結論: 毎年9月1日は「防災の日」です。この日に合わせて、①家族の連絡方法を決める、②災害用伝言ダイヤル171の練習日を決める、③ハザードマップの調べ方を知る、の3つを準備しておくと、いざというときに家族があわてずにすみます。文章づくりや段取りの整理はChatGPT(チャットジーピーティー)が手伝ってくれますが、避難するかどうかの判断は、お住まいの自治体の避難情報と気象庁の情報で確認するのが基本です。
この記事の要点:
- 要点1: 防災の日は毎年9月1日、その前後の8月30日〜9月5日は「防災週間」です(内閣府「『防災の日』及び『防災週間』について」)
- 要点2: 災害用伝言ダイヤル171は、毎月1日・15日などの「体験利用日」に家族で練習できます(NTT東日本)
- 要点3: 連絡ルールのメモ、家族LINEへの呼びかけ文、持ち出し品の見直しは、ChatGPTに話しかけるだけで下書きを作ってもらえます
対象読者: 防災の備えを「そのうちやろう」と思ったまま数年たってしまったシニアの方(60〜80代)。離れて暮らす親の備えが気になるお子さん世代(30〜50代)にも役立ちます。
読了後にできること: 9月1日の防災の日までに、家族の連絡方法・171の練習・ハザードマップの確認・持ち出し品の見直しを、無理のない順番で進められます。
「防災の備え、何から手をつければいいのかわからなくて」
シニアの方のスマホ相談で、毎年夏の終わりごろによく出てくる話題です。持ち出し袋は押し入れの奥にあるけれど中身は何年も前のまま、家族と「もしものときの連絡方法」を話したことは一度もない——。思い当たる方は、決して少なくないはずです。
そこでおすすめしたいのが、毎年9月1日の「防災の日」を、わが家の備えを見直す日と決めてしまうことです。敬老の日やお正月と同じように「毎年この日にやる」と決めておけば、忘れませんし、家族にも声をかけやすくなります。
段取りの整理や文章づくりには、AI(人工知能)のChatGPTが役立ちます。ChatGPTは、話しかけると文章を作ったり、質問に答えたりしてくれる無料のスマホアプリです(2026年7月時点。OpenAI公式ヘルプ)。この記事では、防災の日に向けた準備を5つのステップに分けて、そのまま使える話しかけ方の例と一緒に紹介します。
まず全体像|5ステップと時間の目安
今日すべて終わらせる必要はありません。9月1日までに少しずつ進めれば十分です。
| ステップ | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 防災の日(9月1日)をカレンダーに書き込む | 3分 |
| 2 | 家族の連絡方法をChatGPTと整理して決める | 20分 |
| 3 | 災害用伝言ダイヤル171の練習日を決める | 10分 |
| 4 | ハザードマップの調べ方を知る | 15分 |
| 5 | 持ち出し品リストを見直す | 15分 |
ステップ1: 防災の日(9月1日)って何をする日?
防災の日は、毎年9月1日と国の閣議了解で定められた日で、「災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ための日とされています。9月1日を含む8月30日から9月5日までは「防災週間」で、全国の自治体で防災訓練や行事が行われます(内閣府「『防災の日』及び『防災週間』について」)。
まずはカレンダーの9月1日に「防災の見直し」と書き込むところから始めましょう。何をする日か家族に説明したいときは、ChatGPTにこう聞いておくと便利です。
防災の日(9月1日)はどんな日ですか。
シニア世代の家庭が、この日に合わせてやっておくとよい備えを、
むずかしい言葉を使わずに3つ教えてください。
※ 正確な制度の説明は、内閣府など公式の情報を確認するよう案内してください。
お住まいの自治体の広報紙やホームページには、防災週間の訓練や催しの案内が載ることが多いので、この機会にのぞいてみるのもおすすめです。
ステップ2: 家族の連絡方法をChatGPTと整理して決める
大きな災害のとき、まず心配になるのが家族の安否です。ところが「誰が誰に、どの順番で、何を使って連絡するか」を前もって決めているご家庭は意外と少ないものです。電話がつながりにくいときはLINEなどのメッセージが届くこともあるため、連絡手段は複数決めておくと安心です。
決めごとの整理は、ChatGPTに「聞き役」になってもらうと進めやすいです。
話しかけ方の例1(連絡ルールのたたき台を作る)
災害が起きたときの、わが家の連絡ルールを一緒に整理してください。
・家族構成: 夫婦2人暮らし、長男一家は隣の市、長女は東京
・ふだんの連絡手段: 電話と家族LINE
・決めたいこと: 連絡する順番、電話がつながらないときの代わりの手段、
集合場所の決め方
・私に質問しながら、1枚の「連絡カード」にまとめてください
・不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください
できあがった連絡カードは、印刷して電話の近くや冷蔵庫に貼っておくと、家族の誰でも見られます。家族構成の部分は、ご自身の状況に合わせて書き換えてください。
話しかけ方の例2(家族LINEへの呼びかけ文を作る)
9月1日の防災の日に合わせて、家族LINEに送る呼びかけ文を考えてください。
・伝えたいこと: もしものときの連絡方法を、この機会に家族で決めておきたい
・お説教っぽくならない、明るい言い方にしてください
・「返事は急がなくてよい」と一言添えてください
・3〜4行の短さでお願いします
あわせて、スマホが緊急地震速報などを受け取れる設定になっているかも確認しておくと安心です。設定の手順はスマホの緊急速報メール設定|シニアが見逃さない7ステップで詳しく紹介しています。
ステップ3: 災害用伝言ダイヤル171の練習日を決める
「171(いない)」という番号をご存じでしょうか。災害用伝言ダイヤル171は、大きな災害で電話がつながりにくくなったときに、声の伝言を残せる仕組みです。使い方はシンプルで、171にかけて、録音なら「1」、再生なら「2」を押し、そのあとに市外局番から始まる電話番号を入力します(総務省「災害用伝言サービス」)。インターネット上で文字の伝言を残せる「災害用伝言板(web171)」もあります。
心強いのは、災害が起きていなくても練習できる「体験利用日」があることです。毎月1日と15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間に体験利用ができます(NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)」)。防災の日の9月1日は、毎月1日の体験利用日とちょうど重なるので、練習にぴったりの日です。
家族で練習する段取りは、ChatGPTにメモの形でまとめてもらいましょう。
災害用伝言ダイヤル171を、9月1日に家族で練習したいです。
次の内容を、家族LINEに送れる短いお知らせ文にまとめてください。
・9月1日は体験利用日なので、実際に171にかけて練習できること
・録音は「171」→「1」→ 自宅の電話番号、
再生は「171」→「2」→ 自宅の電話番号 という手順
・夜ごはんのあとなど、それぞれ都合のよい時間に試せばよいこと
・仮定した点は必ず「仮定」と明記してください
一度でも自分の指でかけてみると、「もしものときも、これならできそう」という安心感がまるで違います。練習した感想を家族LINEで報告し合うのも、よい習慣になります。
ステップ4: ハザードマップの調べ方を知る
ハザードマップは、洪水や土砂災害などの危険が心配される場所を示した地図です。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、住所を入れると洪水・土砂災害・高潮・津波などのリスク情報を地図に重ねて見られる「重ねるハザードマップ」と、市町村が作ったハザードマップにつながる「わがまちハザードマップ」が使えます。紙の地図が自治体から配られているご家庭も多いので、まずは手元にあるか探してみてください。
ChatGPTには、地図の「調べ方の手順」や「見るときの観点」を聞くのがおすすめです。
ハザードマップを初めて見ます。
国土交通省のハザードマップポータルサイトで自宅の周りを調べるときの手順と、
シニアが特に見ておくとよい点(自宅の色分け、近くの避難場所、
避難場所までの道のり)を、順番にやさしく教えてください。
※ 実際の危険度や避難場所は、必ず地図そのものと自治体の情報で
確認するよう案内してください。
ここで1つ、とても大切なことがあります。「今、避難したほうがいいか」をChatGPTに聞いて決めるのはやめてください。AIはあなたの町の今の状況を正しく知っているわけではありません。避難の判断は、お住まいの自治体が出す避難情報と、気象庁の防災気象情報が正です。気象庁のホームページでは、土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度を地図で確認できる「キキクル(危険度分布)」も見られます(気象庁「キキクル(警報の危険度分布)」)。ふだんの天気情報の見方はシニアの天気の見方をChatGPTで|熱中症・台風7ステップでも紹介しています。
ステップ5: 持ち出し品リストを見直す
持ち出し袋の中身をそろえる手順は、わが家の備蓄・持ち出し袋をChatGPTで準備|シニアの防災で一通り紹介しています。すでに袋を用意してある方は、防災の日に合わせて「中身の見直し」だけでも行いましょう。
防災の持ち出し袋の中身を、年に1回見直したいです。
シニア夫婦の2人暮らしを想定して、次の観点でチェックの手順を作ってください。
・賞味期限や使用期限が切れていないか確認するもの
・季節に合わせて入れ替えるもの
・めがねや補聴器の予備など、自分に欠かせないものが入っているか
・重すぎて持てない袋になっていないか
・数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください
家族みんなで確認する項目を1枚の表にしたい場合は、シニアの防災チェックリストをChatGPTで作る方法も参考になります。毎年9月1日に同じ見直しをすれば、リストは年々わが家仕様に育っていきます。
【要注意】よくある失敗パターンと回避策
失敗1: 避難するかどうかをAIに聞いて決めてしまう
❌ 大雨のときに「避難したほうがいい?」とChatGPTに聞いて、その答えで決める
⭕ 避難の判断は、自治体の避難情報と気象庁の防災気象情報で確認する
なぜこれが重要か: AIはあなたの町の今の雨量や川の水位を見ているわけではありません。命に関わる判断は、必ず公式の情報で行ってください。AIに任せてよいのは、事前の準備や文章づくりまでです。
失敗2: 連絡ルールを作っただけで満足してしまう
❌ 連絡カードを作ったが、家族の誰にも見せていない
⭕ 家族LINEで共有し、印刷して電話の近くにも貼っておく
なぜこれが重要か: 連絡ルールは、家族全員が知っていて初めて役に立ちます。作ること自体より「共有して、一度練習してみること」が本番です。
失敗3: ハザードマップをAIの説明だけで済ませてしまう
❌ ChatGPTの説明を読んだだけで、実際の地図を見ない
⭕ ポータルサイトか自治体の紙の地図で、自宅の色分けを自分の目で確かめる
なぜこれが重要か: AIの説明はあくまで「調べ方の案内」です。あなたの家がどの色の区域にあるかは、実際の地図でしかわかりません。
失敗4: 一度準備して、そのまま何年も放置してしまう
❌ 持ち出し袋も連絡ルールも、作ったきり見直していない
⭕ 毎年9月1日の防災の日を「見直しの日」と決めて、カレンダーに書いておく
なぜこれが重要か: 家族の住まいや連絡先、体の状態は年々変わります。年に1回の見直しを行事にしてしまうのが、長続きのコツです。
よくある質問(FAQ)
Q. 防災の日はいつですか?何をする日ですか?
毎年9月1日です。災害への心構えを準備するための日として国の閣議了解で定められており、9月1日を含む8月30日〜9月5日は「防災週間」です(内閣府)。この記事では、家族の連絡方法・171の練習・ハザードマップ確認・持ち出し品の見直しをこの日に合わせて行うことをおすすめしています。
Q. 避難するかどうかをChatGPTに聞いてもいいですか?
おすすめしません。避難の判断は、お住まいの自治体が出す避難情報と、気象庁の防災気象情報で確認してください。ChatGPTが手伝えるのは、事前の連絡ルールづくりや持ち出し品の整理といった「備えの段階」までです。
Q. 災害用伝言ダイヤル171は、災害が起きていなくても練習できますか?
できます。毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間が体験利用日です(NTT東日本)。9月1日の防災の日は体験利用日にあたるので、家族で練習するのにちょうどよい日です。
Q. ハザードマップはどこで見られますか?
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、住所から調べられます。市町村が配布している紙のハザードマップでも確認できます。見方に迷ったら、この記事のステップ4のプロンプトで調べ方の手順をChatGPTに聞いてみてください。
Q. ChatGPTを使ったことがなくても、この記事の方法はできますか?
できます。この記事のプロンプト(AIへの指示文)は、ChatGPTの画面に貼りつけて送るだけで動きます。アプリの入れ方や最初の設定は高齢者のためのChatGPT入門|家族と始める安心5ステップで、画面を見ながらゆっくり進められます。
まとめ: 今日から始める3つのアクション
- 今日やること: カレンダーの9月1日に「防災の見直し」と書き込み、ステップ2の話しかけ方の例で、わが家の連絡カードのたたき台を作る
- 今週中: 家族LINEに呼びかけ文を送り、連絡方法と171の練習日(9月1日)を共有する
- 9月1日まで: ハザードマップで自宅の周りを確認し、持ち出し袋の中身を見直す。当日は家族で171を体験利用してみる
次回予告: 次の記事では、停電に備えたスマホの充電・節電のコツを、シニア向けにやさしく整理する予定です。
参考・出典
- 「防災の日」及び「防災週間」について — 内閣府 防災情報のページ(参照: 2026-07-29)
- 災害用伝言サービス — 総務省(参照: 2026-07-29)
- 災害用伝言ダイヤル(171) — NTT東日本(参照: 2026-07-29)
- ハザードマップポータルサイト — 国土交通省(参照: 2026-07-29)
- キキクル(警報の危険度分布) — 気象庁(参照: 2026-07-29)
- ChatGPT Android App FAQ — OpenAI Help Center(参照: 2026-07-29)
ご注意: この記事は、防災の日に合わせた「事前の備え」をAIで進めやすくするための一般的な方法を紹介するものです。避難するかどうかの判断は、お住まいの自治体が出す避難情報と気象庁の防災気象情報を必ず確認してください。地域の実情に応じた備えは、自治体の防災担当窓口の案内が優先です。
持ち出し袋をこれから用意する方はわが家の備蓄・持ち出し袋をChatGPTで準備|シニアの防災を、家族で使えるチェック表を作りたい方はシニアの防災チェックリストをChatGPTで作る方法もあわせてどうぞ。
ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にどうぞ。