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【2026年9月】高齢者講習と免許更新|70歳からの7手順

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【2026年9月】高齢者講習と免許更新|70歳からの7手順

この記事の要点

更新の窓口に行く前に、もう一手続きある

70歳になると、免許の更新だけでは手続きが終わりません。更新の窓口に行く前に、高齢者講習を受けておく必要があります。

この記事の対象:これから免許を更新する70代・80代の方と、その手続きを手伝うご家族。

今日やること:免許証の右下にある有効期間の日付を確かめて、その6か月前がいつになるかをカレンダーに書き込むところまで。予約はそのあとで大丈夫です。

1. 2026年9月時点の結論|70歳からは更新の前に講習を受ける

免許の更新は、これまでずっと「はがきが来たら免許センターへ行く」で済んでいたと思います。70歳を境に、そこがひとつ増えます。

更新の前に済ませておく手続きが増える

警察庁は、更新期間が満了する日に70歳以上の方について、高齢者講習を受けていないと更新できないとしています。75歳以上の方はさらに認知機能検査が加わります(警察庁「日本在住で日本の運転免許証をお持ちの方」)。

つまり、窓口に行く日と、講習を受ける日は別の日になります。ここを知らずに更新期間の最終日に免許センターへ行くと、その場では更新できません。

制度そのものは新しくない

高齢者講習は平成10年に始まり、平成14年に70歳以上へ対象が広がりました。認知機能検査は平成21年、運転技能検査は令和4年に加わっています(警察庁「高齢運転者対策の概要」(令和8年))。

急に決まった制度ではありません。ただ、初めて70歳の更新を迎える方にとっては、全部が初めての手続きになります。

秋の全国交通安全運動の時期にできる備えと重なる季節なので、この機会に一度まとめて確認しておくと楽です。

2. 年齢で変わる3つのパターン|70歳・75歳・違反歴のある方

自分がどれに当たるのかを最初にはっきりさせると、あとが早いです。判定の基準になるのは、更新期間が満了する日の年齢です。誕生日当日の年齢ではありません。

70歳から74歳、75歳以上、一定の違反歴がある場合の3段階で、受ける検査と講習が積み上がっていく図
年齢と違反歴で、受けるものがどう増えていくか

パターン1|70歳から74歳の方

受けるのは高齢者講習だけです。普通自動車に対応する免許をお持ちなら、実車のある2時間の講習になります(警視庁「高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)」)。

パターン2|75歳以上の方

認知機能検査高齢者講習の両方を受けます。更新時の誕生日が令和4年10月12日以降の方は、受ける順番が自由になりました(警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」)。

パターン3|75歳以上で一定の違反歴がある方

上の2つに加えて運転技能検査を受けます。この検査に合格しないと更新できません。対象になる方には、その旨がはがきに書かれています。

自分で判断せず、はがきの記載に従う

どのパターンかは警察が判定して、はがきに印刷されています。自分で「たぶん違反はなかったはず」と決めてしまわず、届いた書面の記載をそのまま信じてください。違反歴の判定には、後述するとおり独特な期間の数え方があります。

3. 免許更新までの7手順|はがきが届いてから窓口まで

ここからは、実際の流れを順番に並べます。

はがきの到着から窓口での更新までを7つの段階で並べた流れ図
はがきが届いてから更新の窓口に行くまでの7段階

手順1|はがきが届く

「免許証更新のための検査と講習のお知らせ」というはがきが、遅くとも有効期間が満了する日の6か月前までに届くように発送されます。講習の区分が決まってから印刷されるため、届く時期には多少の幅があります(警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」)。

手順2|自分がどのパターンか確かめる

はがきに、受けるべき検査と講習が書かれています。2章の3パターンのどれに当たるかを、ここで確定させます。

手順3|受ける場所を決める

運転免許試験場で受けるか、近くの指定自動車教習所で受けるかを選びます。はがきには受けられる場所の所在地と電話番号が載っています。

手順4|予約を取る

高齢者講習も認知機能検査も予約制です(警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」)。教習所が少ない地域は予約が取りにくくなるため、早めに動いたほうが安全です。東京都の場合、認知機能検査は電話とウェブのどちらでも予約できます。

手順5|検査と講習を受ける

受けられる期間は、更新期間が満了する日の6か月前から、更新期間が満了する日までです。6か月前より早くは受けられません。

手順6|証明書を受け取る

講習が終わると高齢者講習終了証明書が、認知機能検査のあとには認知機能検査結果通知書が交付されます。運転技能検査を受けた方には運転技能検査受検結果証明書が出ます。どれも更新のときに必要なので、免許証と一緒の場所にしまってください。

手順7|更新期間内に窓口で更新する

更新期間は、有効期間が満了する日の直前の誕生日の前後1か月です(警察庁「日本在住で日本の運転免許証をお持ちの方」)。証明書を持って、住所地の免許センターなどで手続きをします。

4. 高齢者講習の中身|2時間で何をするのか

「試験を受けさせられるのでは」と身構える方が多いのですが、高齢者講習は試験ではありません。終了後には必ず終了証明書が交付されます。

高齢者講習の2時間を、講義・運転適性検査・実車指導の3つに区切って示した帯グラフ
高齢者講習2時間の内訳

2時間の内訳は3つ

警察庁は、講習時間2時間の内訳を、講義30分・運転適性検査器材による指導30分・実車指導60分と説明しています(警察庁「高齢運転者対策の概要」(令和8年))。

  • 講義:地域における交通事故の実態、運転者の心構え、安全運転の知識などを教本を使って学びます
  • 運転適性検査:器材を使って動体視力、夜間視力、視野を測り、その結果をもとに指導を受けます
  • 実車指導:実際に構内のコースを運転します

実車で走る課題は5種類

実車では、指示された速度で走る(1回)、一時停止(2回)、右左折(右折・左折それぞれ2回ずつの計4回)、信号通過(2回)、段差乗り上げ(1回)という課題を行います。通常は3人程度を1グループにして進め、1人あたりの指導時間はおおむね20分、そのうち走行はおおむね10分です(警察庁「高齢運転者対策の概要」(令和8年))。

原付や二輪だけの免許なら1時間

原付、二輪、小型特殊、大型特殊のみの免許をお持ちの方は、実車のない1時間の講習になります(警視庁「高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)」)。

5. 認知機能検査は何をする検査か|75歳以上が対象

75歳以上の方が受ける検査です。記憶力や判断力の状況を確かめるもので、検査用紙に書くか、タブレットにタッチペンで入力して行います。

手がかり再生と時間の見当識の2項目を通過した先に結果通知書があり、その先が2方向に分かれる図
認知機能検査の2つの項目と、結果の受け取り方

検査の内容は2つだけ

  • 手がかり再生:一定のイラストを記憶し、採点に関係しない課題をはさんだあとで、ヒントなしとヒントありの順に答えます。東京都では16種類の絵が使われます
  • 時間の見当識:検査のときの年月日、曜日、時間を答えます

警察庁「認知機能検査について」警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」

結果の伝えられ方

検査のあとに採点され、認知機能検査結果通知書が交付されます。東京都の案内では、36点未満の場合に「認知症のおそれあり」と判定され、臨時適性検査を受けるか、診断書を提出することになると説明されています(警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」)。

警察庁は、この検査について次のように明記しています。

認知機能検査は、受検者の記憶力や判断力の状況を確認するための簡易な手法であり、医師の行う認知症の診断や医療検査に代わるものではありません。
警察庁「認知機能検査について」

この記事も同じ立場です。検査の結果について健康面の判断を下すことはできません。結果の受け止め方や、その後の診断に関することは、必ず医師や公安委員会(警察)の案内に従ってください。

練習用の資料が公開されている

警察庁のページでは、検査用紙、イラスト(パターンAからD)、採点方法、進行要領がダウンロードできるようになっています。どんな流れで進むのかを事前に知っておきたい方は、ご家族が検査員役になって一度体験しておくと、当日の緊張がかなり減ります。

診断書を出すと検査が免除される場合がある

更新時の誕生日が令和4年10月12日以降の方は、認知症に該当する疑いがないと認められるかどうかについての医師の意見と検査結果が記載された診断書などを提出することで、認知機能検査の受検義務が免除されます。書類には満たすべき基準があるため、該当しそうな方は事前に免許センターへ確認してください。

6. 運転技能検査|一定の違反歴がある75歳以上が受ける

こちらは高齢者講習と違い、合否のある検査です。合格しないと更新できません。

対象になる違反歴の数え方

有効期間が満了する日の直前の誕生日の160日前の日からさかのぼって3年間に、普通自動車などの運転に関して一定の違反行為をした方が対象です(警察庁「運転技能検査について」)。

対象となる違反は次の11種類です。

信号無視/通行区分違反/通行帯違反等/速度超過/横断等禁止違反/踏切不停止等・遮断踏切立入り/交差点右左折方法違反等/交差点安全進行義務違反等/横断歩行者等妨害等/安全運転義務違反/携帯電話使用等

検査の内容と合格ライン

普通自動車でコースを走り、指示速度による走行、一時停止、右折・左折、信号通過、段差乗り上げの課題を行います。100点満点からの減点方式で、第一種免許は70点以上、第二種免許は80点以上が合格です(警察庁「運転技能検査について」)。

減点の幅は課題ごとに決まっています。たとえば右折・左折で中央線をはみ出したり脱輪したりすると20点または40点、検査中に衝突などの危険を避けるため検査員が補助ブレーキを踏んだ場合は30点の減点です(警察庁「運転技能検査について」)。

対象者の高齢者講習は「実車なし」になる

運転技能検査を受ける方は、高齢者講習のほうは実車指導なしの1時間の講習を受けることになります。検査と講習は同じ日でも別の日でもかまいませんが、両方受ける必要があります。

7. かかるお金の一覧|講習と更新でいくらか

ここでは東京都(警視庁)が公表している額を並べます。都道府県や受講先によって異なる場合があるので、最終的にはお住まいの都道府県警察のページと、はがきの記載で確認してください。

検査・講習の手数料(東京都の場合)

受けるもの 時間 手数料
高齢者講習(普通自動車対応免許をお持ちの方) 2時間 6,600円
高齢者講習(原付・二輪・小特・大特のみ、または運転技能検査の対象者) 1時間 2,950円
認知機能検査(警察施設で受ける場合) 1,050円
運転技能検査 教習所ごとに異なる
運転免許取得者等教育(高齢者講習と同等) 2時間以上 教習所ごとに異なる

警視庁「高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)」警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」

更新当日にかかるお金

更新の手数料は、更新後にどの持ち方をするかで変わります。

更新後の持ち方 更新手数料
運転免許証のみ 2,850円
マイナ免許証のみ 2,100円
2枚所持 2,950円

ここで大事なのが、70歳以上の方は事前に高齢者講習を受けているため、更新時にかかるのは更新手数料だけという点です。更新時講習の手数料はかかりません(警視庁「マイナ免許証に伴う手数料改定」)。

毎月のお金の管理をまとめて見直す方法と一緒に、この出費も年間の予定に入れておくと慌てずに済みます。

8. マイナ免許証にすると更新手数料が変わる

令和4年の道路交通法改正で、マイナンバーカードと運転免許証を一体化できるようになりました。令和7年3月24日から全国で運用されています(警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習」)。

一体化の4つのメリット

警察庁が挙げているのは次の4点です(警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習」)。

  1. 住所・氏名の変更手続がワンストップになり、市町村に届け出れば警察への変更届出が不要になる(マイナ免許証のみの場合)
  2. 更新時講習をオンラインで受講できる(優良運転者講習・一般運転者講習)
  3. 住んでいる都道府県以外の窓口で行う更新(経由地更新)が迅速になり、申請できる期間が延びる
  4. 更新時の手数料が免許証と比べて安い

70歳以上の方が注意する点

2つ目の「オンライン講習」は更新時講習の話です。70歳以上の方が受けるのは高齢者講習で、こちらは実車や器材を使うため、会場に行って受けることになります。「マイナ免許証にすればオンラインで全部済む」という理解は、この年代では当てはまりません。

一方、4つ目の手数料の差は70歳以上の方にもそのまま効きます。7章の表のとおり、マイナ免許証のみにすると更新手数料は2,100円です(警視庁「マイナ免許証に伴う手数料改定」)。

どれくらいの人が持っているのか

警察庁が令和8年9月9日に公表した集計では、令和8年8月末時点のマイナ免許証保有者数は4,004,168人でした。内訳は、マイナ免許証のみが1,103,304人、2枚所持が2,900,864人です(警察庁「令和8年8月末時点のマイナ免許証保有者数」)。

2枚所持を選ぶ人のほうが多い、という結果です。財布に入れて持ち歩く身分証としては、これまでどおりの免許証のほうが安心という判断だと思われます。

マイナンバーカードそのものの有効期限と更新も、免許の更新と近い時期に来ることがあります。どちらの期限も一度に確認しておくと二度手間になりません。

9. 予約が取りにくいときにどうするか

いちばん多いつまずきが、ここです。

早く動く以外に近道はない

受けられるのは、更新期間が満了する日の6か月前からで、その満了日が締め切りです(警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」)。この期間のうち、後ろに行くほど枠が埋まります。教習所の数が少ない地域ではとくに取りにくくなります。

はがきが届いたその週に電話する、くらいの気持ちでちょうどいいです。

電話がつながらないときの工夫

休み明けと平日の午前中は回線が混みます。認知機能検査のウェブ予約が用意されている都道府県では、電話がつながる時間を気にせず申し込めるそちらを使うほうが早いです。東京都では、本人以外の家族が代わりにウェブ予約をすることもできます。

受ける場所を1か所に絞らない

はがきには複数の実施場所が載っています。最寄りの1か所だけで粘らず、少し離れた教習所や免許試験場も候補に入れてください。都道府県によっては、実施場所ごとの予約状況の一覧をウェブで公開しています。

それでも間に合わないと分かったら

更新期間内に更新できないと免許は失効します。病気や入院などで期間内の手続きが難しいと分かった時点で、住所地の免許センターへ早めに相談してください。事情によって取り得る手続きが変わります。

10. 当日の持ち物|忘れやすいものが3つある

持ち物は多くありませんが、毎回忘れられるものが決まっています。

中央から5方向に枝が伸び、それぞれの先に当日の持ち物が並んだ図
当日に持っていく5つのもの

高齢者講習の日に持っていくもの

  1. 「講習のお知らせ」はがき
  2. 運転免許証(マイナ免許証をお持ちの方は両方)
  3. 講習手数料
  4. 黒いボールペン
  5. 眼鏡(運転に必要な方)

警視庁「高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)」

認知機能検査の日に持っていくもの

こちらは上に加えて、必要な方は補聴器も持参します。検査は書いて答える形式なので、黒いボールペンは必須です。

忘れやすい3つ

  • 黒いボールペン:会場に置いてあるとは限りません
  • 手数料:現金で用意します。釣り銭が出ない受付もあります
  • 眼鏡:普段は使わない距離の眼鏡が必要になることがあります。運転に眼鏡の条件が付いている方は必ず持参してください

はがきと免許証だけ持って出てしまうのが、いちばんよくある失敗です。

11. AI(人工知能)に手伝ってもらえること

ここからは、スマホやパソコンでAI(人工知能)に相談するときの聞き方です。ChatGPT(チャットジーピーティー)などの対話型AIに、そのまま打ち込んで使えます。

プロンプト1|自分がどのパターンか整理してもらう

運転免許の更新について整理を手伝ってください。免許証の有効期間は2027年◯月◯日、生年月日は◯年◯月◯日です。更新期間が満了する日に何歳になるか、そこから高齢者講習と認知機能検査のどちらが必要になりそうかを、順を追って説明してください。最終的な判定は警察から届くはがきに従うことも書き添えてください。

プロンプト2|予定表を作ってもらう

運転免許の有効期間満了日が2027年◯月◯日です。6か月前から高齢者講習を受けられると聞きました。いつまでに何をすればよいか、月ごとの予定表にしてください。予約の電話をかける時期も入れてください。

プロンプト3|持ち物のチェックリストにしてもらう

次の持ち物を、当日の朝に声に出して確認できるチェックリストにしてください。項目は短く、大きな字で読める形にしてください。はがき、運転免許証、講習手数料、黒いボールペン、眼鏡。

プロンプト4|分からない言葉をかみ砕いてもらう

「更新期間が満了する日」「運転適性検査」「経由地更新」という言葉を、70代の人に向けて、それぞれ2文でやさしく説明してください。専門用語を使わずにお願いします。

プロンプト5|家族への相談の切り出し方を考えてもらう

父が来年、運転免許の更新を迎えます。高齢者講習の予約を早めに取ってほしいのですが、運転をやめさせようとしていると受け取られたくありません。角が立たない伝え方を3通り考えてください。

マイナポータルで行政手続きを進めるときの手順と同じで、AIは下調べと段取りの整理に向いています。

12. AIに任せてはいけないこと

便利な一方で、ここは任せてはいけないという線があります。

制度の数字をAIの記憶だけで確かめない

手数料や対象年齢、違反歴の数え方は、AIが古い情報のまま答えることがあります。金額と日付は、必ず警察庁か、お住まいの都道府県警察のページで確認してください。この記事に載せた数字も、リンク先の公式ページで照らし合わせられるようにしてあります。

検査結果の意味をAIに判断させない

認知機能検査の点数や結果通知書の内容について、AIに「これはどういう状態か」と尋ねないでください。警察庁が述べているとおり、この検査は医師の診断に代わるものではありません。健康に関わる判断は医師の領域です。

免許証やマイナンバーカードの番号を入力しない

免許証番号、マイナンバー、暗証番号、はがきに印刷された整理番号は、AIの入力欄に打ち込まないでください。相談するときは「◯年◯月」のように、番号を伏せた形で伝えれば十分です。

13. よくある失敗パターン4つ

  • ❌ 更新期間に入ってから講習を予約しようとする → ⭕ はがきが届いた週に予約する。受けられるのは更新期間が満了する日の6か月前からで、後半ほど枠が埋まります(警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」
  • ❌ 免許センターへ行けば当日まとめて受けられると思っている → ⭕ 講習の日と更新の日は別。先に講習を済ませてから窓口へ行きます
  • ❌ 終了証明書を家のどこかに置いて忘れる → ⭕ 証明書は免許証と同じ場所にしまう。更新の窓口で必ず必要になります
  • ❌ 違反歴の有無を自己判断する → ⭕ はがきの記載に従う。違反歴は誕生日の160日前を起点に3年さかのぼって判定されるため、記憶とずれることがあります(警察庁「運転技能検査について」

14. 離れて暮らす家族ができること

本人が手続きを嫌がっているわけではなく、単に段取りが重い、という場合がほとんどです。手伝えることを挙げます。

手伝えること5つ

  1. 有効期間の確認:免許証の写真を送ってもらい、満了日と、その6か月前の日付を割り出す
  2. カレンダーへの記入:予約を入れる目安の月を、実家の壁掛けカレンダーに書いておく
  3. ウェブ予約の代行:都道府県によっては、本人以外が代わりにウェブ予約をできます
  4. 会場までの行き方調べ:教習所によっては無料の送迎バスがあります。発着駅の一覧を公開している都道府県もあります
  5. 当日の持ち物の読み上げ:前の晩に電話で、はがき・免許証・手数料・黒いボールペン・眼鏡の5つを一緒に確認する

運転をどうするかの話は別の日にする

更新の手続きと、これから運転を続けるかどうかの相談は、分けたほうがうまくいきます。同じ日にまとめると、手続きの話が説得のように聞こえてしまいます。

運転に不安を感じている場合の相談先として、警察庁は安全運転相談ダイヤル「#8080」を案内しています。また、自主返納した方には運転経歴証明書が交付され、銀行などで本人確認書類として使えます(警察庁「高齢運転者対策の概要」(令和8年))。

返納を考えるときの整理のしかたは、別の記事にまとめています。更新を終えて落ち着いてから、必要なときに読んでみてください。

15. まとめ|今日やること3つ

  1. 免許証の有効期間の日付を見る。その6か月前がいつかを紙に書く(受けられるのはその日からです。警視庁「認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)」
  2. はがきが届いているか確認する。届いていたら、受けるものと実施場所の欄を読む
  3. 予約の電話番号をスマホに登録する。はがきに載っている番号をそのまま入れておく

70歳からの更新は、手順さえ分かっていれば難しいものではありません。つまずくのはたいてい「予約が取れなかった」の一点です。早めに動けば、それだけで大半は解決します。

この記事を書いた人

シニアAIガイド編集部。シニアの方と一緒にスマホやパソコンを触りながら、暮らしの手続きをやさしく整理してお伝えしています。制度の数字は、記事を書いた時点の公式ページで一つずつ確認しています。

次にやること

  • 免許証を手元に出して、有効期間の日付とその6か月前をカレンダーに書き込む
  • お住まいの都道府県警察のページで、高齢者講習の実施場所と手数料を確認する
  • スマホでマイナンバーカードを使う準備を読み、マイナ免許証にするかどうかを家族と話す

よくある質問

Q. 高齢者講習は試験ですか。落ちることはありますか。
A. 試験ではありません。終了後には必ず終了証明書が交付されます。合否があるのは、75歳以上で一定の違反歴がある方が受ける運転技能検査のほうです。

Q. 高齢者講習はいつから受けられますか。
A. 更新期間が満了する日の6か月前から、更新期間が満了する日までです。それより早くは受けられません。

Q. お知らせのはがきが届きません。
A. 講習区分が決まってから印刷・郵送されるため、届く時期には幅があります。有効期間満了日の6か月前を過ぎても届かない場合は、住所地の免許センターへ問い合わせてください。住所変更の届出が済んでいないと届きません。

Q. 認知機能検査は何点で「おそれあり」になりますか。
A. 東京都の案内では36点未満とされています。その場合は臨時適性検査を受けるか、診断書を提出することになります。点数の意味や健康面の判断は医師の領域なので、この記事では扱いません。

Q. 認知機能検査を受けなくてよい場合はありますか。
A. 更新時の誕生日が令和4年10月12日以降の方は、認知症に該当する疑いがないと認められるかどうかについての医師の意見と検査結果が記載された診断書などを提出することで、受検義務が免除されます。書類の基準があるため、事前に免許センターへ確認してください。

Q. 運転技能検査の対象かどうかは、どこで分かりますか。
A. 対象の方には、その旨がはがきに記載されています。判定は、有効期間満了日の直前の誕生日の160日前の日からさかのぼって3年間の違反歴で行われます。

Q. マイナ免許証にすると講習もオンラインで受けられますか。
A. オンラインで受けられるのは更新時講習(優良運転者講習・一般運転者講習)です。70歳以上の方が受ける高齢者講習は、実車や器材を使うため会場での受講になります。

Q. 更新当日に講習の手数料もかかりますか。
A. かかりません。70歳以上の方は事前に高齢者講習を受けているため、更新当日に必要なのは更新手数料だけです。

Q. 手数料は全国どこでも同じですか。
A. この記事に載せた額は東京都(警視庁)が公表しているものです。受講先が教習所の場合など、金額が異なることがあります。お住まいの都道府県警察のページとはがきの記載で確認してください。

参考・出典

本記事は2026年9月14日時点の公式情報に基づいています。手数料や実施場所は都道府県によって異なる場合があります。手続きの可否や健康に関わる判断については、お住まいの都道府県警察、免許センター、医師にご確認ください。

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