのつもりで買ったものが、置き方しだいで危険物になるということです。
NITEの「3つのC」で覚えます
NITEは、リチウムイオン電池を搭載した製品との付き合い方を3つにまとめています。
- 賢く選ぶ:購入前に、販売事業者の連絡先や製品情報、リコール情報を確認する。表示マークが適切か確認する。
- 丁寧に使う:高温となる場所では使用・保管しない。強い衝撃や圧力を加えない。異常を感じた場合は使用を中止する。
- 正しく捨てる:家電製品を廃棄する際はリチウムイオン電池の使用の有無を確認する。メーカー回収や自治体の回収区分等の廃棄方法を確認する。
シニア世帯でとくに起きやすいのは、「ふくらんだ古いモバイルバッテリーを引き出しにしまったまま」というパターンです。ふくらみ、熱、変なにおいは使用中止の合図です。燃えるごみに混ぜて出すのではなく、自治体の回収区分か家電量販店の回収ボックスを確認してください。
停電の備えとして選ぶときの見方
- 車の中やストーブの近くなど、高温になる場所に置かない
- 落としたもの、ぶつけたものは使い続けない
- 買った直後にメーカー名と型番を控え、リコール情報を確認する
- 半年に一度は残量を確かめ、空のまま放置しない
9. 台風が近づく前日までにやっておく5つのこと
台風は、地震と違って「来るのがわかる」災害です。関西電力送配電も、停電情報アプリを事前にダウンロードしておくと便利だと案内しています。
前日までの5つ
前日までに次の5つを済ませておくと、当日の不安がかなり減ります。
- スマホとモバイルバッテリーを満充電にする
- 電力会社の停電情報ページをホーム画面に置く(またはアプリを入れる)
- 懐中電灯の電池を確かめ、手の届く場所に置く
- 水と、火を使わずに食べられるものを用意する
- 家族に「停電したらこう連絡する」と伝えておく
まず手をつけるのは1と3です
このうち1と3は、5分あれば終わります。ふだんの備蓄の見直しはわが家の備蓄・持ち出し袋をChatGPTで準備を、離れた親御さんの様子が気になる方は見守りカメラ・センサーの選び方もご参考にしてください。
10. AIに聞くときの言い方|そのまま使える5つ
ChatGPTなどのAI(人工知能)は、停電そのものを直すことはできません。でも、手順を思い出す・言葉を整える・持ち物を書き出すといった下ごしらえは得意です。停電中は電池を使うので、できれば停電が起きる前に聞いて、答えを紙に写しておくのがおすすめです。
そのまま打ち込める言い方を5つ挙げます。
- 「80代の親が一人で住んでいます。停電したときに最初にやることを、5つだけ、やさしい言葉で教えてください。」
- 「停電に備えて用意するものを、①今すぐ買うもの ②家にあるはずのもの に分けて書き出してください。」
- 「台風が近づいています。家族に送る短い連絡文を作ってください。『停電したら171を使う』と入れて、3行以内でお願いします。」
- 「停電が復旧したあと、家電を安全に使い始める順番をチェックリストにしてください。」
- 「モバイルバッテリーを安全に使うための注意を、高齢の親に口で説明する言い方に直してください。」
AIに任せてはいけないこと
- 今この瞬間に停電しているかどうかは、AIではなく電力会社の停電情報で確認してください。AIはリアルタイムの停電状況を持っていません。
- いつ復旧するかも同じです。復旧見込みは電力会社が出す情報が唯一の根拠です。
- 住所や電話番号、契約者番号は打ち込まないでください。「○○市の実家」のように置き換えれば十分です。
AIとの付き合い方をもう少し広く知りたい方は、シニアのClaude入門|長文をやさしく要約するもあわせてどうぞ。
11. よくある失敗パターンと、その避け方
停電している間にやりがちなこと
❌ ブレーカーを何度も上げ直す
⭕ 上げてもすぐ落ちるときは、そこで止めて電力会社や電気工事店に相談します。異常があるから落ちています。
❌ 停電中にスマホで動画を見て時間をつぶす
⭕ 動画は電池の減りがいちばん大きい使い方です。停電中のスマホは連絡と情報のために残しておきます。
❌ 「地図に出ていないから、うちだけの停電だ」と決めつける
⭕ 停電の把握から表示までには時間差があります。ブレーカーと近所の様子で判断し、地図は少し待って見直します。
復旧のあと・備えのときにやりがちなこと
❌ 復旧したので、家電のスイッチを一斉に入れる
⭕ 1つずつ確かめながら戻します。復電のあとの火災は、ここで起きます。
❌ ふくらんだモバイルバッテリーを引き出しにしまっておく
⭕ ふくらみは使用中止の合図です。自治体の回収区分を確認して手放します。
❌ 「停電しているらしい」というSNSの投稿を家族に転送する
⭕ 停電情報は電力会社の公式ページが根拠です。災害のときは義援金をかたる詐欺なども出ます(熊本地震の義援金詐欺|正しい寄付先の確かめ方)。
12. まとめ|今日やること3つ
- お住まいの電力会社の停電情報ページを、スマホのホーム画面に置く。 関東なら東京電力パワーグリッド、関西なら関西電力送配電です。アプリがある地域なら、アプリのほうが通知で気づけます。
- 懐中電灯とモバイルバッテリーの置き場所を決めて、残量を確かめる。 ふくらんでいるものがあれば、今日のうちに手放す準備をします。
- 家族に「停電したらこう連絡する」と一言伝える。 171の練習日を一緒に決めておけると、さらに安心です。
停電は、来る日を選べません。ただ、暗くなってから考えることを減らしておくことはできます。7つの手順を紙に書いて貼るだけでも、当日の動きが変わります。
この記事を書いた人
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・シリーズ累計50,000部突破)。SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆。
次にやること
- 電力会社の停電情報ページをスマホのホーム画面に追加する
- モバイルバッテリーの残量とふくらみを確かめる
- 家族に「停電したときの連絡方法」を伝える
よくある質問
Q. 停電したとき、電力会社に電話したほうがよいですか。
A. 地域全体が停電しているときは、電力会社もすでに把握して復旧作業に入っています。まずは停電情報ページで状況を確認してください。ただし、電線が切れて垂れ下がっている、電柱が倒れている、焦げたにおいや火花が見えるといった場合は、状況を伝えるために電力会社へ連絡してください。危険が差し迫っているときは119番です。
Q. マンションです。ブレーカーは落ちていないのに電気が来ません。
A. 建物全体の受電設備が止まっている可能性があります。廊下やエレベーターの明かりが消えているか確認し、管理会社や管理人に連絡してください。あわせて電力会社の停電情報も見ておくと、建物の問題か地域の問題かの切り分けができます。
Q. 停電中、冷蔵庫の中身はどのくらいもちますか。
A. 開け閉めの回数や気温で大きく変わるため、一律の時間は言えません。確かなのは、開けなければ冷たさが保たれるということです。開けるのは必要なものを一度に出すときだけにして、電気が戻ったあとは、においや状態を確かめてから使ってください。
Q. モバイルバッテリーは何を基準に選べばよいですか。
A. NITEは「賢く選ぶ」として、購入前に販売事業者の連絡先や製品情報、リコール情報を確認すること、表示マークが適切か確認することを挙げています。容量の大小より先に、まずこの確認をしてください。買ったら、メーカー名と型番を控えておくと、後からリコール情報を調べられます。
Q. 古くなったモバイルバッテリーはどう捨てますか。
A. NITEは「正しく捨てる」として、廃棄する際にリチウムイオン電池の使用の有無を確認し、メーカー回収や自治体の回収区分等の廃棄方法を確認するよう呼びかけています。燃えるごみや不燃ごみに混ぜると、収集車やごみ処理施設での火災につながります。お住まいの自治体のごみ分別のページか、家電量販店の回収ボックスを確認してください。
Q. 通電火災は地震のときだけですか。
A. 消防庁の説明は地震火災についてのものですが、仕組みは「電気が止まっている間に危険な状態ができ、電気が戻ったときに発火する」というものです。台風や事故による停電でも、電気ストーブのスイッチが入ったままだったり、家電が倒れていたりすれば同じことが起こりえます。停電したら熱を出す家電のプラグを抜く、というのは季節や原因を問わず有効です。
Q. スマホの充電が切れそうです。何を最後まで残すべきですか。
A. 電話をかける機能です。低電力モードにして画面を暗くし、動画・ゲーム・SNSを止めれば、通話のための電池はかなり長く残せます。Appleは低電力モードで画面の明るさやアプリのバックグラウンド更新などを調整すると説明しています。家族への連絡を先に済ませてから、情報収集は短時間にまとめてください。
Q. 停電しているかどうか、AIに聞けば教えてくれますか。
A. いいえ。ChatGPTなどのAIは、今この瞬間どこが停電しているかという情報を持っていません。停電の有無と復旧見込みは、必ず電力会社の停電情報で確認してください。AIが役に立つのは、備えのリストを作る、家族への連絡文を整える、手順をやさしい言葉に直す、といった場面です。
参考・出典
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を 〜「リチウムイオン電池搭載製品」は3つのCで事故を防ぎましょう!〜」(令和8年7月15日・2021〜2025年の5年間で2140件・モバイルバッテリーが最多・8月にピーク・3つのC)
- 総務省消防庁「感震ブレーカー」(地震火災は電気に起因するものが多い・停電後の復電時など時間が経ってから起こることもある・避難する際にブレーカーを落とすことが有効・一定以上の揺れを感知すると自動で電気を遮断する装置)
- 総務省消防庁「【コラム】地震火災対策について」(令和2年版 消防白書)
- 東京電力パワーグリッド「停電情報」(住所検索・停電軒数の区分表示・停電把握から表示までのタイムラグ・アプリ「TEPCO速報」)
- 関西電力送配電「災害への備え(台風・水害編)」(停電情報アプリ「関西停電情報」・事前登録した地域の発生/復旧をプッシュ通知)
- 関西電力送配電「停電時の対処法」(電気が突然消えたときの確認・予定停電の備え)
- Apple「iPhoneやiPadで低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる」(オンにする手順・残量20%未満で自動オン・80%以上で自動オフ・制限される機能)
- 気象庁「台風情報」
- NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)」(使い方・体験利用)
(この記事の内容は2026年9月12日時点の公表情報に基づいています。停電情報の提供方法や制度は変わることがありますので、実際の手続きの前に上記の公式ページで最新の内容をご確認ください。)