【結論】2026年8月時点、LINEのAI(人工知能)機能は「Agent i(エージェント アイ)」という名前にまとまっており、無料で調べものや返信の下書きに使えます。使いたくない人は表示を消す設定もできます。
この記事の要点3つ
- いまLINEで使えるAIは主に「Agent i」「トークルームのAgent i」「AI Friends」の3つ。昔の「LINE AIアシスタント」は2026年1月に終了しました
- トーク画面のAIは、返信の下書き・誤字の修正・言葉づかいの変換ができて、無料でも1日3回まで使えます
- 名前・住所・口座番号などの個人情報は入力しない。これがいちばん大事な約束です
対象読者:LINEの画面に出てきたAIのマークが気になっている60〜80代の方、親のスマホ設定を手伝いたい30〜50代の方
今日やること:この記事を読みながら、ご自分のLINEにAIのマークがあるか確認してみましょう。使うか・消すかは、それから決めれば大丈夫です。
「最近、LINEのトーク画面に見慣れないAIのマークが出てきた。押していいのか分からない」——こんな戸惑いはありませんか。
たとえば、お孫さんからのメッセージに返信しようとしたら、入力欄の近くに「AI」というボタンが増えていた。押したら何か起きるのか、お金がかかるのか、変なところに登録されないか。分からないまま、そっと画面を閉じた——そんな場面は、シニア世代のスマホ相談でとてもよく聞く話です。
結論から言うと、LINEのAI機能は正しく知れば怖いものではありません。無料で使える範囲がはっきり決まっていて、使いたくなければ表示を消すこともできます。
この記事では、2026年8月時点のLINEのAI機能を、①何ができるか、②どう使うか、③どうやってオフにするか、④何に気をつけるか、の順にやさしく解説します。LINE公式のヘルプとLINEヤフー社の公式発表だけを元にしていますので、安心して読み進めてください。
2026年8月時点|LINEのAI機能はこの3つ(名前が変わりました)
まず全体像です。LINEのAI機能は、ここ2年ほどで名前や中身が何度か変わりました。古い雑誌やネット記事には昔の名前が載っていることがあるので、最初に「いまの正しい姿」を整理しておきましょう。
| 名前 | できること | 料金 |
|---|---|---|
| Agent i(エージェント アイ) | 調べもの・質問への回答・写真の編集など | 無料(1日の回数に上限あり) |
| トークルームのAgent i | 返信の提案・誤字の修正・言葉づかいの変換など | 無料(1日3回まで) |
| AI Friends(エーアイ フレンズ) | AIのキャラクターとおしゃべり | やりとりのたびにポイントなどを消費 |
そして、名前の変化はこうなっています。
- 有料サービスだった「LINE AIアシスタント」は、2026年1月7日にサービスを終了しました(LINE公式のお知らせで発表済み)
- 2025年4月に始まった無料の「LINE AI」は、2026年4月20日に「Agent i」という新しい名前に統合されました。Yahoo! JAPANのAIアシスタントも同じ「Agent i」にまとまっています
つまり、「LINE AIアシスタントの使い方」と書かれた古い解説を見つけても、それはもう終わったサービスです。いまのLINEのAIは「Agent i」——これだけ覚えれば大丈夫です。
Agent iでできること|調べもの・写真の編集が無料で
Agent iは、LINEの中でAIと会話できるサービスです。友だちとトークするのと同じ画面で、知りたいことを文章で送ると、AIが答えを返してくれます。
LINE公式ヘルプによると、主にこんなことができます。
- 質問・調べもの:知りたいことを送ると、AIが学習した情報やインターネット検索を元に答えてくれます
- 写真の編集:プロフィール写真やトークで受け取った写真を、AIで加工できます。できた画像は保存や共有もできます(編集した画像の保存期間は7日間です)
使い方は簡単で、LINEのホーム画面などに表示されているAgent iのアイコン(絵のボタン)をタップするだけ。トークやニュースの画面からも入れます。
料金は無料です。ただし1日に使える回数には上限があり、上限を超えてたくさん使いたい人向けに有料プランが用意されています。ふだんの調べものに時々使う程度なら、無料の範囲で十分です。
なお、パソコン版のLINEでは使えません。スマホのLINEで試してください。
そのまま使える「頼み方」の例
AIへの頼み方(プロンプトと呼ばれる指示文)は、話し言葉で大丈夫です。そのまま送れる例を挙げます。
頼み方の例1(調べもの)
「敬老の日は今年は何月何日ですか。由来も教えてください」
頼み方の例2(料理)
「なすとピーマンで作れる、火を使う時間が短い夕食のおかずを3つ教えてください」
頼み方の例3(言葉の意味)
「孫のメッセージにあった『それな』とはどういう意味ですか。返事の例も教えてください」
コツは、「誰向けか」「いくつ欲しいか」を添えること。「シニア向けに」「3つ」のように条件を付けると、答えがぐっと分かりやすくなります。
トーク画面のAI|返信の下書き・誤字直しが得意です
もうひとつが「トークルームのAgent i」。トーク画面の中で、メッセージ作りを手伝ってくれる機能です。LINE公式ヘルプによると、次の6つができます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 返信を提案 | 会話の流れに合った返信の候補を出してくれる |
| 話題を提案 | 次に話すと良さそうな話題を出してくれる |
| ムードを分析 | 会話の雰囲気を読み取ってアドバイスしてくれる |
| 口調を変換 | 書いた文章の言葉づかいを変えてくれる(300文字以下) |
| 誤字を修正 | 打ち間違いを直してくれる(300文字以下) |
| スタンプ提案 | 会話に合ったスタンプをすすめてくれる |
シニア世代に特に人気なのは「誤字を修正」と「口調を変換」です。老眼で打ち間違いに気づきにくくても、送る前にAIが直してくれます。また「もっと丁寧な言い方にしたい」というときも、書いた文章を変換してもらえます。
頼み方の例4(誤字の修正)
自分で打った「今日わ病院に行ってきまた」→ 誤字修正で「今日は病院に行ってきました」に直してから送信
頼み方の例5(口調の変換)
「明日の集まり、行けなくなった」→ 丁寧な口調に変換して「申し訳ありません、明日の集まりに伺えなくなりました」のような文に整えてから送信
オンにする方法
トークルームのAgent iを使うには、最初に一度だけ設定が必要です。
- LINEのホーム画面右上の歯車マーク(設定)をタップ
- 「Agent i」をタップ
- 「情報利用に関するポリシー」への同意をオンにする
この「同意」は、AIが会話の内容を読み取って返信を提案するために必要なものです。会話を読まれるのは嫌だな、と感じる方は、同意をオンにしなければAIは動きません。無理に使う必要はまったくありません。
回数は、無料の場合は1日3回まで(6つの機能の合計)です。LYPプレミアム会員は1日10回、有料の使い放題プランなら無制限になりますが、まずは無料の3回で試すのがおすすめです。
家族グループでの活用例3つ
「便利そうだけど、実際どんな場面で使うの?」という方のために、家族とのLINEでの使いどころを3つ紹介します。
活用例1:帰省の日程調整の返事に
お盆やお正月、家族グループで飛び交う日程の相談。「どう返そうか」と迷ったら、返信提案に候補を出してもらい、自分の言葉に少し直して送れます。日程調整そのものの進め方は、お盆の帰省日程をLINEとChatGPTで決める記事で詳しく紹介しています。
活用例2:お孫さんへの返事の言葉づかいに
お孫さんの若い言葉に、どんな調子で返すか迷ったとき。口調の変換を使えば、堅すぎず、くだけすぎない返事に整えられます。
活用例3:近況報告の下書きに
「元気にしていますよ」の一言に、庭の花の話や散歩の話を添えたい。そんなときは話題の提案が助けになります。長めの近況報告を作りたい方は、家族LINEの近況報告をChatGPTで作る記事も参考になります。
大事なのは、AIの文章はあくまで下書きだということ。最後にご自分の言葉をひとつ足すだけで、ちゃんと「あなたのメッセージ」になります。
使いたくない人へ|表示を消す・オフにする設定
「AIは使わないから、ボタンが出てくるのが邪魔」という方も多いはずです。その場合は、次の方法で表示を消せます。
トーク画面のAIを非表示にする
- トーク画面の下にある「+」(プラスメニュー)をタップ
- 「トークルームのAgent iを表示」をオフにする
これで30日間、表示されなくなります。LINE公式ヘルプに載っている正式な方法です。30日たつと再び表示されるので、そのときはまた同じ操作をしてください。
スタンプの提案を止める
- 設定の「スタンプ」をタップ
- 「サジェスト表示」をオフにする
また、前の章で説明した「情報利用に関するポリシー」への同意をそもそもオンにしなければ、トーク画面のAI機能は動きません。「家族に勝手に設定されていないか気になる」という方は、設定の「Agent i」の画面を一度確認しておくと安心です。
安全に使う5つの約束|個人情報とお金にご注意
最後に、いちばん大事な安全の話です。次の5つを守れば、LINEのAIは安心して付き合える道具になります。
約束1:個人情報は入力しない
名前・住所・電話番号・口座番号・暗証番号は、AIとの会話に書き込まないでください。LINEヤフー社も公式発表の中で、個人情報などを入力しないよう注意を呼びかけています。調べものは「一般的な質問」の形で聞けば十分です。
約束2:AIの答えをうのみにしない
AIの答えは間違うことがあります。LINE公式も「回答の正確性は保証されない」と明記しています。お金・契約・健康にかかわる大事な判断は、AIの答えだけで決めず、必ず家族や窓口に確認しましょう。
約束3:AI Friendsの消費に気をつける
AIキャラクターとおしゃべりできる「AI Friends」は、やりとりのたびにパワー(無料でもらえる分)やLINEポイント、LINEコイン(有料)を消費します。無料分がなくなると有料のコインが使われる仕組みなので、楽しむ場合は残りを確認しながらにしましょう。
約束4:有料プランのボタンを慌てて押さない
無料の回数を使い切ると、「使い放題プラン」への案内が表示されることがあります。このプランは解約するまで自動で更新されるサブスクリプション(定額課金)です。必要かどうか、家族と相談してから決めても遅くありません。
約束5:古い解説記事に注意する
「LINE AIアシスタント」など、終了したサービスの解説がネットにはまだ残っています。設定画面の名前と記事の名前が違ったら、記事のほうが古いサインです。この記事は2026年8月時点のLINE公式情報を元にしています。
よくある失敗パターン3つ
失敗1:AIの提案文をそのまま送って、家族に「らしくない」と言われる
❌ 返信提案の文をノータッチでそのまま送信
⭕ 提案文を下書きにして、自分の言葉をひと言足してから送る
失敗2:AIに家の住所を入れて配達や道順を聞いてしまう
❌ 「〇〇市〇〇町1-2-3の自宅から病院までの行き方は?」と住所を入力
⭕ 「〇〇駅から〇〇病院までの行き方は?」と、駅や施設名だけで聞く
失敗3:表示を消したのに30日後また出てきて「壊れた」と慌てる
❌ 再表示は故障だと思って、あちこち設定をいじってしまう
⭕ 「非表示は30日間」という仕様を知っておき、また同じ手順でオフにする
FAQ|よくある質問
Q1. LINEのAI機能を使うと、お金がかかりますか?
Agent iとトークルームのAgent iは無料で使えます(1日の回数に上限あり)。お金がかかるのは、自分で申し込む「使い放題プラン」と、AI Friendsで有料のLINEコインを使う場合だけです。勝手に課金されることはありませんが、有料プランの案内画面では「あとで家族と相談」を合言葉にしましょう。
Q2. AIをオンにすると、トークの内容が全部読まれてしまうのですか?
トークルームのAgent iは、返信を提案するために会話の内容を読み取ります。そのため利用前に「情報利用に関するポリシー」への同意が必要になっています。抵抗がある方は同意をオンにしなければAIは動きません。使う・使わないを自分で選べる仕組みです。
Q3. 昔あった「LINE AIアシスタント」とは違うものですか?
別のものです。「LINE AIアシスタント」は2026年1月7日にサービスを終了しました。いまLINEで使えるAIは「Agent i」という名前で、2026年4月に旧「LINE AI」とYahoo! JAPANのAIアシスタントが統合されて生まれたものです。
Q4. パソコンのLINEでもAI機能は使えますか?
使えません。LINE公式ヘルプによると、Agent iもトークルームのAgent iもパソコン版LINEには対応していません。スマホのLINEでお試しください。あわせてLINEアプリを最新版にしておくと確実です。
Q5. AIより、まずChatGPTの基本から知りたいのですが?
その順番でも大丈夫です。AIとの付き合い方の基本は共通なので、高齢者のためのChatGPT入門記事から始めるのがおすすめです。LINEの返信作りをChatGPTで行う方法はLINEの返信文をChatGPTで作る記事で紹介しています。
まとめ|今日からできる3つのアクション
- 自分のLINEを確認する:ホーム画面やトーク画面にAgent iのマークがあるか見てみましょう。「あるかどうか知っている」だけで、戸惑いは半分になります。
- 使うなら、まず調べもの1回:「今日の夕飯の献立を3つ教えて」など、個人情報のいらない質問から試してみましょう。無料の範囲で十分です。
- 使わないなら、表示をオフに:トーク画面の「+」から「トークルームのAgent iを表示」をオフ。30日たったらまた同じ操作、と覚えておきましょう。
次回は、スマホの写真整理をAIで楽にする方法など、暮らしに役立つAI活用を引き続き紹介していきます。「家族にも教えたい」と思ったら、この記事をそのままLINEで共有してください。
著者プロフィール
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を行いながら、シニア世代のスマホ・AI活用をやさしく解説する活動を続けている。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
出典(2026年8月2日確認)
- LINEヘルプセンター「Agent iとは?」
- LINEヘルプセンター「トークルームのAgent iとは?」
- LY Corporation公式リリース「AIエージェントブランド『Agent i』提供開始」(2026年4月20日)
- LINEヤフー公式リリース「LINE AI・LINE AIトークサジェスト提供開始」(2025年4月15日)
- LINE公式お知らせ「LINE AIアシスタント サービス終了について」
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