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【2026年10月】火災報知器の電池切れ|止め方と交換の7手順

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【2026年10月】火災報知器の電池切れ|止め方と交換の7手順

この記事の要点

家の火災報知器が「ピッ」と短く鳴るのは、電池切れを知らせる音の可能性があります。パナソニックは、電池切れのときは「ピッ、電池切れです。」が3回鳴り、その後約40秒おきに「ピッ」が鳴ると案内しています(パナソニック「住宅用火災警報器が鳴りやまない時の原因と止め方」)。

  • まず、火事でないかを確かめます。 火事のときは、大声で周りに知らせて、119番に通報します(東京消防庁「住宅用火災警報器を設置したあとは?」)。
  • 音は、警報停止ボタンを押すか、引きひもを引いて止めます。 ただし、電池切れのまま止めても、単独型は約16時間後にまた鳴ります(パナソニック)。
  • 設置から10年がたっていたら、本体ごと交換します。 東京消防庁は、古くなると電子部品の劣化や電池切れなどで、火災を感知しなくなるおそれがあるとしています(東京消防庁)。
  • 「消防署の方から来た」という訪問販売に気をつけます。 東京消防庁は、消防署が特定の業者に販売を依頼したり、直接販売したりすることはないとしています(東京消防庁「住宅用火災警報器はどこで買えるの?」)。

この記事は、2026年10月8日時点で確認した、総務省消防庁・東京消防庁・パナソニックの案内と、西宮市消防局・千葉市・福岡市・鹿児島市・埼玉県の案内をもとにまとめています。鳴り方や止め方、電池だけを替えられるかどうかは機種によって違うので、本体の表示と取扱説明書もあわせて確かめてください。

今すぐやること3つ

今すぐやることは、次の3つです。

  1. 煙や焦げたにおいがないかを確かめる
  2. 警報停止ボタンを押すか、引きひもを引いて、音を止める
  3. 本体に書いてある設置年月か製造年月日を見る

まず知っておくこと|電池切れのまま放っておかない

この記事でいう火災報知器は、家の天井や壁につけている「住宅用火災警報器」のことです。消防署やメーカーの案内では、「住宅用火災警報器」という名前で書かれています。

火災報知器が鳴ったときは、火事でないか、鳴り方、音を止める、何年たったか、電池か本体を替える、付ける場所と点検、相談するの順に確かめることを、左から右への矢印で示した図
図解1|火災報知器が鳴ったときに確かめる順番

全ての住宅で、設置が義務になっている

総務省消防庁によると、住宅用火災警報器は、2011年(平成23年)6月に全ての住宅への設置が義務になりました。2021年(令和3年)6月に10年がたったことから、消防庁は、定期的な点検や、古くなった機器の交換が大切だとしています(総務省消防庁「令和7年版 消防白書」住宅防火対策の推進)。

西宮市消防局は、多くの住宅用火災警報器は設置から10年で電池切れになると言われていて、電池切れのときに電子音で知らせる機種があるとしています(西宮市消防局「住宅用火災警報器から定期的に電子音が聞こえるのですが・・・」)。

住宅火災で亡くなった人の7割以上が65歳以上

総務省消防庁の「令和7年版 消防白書」によると、2024年(令和6年)の住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)は1,030人で、そのうち65歳以上は779人、全体の75.6%でした。0時から6時までの時間帯に多くの死者が出ていて、亡くなった経過では逃げ遅れが465人と最も多くなっています(総務省消防庁「令和7年版 消防白書」火災による死者の状況)。

寝ているあいだの火事に気づくには、警報器が鳴ることが大切です。東京消防庁は、2024年(令和6年)の住宅火災100件あたりで死者が出た火災の件数を、住宅用火災警報器などを付けていない住宅で9.6件、付けている住宅で3.0件と公表しています(東京消防庁「住宅用火災警報器はなぜ必要なの?」)。

この記事で確かめる順番

この記事では、次の順番で確かめます。

  1. 火事でないか(手順1)
  2. 鳴り方(手順2)
  3. 音を止める(手順3)
  4. 何年たったか(手順4)
  5. 電池か本体を替える(手順5)
  6. 付ける場所と点検(手順6)
  7. 相談する(手順7)

手順1|鳴ったら、まず火事でないかを確かめる

警報器が鳴ったら、音の種類を考える前に、火事でないかを確かめます。

火事でないかを確かめ、煙や焦げたにおいがあるときは大声で周りに火災を知らせて119番通報し、料理の煙や湯気で鳴ったときは部屋の換気をし、「ピッ」と短く鳴りつづけるときは電池切れを知らせる音の可能性があることを、三つの枝で示した図
図解2|鳴ったら、まず火事でないかを確かめる。煙やにおい、料理の煙、「ピッ」で、することが変わる

煙や焦げたにおいがあるとき

東京消防庁は、火災のときは、大声で周りに火災を知らせ、119番通報をするよう案内しています。自分に危険が及ばない範囲で初期消火をし、危険を感じたら、すぐに避難します(東京消防庁「住宅用火災警報器を設置したあとは?」)。

料理の煙や湯気で鳴ったとき

調理中の煙などで鳴ったときは、本体の警報停止ボタンを押すか、付属のひもを引くか、部屋の換気をすると、警報音は止まり、通常の状態に戻ります(東京消防庁)。鹿児島市は、火災でないのにたびたび鳴る場合は、設置場所を変えるようすすめています(鹿児島市「住宅用火災警報器が鳴ったら、どうすればいいですか。」)。

「ピッ」と短く鳴りつづけるとき

煙もにおいもなく、「ピッ」という短い音が決まった間隔で鳴るときは、電池切れのサインかもしれません。西宮市消防局は、設置から10年ほどたっていて、定期的に電子音が鳴る場合は、電池切れを知らせる音の可能性があるとしています(西宮市消防局)。

手順2|鳴り方で、電池切れか故障かを見分ける

電池切れのほかに、故障や、交換の時期を知らせる鳴り方もあります。

パナソニックの警報器の鳴り方

パナソニックは、鳴り方ごとの意味を次のように案内しています。音声がなく、警報音だけの機種もあります(パナソニック「住宅用火災警報器が鳴りやまない時の原因と止め方」)。

鳴り方 知らせていること どうするか
「ピッ、電池切れです。」が3回鳴り、その後約40秒おきに「ピッ」が鳴る。これを約1時間ごとに繰り返す 電池寿命が近づいている 設置から10年未満なら電池を交換。10年以上なら本体の交換がおすすめ
「ピッピッピッ、故障です。」が3回鳴り、その後約40秒おきに「ピッピッピッ」が鳴る。これを約1時間ごとに繰り返す 故障している(煙を検知できず、火災警報動作をしない) 本体を交換する
音は鳴らず、赤いランプ(作動灯)が4回点滅し、5分ごとに繰り返す 機器を交換する時期 本体を交換する

出典:パナソニック「住宅用火災警報器が鳴りやまない時の原因と止め方」(2026年10月8日確認)

「ピッピッピッ」と3回続けて鳴るときは、電池切れではなく故障のサインです。パナソニックは、故障した状態では煙を検知できず、火災の警報も鳴らないとしています(パナソニック)。

メーカーによって、鳴り方は違う

西宮市消防局は、2006年(平成18年)前後に作られた、主な住宅用火災警報器の電池切れの音の例を、次のように紹介しています(西宮市消防局)。

メーカー 電池切れ音の例
能美防災 60秒おきに「ピッ」
ニッタン 「ピッ 電池切れです」3回繰り返し後30秒おきに「ピッ」
パナソニック 40秒おきに「ピッ」
セコム 「ピッ 電池切れです」30分後60秒おきに「ピッ」
ホーチキ 西宮市のページに、電池切れ音の音声ファイルがある

出典:西宮市消防局「住宅用火災警報器から定期的に電子音が聞こえるのですが・・・」(2025年3月6日更新)

これは代表的な例で、機種によって警報音が違う場合があります(西宮市消防局)。本体に書いてあるメーカー名と型番で、取扱説明書を確かめます。

手順3|警報停止ボタンか引きひもで、音を止める

火事でないと分かったら、音を止めます。

警報停止ボタンを押すか引きひもを引いて音を止めても、電池は切れたままなので、単独型は約16時間後に再び警報が鳴ることをくり返す輪と、輪から抜けるには電池を交換することを示した図
図解3|電池切れのまま音を止めても、また鳴る(パナソニックの単独型の例)

ボタンを押すか、ひもを引く

パナソニックは、警報停止ボタンを押すか、引きひもを引いて止めるよう案内しています。警報器の外観や形は、機種によって違います(パナソニック)。鹿児島市も、警報停止スイッチを押すか、ひもを引くなどして警報音を止めるよう案内しています(鹿児島市)。

止めても、電池切れのままだとまた鳴る

音を止めても、電池は切れたままです。パナソニックによると、電池切れのまま警報を止めても、単独型は約16時間後、ワイヤレス連動型は0〜24時間以内に、再び警報が鳴ります(パナソニック)。

故障や交換時期のサインも、ボタンやひもで一時的に止められます。ただし、赤いランプの点滅は、機器を交換しないと約1カ月後にまた点滅します。どちらも、本体の交換が必要です(パナソニック)。

鹿児島市は、電池切れをはじめ警報器が故障すると、正規の方法で止めようとしても警報音が鳴り止まない場合があるとして、速やかに新しいものと交換するよう呼びかけています(鹿児島市)。

高いところの作業は、無理をしない

天井の警報器に手が届かないときは、脚立に乗ることになります。東京消防庁は、取り付けは高い所での作業になり、転倒や落下などの危険があるとして、安定した足場で安全に作業するよう呼びかけています(東京消防庁「住宅用火災警報器の取り付け方法は?」)。

ひとりで不安なときは、家族や近所の人に頼みます。故障のときは、買った販売店などに早めに相談するよう、パナソニックは案内しています(パナソニック)。

手順4|設置年月と製造年月日で、何年たったかを見る

電池を替えるか、本体を替えるかは、何年使っているかで決めます。

本体に書いてある年月を見る

パナソニックは、使った年数を確かめる方法として、設置したときに記入した「設置年月」と、本体に書かれている製造年月日の2つをあげています(パナソニック)。東京消防庁も、取り付けたときに、本体側面の決められた場所へ、取り付けた年月を油性ペンで書くよう案内しています(東京消防庁)。

本体の文字が小さくて読みにくいときは、スマホのカメラで拡大すると読みやすくなります。やり方は、小さい文字をカメラで読む手順にまとめています。

本体の交換は「設置から10年」が目安

東京消防庁は、本体の交換は設置から10年が目安だとしています。古くなると、電子部品の劣化や電池切れなどで、火災を感知しなくなるおそれがあるためです(東京消防庁「住宅用火災警報器を設置したあとは?」)。

パナソニックも、同社の専用リチウム電池(10年寿命)を使う場合は、設置して約10年を目安に、本体ごと交換するよう案内しています(パナソニック)。埼玉県が紹介している「住宅防火 命を守る10のポイント」にも、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換することがあげられています(埼玉県「令和8年秋季全国火災予防運動」)。

手順5|10年未満なら電池を、10年以上なら本体を替える

10年未満なら、電池を交換する

パナソニックは、設置から10年未満の場合は、電池を交換するよう案内しています。電池の替え方は、単独型かワイヤレス連動型かで違います(パナソニック)。

設置年月か製造年月日で何年たったかを見て、10年未満なら電池を交換し、10年以上なら本体ごと交換して、新しい本体には取り付けた年月を書いておくことを、左右の枝で示した図
図解4|設置から10年未満なら電池を、10年以上なら本体ごと交換する

電池は、機種ごとに決められたものを使います。東京消防庁の取り付け方の案内では、専用リチウム電池のコネクタを、向きに気をつけて奥までしっかり差し込むよう書かれています(東京消防庁)。パナソニックの機種は、取扱説明書をなくしても、品番を入れて同社のサイトで確かめられます(パナソニック)。電池切れかなと思ったら、販売店やメーカーに問い合わせます(西宮市消防局)。

10年以上なら、本体ごと交換する

設置から10年以上たっている場合は、電池ではなく本体の交換がすすめられています(パナソニック)。

パナソニックの機種では、古い本体は、本体を上に押し付けながら左に回して外します。本体の外周を持たないと、商品が破損するおそれがあります。新しい本体は、位置を合わせなくても、カチッと取り付けられます(パナソニック)。東京消防庁の案内では、本体を取付ベースに「カチン」と音がしてロックされるまで右に回します(東京消防庁)。

付けたあとは、ボタンを押すかひもを引いて、正しく作動するかをテストします。新しい本体には、取り付けた年月を書いておきます(東京消防庁)。

どこで買えるか

住宅用火災警報器は、地域の電器店、ホームセンター、家電量販店、防火設備取扱店、インターネットショッピングなどで買えます。東京消防庁は、国が定める法令規格に合った住宅用火災警報器には、そのことを示すマークが付いているとしています(東京消防庁「住宅用火災警報器はどこで買えるの?」)。鹿児島市は、日本消防検定協会の検定合格表示が付いたものを目安に、価格などをよく聞いてから買うよう案内しています(鹿児島市「消火器や住宅用火災警報器の訪問販売対処法はどうしたらよいですか」)。

古い本体と電池の捨て方

東京消防庁は、本体は「不燃ごみ」、電池は「有害ごみ」に分けられる場合が多いものの、各自治体のルールに従って処分するよう案内しています(東京消防庁「住宅用火災警報器のFAQ(よくある質問)」)。パナソニックは、メーカーでの引き取りは行っていないとしています(パナソニック)。

手順6|付ける場所を見直し、半年に1回は点検する

付ける場所は、市町村の条例で決まる

東京消防庁によると、消防法にもとづく国の基準では、寝室と階段への設置が必須です。そのうえで、市町村ごとの条例で設置の基準が決められています。東京都(島しょ地域を除く)では、ふだん使っている全ての部屋、台所、階段に設置が必要です(東京消防庁「住宅用火災警報器のFAQ(よくある質問)」)。お住まいの地域の基準は、近くの消防署で確かめます。

下の段に、国の基準で設置が必須の寝室と階段を置き、その上に重ねた段に、市町村ごとの条例で決まる東京都の例として、ふだん使っている全ての部屋と台所を置いた図
図解5|付ける場所の基準(国の基準と、東京都の条例の例)

全国では、条例で決められた場所の全てに付いている世帯(条例適合率)は65.8%で、一か所以上付いている世帯(設置率)は84.9%です(2025年6月1日時点)(総務省消防庁「令和7年版 消防白書」住宅火災件数・死者数、住宅用火災警報器設置状況)。電池切れの1台だけでなく、ほかの部屋も見ておきます。

天井に付けるときは、壁やはりから60センチメートル以上(熱式は40センチメートル以上)離れた天井の中央付近に付け、エアコンの吹き出し口や換気口からは1.5メートル以上離します。壁に付けるときは、天井から15cm以上50cm以内に警報器の中心がくるようにします(東京消防庁「住宅用火災警報器はどこに付けるの?」)。

耳が聞こえにくい人には、光や振動で知らせる装置もある

東京消防庁は、火災の発生を、警報音だけでなく光や振動などで知らせる補助警報装置を、高齢者や耳の不自由な方などにすすめています(東京消防庁)。総務省消防庁も、交換のときに、連動型や、一酸化炭素なども感知する機能、音や光を出す補助警報装置などを併せ持つ機器への交換をすすめていくとしています(総務省消防庁「令和7年版 消防白書」)。

半年に1回、ボタンかひもで点検する

パナソニックは、半年に一回以上、引きひもを引くか警報停止ボタンを押して、正常に動作することを確かめるよう案内しています(パナソニック)。東京消防庁によると、正常なときは、正常を知らせる音声や警報音が鳴ります。音が鳴らないときは、電池切れか、本体の故障が考えられます(東京消防庁)。

ほこりで汚れていると、火災を感知しにくくなります。東京消防庁は、汚れを定期的に乾いた布でふき取るよう案内しています(東京消防庁)。

手順7|自分で替えられないときは、家族や市区町村に相談する

賃貸住宅なら、大家さんや管理会社に知らせる

東京消防庁によると、東京都の火災予防条例では、住宅の「所有者」(大家さんなど)、「管理者」(不動産屋や管理会社など)、「占有者」(入居者など)の三者に、設置と維持の義務があります。実際には、関係する人どうしで話し合って、誰が設置するかを決めます(東京消防庁「住宅用火災警報器のFAQ(よくある質問)」)。賃貸住宅で電池切れの音が鳴ったら、まず大家さんか管理会社に知らせます。

高齢者の世帯に、給付や助成をしている市区町村がある

東京消防庁は、区市町村の事業として、住宅用火災警報器を配ったり、購入費用の一部を負担したりする補助事業をしている場合があるとしています(東京消防庁)。たとえば、千葉市と福岡市は、次のように案内しています。

項目 千葉市 福岡市
対象 65歳以上の寝たきりの方やひとり暮らしの方で、市民税所得割非課税世帯(市民税非課税世帯を含む)または生活保護受給世帯、中国残留邦人等支援給付受給世帯の方 市内に住む65歳以上で、寝たきりの高齢者(要介護4又は5)、ひとり暮らしの高齢者、ひとり暮らしに準じる世帯
内容 機器の助成(助成額は、機器代金7,000円(機器1台あたり)・出張料5,000円・取付料500円(機器1台あたり)) 火災警報器を給付(助成率は介護保険料の段階で決まり、対象外の段階もある)
申し込み先 お住まいの区の保健福祉センター高齢障害支援課(事前申請が必要) お住まいの区役所の福祉・介護保険課(マイナポータルでのオンライン申請もできる)

出典:千葉市「住宅用火災警報器の補助を受ける場合はどうしたらよいですか。」(2026年10月5日更新)、福岡市「日常生活用具」(2026年4月20日更新)

千葉市の申請には、消防署の訪問指導で出される「住宅用火災警報器設置指導書」や、市の指定業者が作った見積書なども必要です(千葉市)。対象になるかどうかは、市区町村の審査で決まります(対象となる場合があります。要件の審査があり、給付を保証するものではありません)。ほかの市区町村も、高齢者福祉の窓口で、給付や助成があるかを聞きます。

家族に頼むときに伝えること

家族や業者に頼むときは、次のことを伝えると話が早く進みます。

  • 鳴り方(「ピッ」か「ピッピッピッ」か、赤いランプの点滅か)
  • 本体のメーカー名と型番
  • 設置年月か製造年月日
  • 付いている部屋

「消防署の方から来た」という訪問販売に気をつける

警報器や消火器の点検・交換を名乗る訪問販売には、気をつけます。

左側に、消防署の方から来た、条例により今すぐ設置する必要がある、消火器の点検と称して、という訪問販売の言い方を並べ、右側に、きっぱり断ります、と、相談先の消費生活センター、買ってしまったときのクーリングオフを示した図
図解6|「消防署の方から来た」などと言う訪問販売は、きっぱり断る。困ったら消費生活センターへ

消防署は、警報器を売りに来ない

東京消防庁は、消防署が特定の業者に販売を依頼したり、直接販売したりすることはないとしています(東京消防庁「住宅用火災警報器はどこで買えるの?」)。鹿児島市も、消防署員や消防団員が物品を販売することはないとして、「消防署の方から来た」「条例により今すぐ設置する必要がある」などと言って訪ねてくる人に注意するよう呼びかけています(鹿児島市「消火器や住宅用火災警報器の訪問販売対処法はどうしたらよいですか」)。

点検を名乗る訪問の事例

総務省消防庁は、消防関係製品の悪質な訪問販売の事例を公表しています。2026年4月29日には、群馬県で、作業服を着た男性が消火器の点検と称して高齢の男性の家を訪ね、「消火器の期限が切れているから交換してください」と言って、1本23,000円を請求し、男性が支払った事例が載っています(総務省消防庁「消防関係製品の悪質な訪問販売・詐欺等について 令和8年」)。

あやしいと思ったら、きっぱり断ります。鹿児島市は、不審に感じたら、県や市の消費生活センター、警察や消防に相談するよう案内しています(鹿児島市)。点検を口実にした訪問販売の断り方は、点検商法をChatGPTで見抜く7チェックにまとめています。

買ってしまったときは、クーリング・オフ

鹿児島市によると、消火器や住宅用火災警報器は、購入時の無条件解約の申し出、いわゆる「クーリングオフ」の対象で、状況によっては解約できる場合があります。すぐに市の消費生活センターなどに相談します(鹿児島市)。手続きのしかたはクーリング・オフのやり方、相談先は困ったときの相談窓口のまとめを見てください。

AIに聞くときは、メーカー名・型番・鳴り方をそのまま伝える

ChatGPTなどのAI(人工知能)に聞くと、取扱説明書のどこを読めばいいかの見当がつけやすくなります。AIには、本体に書いてあることと、今の鳴り方をそのまま伝えます。

聞き方の例

次のように聞きます。

「家の天井の火災報知器が、決まった間隔で『ピッ』と短く鳴ります。煙やにおいはありません。本体には(メーカー名)(型番)と書いてあり、設置年月は(年月)です。電池切れか故障か、取扱説明書のどこを見ればよいかを教えてください。」

家電の使い方をAIに聞くコツは、家電の使い方をChatGPTで解決する方法でも紹介しています。

AIに決めてもらわないこと

AIの答えは、まちがうことがあります。次のことは、自分の目と、取扱説明書、メーカーや消防署の案内で確かめます。

  • 火事かどうか(煙やにおいを確かめ、火事なら119番に通報する)
  • 電池だけでよいか、本体を替えるか
  • 家に来た業者が信用できるか

離れて暮らす家族ができること

実家の警報器は、ふだん見ることがありません。電話と帰省のときに、次のことを確かめます。

電話で確かめること

  • 「ピッ」と鳴るか、「ピッピッピッ」と鳴るか、赤いランプが点滅しているか
  • 煙や焦げたにおいがないか
  • 本体に書いてある設置年月か製造年月日

帰省したときにやること

  • 警報器の本体と型番を写真に撮って、家族で共有しておく
  • 警報停止ボタンを押すか、ひもを引いて、一緒に点検する(パナソニックは半年に一回以上の点検を案内しています)
  • 設置から10年たっていたら、本体の交換を手伝う(脚立に乗る作業は家族がやる)
  • 「消防署の方から来た」という業者には頼まないよう伝えておく(東京消防庁)
  • 火事や災害のときの家族の連絡方法も決めておく(防災の日の備え)

よくある質問

Q. 電池切れの「ピッ」は、放っておいても大丈夫ですか?

A. 放っておかないでください。パナソニックによると、電池切れのまま警報を止めても、単独型は約16時間後にまた鳴ります(パナソニック)。東京消防庁は、電池切れなどで火災を感知しなくなるおそれがあるとしています(東京消防庁)。設置から10年未満なら電池を、10年以上なら本体を交換します。

Q. 電池だけ替えれば、また使えますか?

A. 設置から10年未満なら、電池を交換します。10年以上たっている場合は、本体の交換がすすめられています(パナソニック)。東京消防庁は、古くなると電子部品の劣化などで、火災を感知しなくなるおそれがあるとしています(東京消防庁)。

Q. 賃貸住宅の火災報知器が鳴ったら、誰に言えばいいですか?

A. まず大家さんか管理会社に知らせます。東京消防庁によると、東京都の条例では、所有者(大家さんなど)、管理者(不動産屋や管理会社など)、占有者(入居者など)の三者に設置の義務があり、誰が設置するかは話し合って決めます(東京消防庁)。

Q. くん煙式の殺虫剤を使うときは、どうすればいいですか?

A. 東京消防庁は、煙霧式の殺虫剤を使うときは、住宅用火災警報器を取り外すか、ビニール袋で覆うよう案内しています。使い終わったら、必ず元の状態に戻します(東京消防庁)。

Q. 古い火災報知器は、どうやって捨てますか?

A. お住まいの自治体のルールに従って捨てます。東京消防庁は、本体は「不燃ごみ」、電池は「有害ごみ」に分けられる場合が多いとしています(東京消防庁)。パナソニックは、メーカーでの引き取りは行っていないとしています(パナソニック)。

Q. 高齢の親の家の警報器に、市区町村の給付や助成はありますか?

A. 市区町村によっては、高齢者の世帯に住宅用火災警報器を給付したり、費用を助成したりしています。千葉市や福岡市は、65歳以上のひとり暮らしの方などを対象にしています(千葉市、福岡市)。条件は市区町村で違い、審査があります(対象となる場合があります。給付を保証するものではありません)。まず、市区町村の高齢者福祉の窓口に聞きます。

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参考・出典

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