結論:2026年8月は食品2,311品目が値上げされました(前年同月比で約8割増、帝国データバンク調べ)。値上げそのものを止めることはできませんが、ChatGPTに「よく買うもの」「今週の献立」「先月との違い」を相談するだけで、買い物と食費の管理はかなり楽になります。
- 要点1:2026年8月の食品値上げは2,311品目、平均値上げ率は月平均15%(帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査、2026年7月31日発表)
- 要点2:9月はさらに4,531品目の値上げが見込まれており、値上げは今後も続く見通し
- 要点3:ChatGPTは「今日の買い物メモを整える」「先月と比べて何が増えたか確認する」といった地味な作業を手伝ってくれる
対象読者:年金や決まった収入の中で食費のやりくりに気を使っているシニアの方、離れて暮らす親御さんの家計を気にかけているご家族
今日やること:スマホのChatGPTアプリを開いて、今週買う予定のものを3つ、そのまま話しかけてみましょう。
「先月と同じものを買っているはずなのに、レシートの合計が増えている気がする」。最近、こんな声を耳にすることが増えました。
気のせいではありません。帝国データバンクの調査によると、2026年8月は食品2,311品目が値上げされ、前年同月(1,262品目)と比べて約8割も増えています。加工食品だけで1,419品目、調味料589品目、小麦粉や砂糖などの原材料も276品目が対象です。9月にはさらに4,531品目の値上げが見込まれており、値上げの波はしばらく続きそうです。
正直に言うと、値上げそのものをAIが止めることはできません。でも「何が上がったのか把握する」「似た栄養で安いものを探す」「先月との違いを振り返る」といった、地味だけど面倒な作業は、ChatGPTに手伝ってもらうとぐっと楽になります。この記事では、スマホのChatGPTアプリを使って、無理なく家計と向き合うための7つのプロンプト(AIへの指示文)を、コピペしてすぐ使える形でご紹介します。
2026年8月、食品の値段はどうなっているのか
まず、今何が起きているのかを整理しておきましょう。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 2026年8月の値上げ対象品目数 | 2,311品目 |
| 前年同月(2025年8月)比 | 約8割増(1,262品目→2,311品目) |
| 平均値上げ率 | 月平均15% |
| 加工食品(ハム・ソーセージ・カップ麺・缶詰など) | 1,419品目 |
| 調味料(だしなど) | 589品目 |
| 原材料(小麦粉・砂糖など) | 276品目 |
| 2026年9月の値上げ見込み | 4,531品目 |
(出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査、2026年7月31日発表。帝国データバンク公式サイト)
調査では、値上げの背景として中東情勢による原油高が挙げられており、値上げ全体の約3割を占めるとされています。原油高が物流費や包装資材の値上がりにつながり、そのコストが食品の価格に反映されている、という流れです。
お米についても値上がりが続いているという報道が多く見られますが、月ごとの正確な取引価格は農林水産省が「米の相対取引価格」として毎月公表しています。最新の数字を知りたい方は、以下の公式ページで確認するのが確実です。
(参照:農林水産省「米の相対取引価格・数量」)
食品だけでなく暮らし全体の物価の動きを知りたい場合は、総務省統計局が毎月公表している消費者物価指数(CPI)でも確認できます。全国約9,000の小売店・サービス業を対象にした公式統計です。
(参照:総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」)
まず試したい「5分でできる」AI家計チェック3選
難しいことは考えず、まずはこの3つから試してみましょう。すべて、スマホのChatGPTアプリに話しかける(または文字で打つ)だけでできます。
チェック1:よく買うものの値上げ状況を聞いてみる
私がよく買っているのは、卵、食パン、豚肉、牛乳、インスタントラーメンです。
2026年8月に一般的に値上がりが報道されている食品カテゴリの中で、
私が買っているものに近いものがあれば教えてください。
分からない場合や、個別の商品名までは確認できない場合は、
「分からない」「一般的な傾向としては」と正直に言ってください。
ポイント:ChatGPTはリアルタイムの正確な店頭価格までは分かりません。「傾向」として参考にし、実際の値段は店頭やレシートで確認するのが安心です。
チェック2:似た栄養で安い代わりの食品を提案してもらう
豚肉の代わりに、同じくらいたんぱく質が摂れて、
比較的値段が安定している食材を3つ提案してください。
70代の一人暮らしでも扱いやすい食材でお願いします。
仮定した点は必ず「仮定」と明記してください。
ポイント:「安い」の感覚は地域やお店によって違います。ChatGPTの提案は「候補のヒント」として受け取り、最終的な値段は自分の目で確かめましょう。
チェック3:今週の買い物メモを整理してもらう
今週買いたいものを箇条書きで伝えます。
「卵、牛乳、キャベツ、豚こま肉、豆腐、味噌」
これを、スーパーの売り場の並び順(野菜→肉→乳製品→調味料など)に
並べ替えてください。買い忘れを防ぎたいです。
ポイント:売り場の並び順はお店によって違うため、あくまで一般的な並びの目安です。近所のスーパーに合わせて微調整してください。
値上げに負けない献立づくりをAIに相談する
値上げが続く中で意外と助かるのが、「今ある食材で何を作るか」を一緒に考えてもらうことです。
プロンプト4:冷蔵庫にあるものだけで一品考える
冷蔵庫に、豆腐、卵、長ねぎ、味噌があります。
これらを使って、70代の一人分でも作りやすい、
包丁をあまり使わない簡単な料理を1つ提案してください。
分量と作り方も、シンプルなステップで教えてください。
プロンプト5:一週間の献立をざっくり考えてもらう
一週間分の夕食の献立を、和食中心でざっくり提案してください。
条件は次の3つです。
・同じ食材を数日に分けて使い切ること(食品ロスを減らしたい)
・特別な食材を新しく買い足さなくても作れること
・二人分の量で教えてください
仮定した点は必ず「仮定」と明記してください。
ポイント:「一人分・二人分の少量料理をAIに相談するコツ」は別記事でも詳しく解説しています(本文末の内部リンク参照)。今回のプロンプトと組み合わせると、値上げ対応と少量調理の両方に強くなります。
固定費の見直しも、値上げのタイミングで一緒に確認する
食費だけでなく、電気代やスマホ代などの固定費も、値上げの機会に一度見直しておくと安心です。
プロンプト6:先月と今月の支出を比べてもらう
先月の食費が28,000円、今月が32,000円でした。
この差について、考えられる理由を一般的な視点でいくつか挙げてください。
「絶対にこれが原因」と断定はせず、
「〜の可能性があります」という言い方でお願いします。
数字と固有名詞は、根拠(出典・計算式)を添えてください。
ポイント:家計の増減には、値上げ以外にも季節(お盆・帰省など)や来客の有無など、いろいろな要因が重なります。ChatGPTには「断定しないで」と伝えておくと、冷静に受け止めやすい答えが返ってきます。
プロンプト7:家族に相談する前のたたき台を作ってもらう
離れて暮らす息子に、最近の食費の値上がりについて
LINEで軽く相談したいです。
「心配させすぎず、でも実情は伝わる」文章を
150字程度で作ってください。
ポイント:お金の話は家族でも言い出しにくいものです。AIに下書きを作ってもらうと、気負わずに話を切り出しやすくなります。
【要注意】よくある失敗パターンと回避策
失敗1:ChatGPTの答えた値段をそのまま信じてしまう
❌「ChatGPTが『卵は1パック250円くらい』と言ったから、それが正解だと思った」
⭕「ChatGPTの答えは『一般的な目安』として受け止め、実際の値段はお店で確認する」
なぜ重要か:ChatGPTはリアルタイムで全国のスーパーの価格を見ているわけではありません。あくまで参考情報として使い、最終判断は自分の目で行いましょう。
失敗2:家計の数字をそのまま入力してしまう
❌ 銀行口座番号や年金の受給額の詳細をそのまま入力する
⭕ 「食費」「日用品」など大まかな項目と金額だけを伝える
なぜ重要か:個人情報(口座番号・年金証書の番号・住所など)はAIに入力しないことが基本です。家計の相談は、金額の桁や項目名だけで十分に役立ちます。
失敗3:一度にすべてを聞こうとして疲れてしまう
❌「値上げ対策と献立と固定費見直しを全部一気に聞く」
⭕「今日は買い物メモだけ」「明日は献立だけ」と、1回1テーマに絞る
なぜ重要か:家計管理は毎日少しずつ続けることが大切です。一度に完璧を目指すより、5分でできることを積み重ねる方が長続きします。
失敗4:「節約できる」という言葉を鵜呑みにしてしまう
❌「AIに聞けば必ず食費が減る、と思い込む」
⭕「AIは工夫のヒントをくれる相棒。実際に効果があるかは自分の生活で確かめる」
なぜ重要か:値上げが続く状況では、工夫をしても支出が増えることもあります。AIとの相談は「不安を一人で抱えないための手段」と捉えるのが、気持ちの面でも楽になります。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日:今週買う予定のものを3つ、ChatGPTに話しかけてみる(チェック1)
- 今週中:冷蔵庫にある食材で一品、AIと一緒に献立を考えてみる(プロンプト4)
- 今月中:先月と今月の食費を比べて、気になる変化があればChatGPTに相談してみる(プロンプト6)
値上げのニュースを見るたびに不安になる、という方は多いと思います。でも、一つひとつの品目を細かく追いかける必要はありません。「今週何を買うか」「今日は何を作るか」という目の前のことを、AIと一緒に少しずつ整理していくだけで、気持ちはずいぶん楽になります。
次回は、シニアの方が実際によく使っているスマホの節約系アプリについても取り上げる予定です。
よくある質問
Q1. ChatGPTに家計簿の管理を全部任せられますか?
ChatGPTは家計簿アプリのように自動で計算し続ける仕組みではありません。あくまで「相談相手」として、支出の整理や献立の提案、文章の下書きなどを手伝ってもらう使い方が向いています。継続的な記録には、家計簿アプリと組み合わせるのがおすすめです。
Q2. 値上げ品目の一覧をChatGPTに聞けば正確に分かりますか?
ChatGPTの知識は学習した時点までの情報が中心で、毎日の価格改定を逐一把握しているわけではありません。正確な最新情報は、帝国データバンクなど調査機関の発表や、農林水産省などの公式統計を確認するのが確実です。
Q3. お米の値段が高いと聞きますが、いつまで続きますか?
米の価格は年ごとの作柄や需給、流通の状況によって変わるため、当メディアの立場で「いつまで」と断定することはできません。農林水産省が毎月「米の相対取引価格・数量」を公表しているので、最新の状況はそちらで確認してください。
Q4. 個人情報を入力しないと、家計の相談はできませんか?
できます。「食費が先月より4,000円増えた」のように、項目名と金額の変化だけを伝えれば十分に相談できます。口座番号や年金証書番号など、具体的な個人情報は入力しないようにしましょう。
Q5. スマホの操作が苦手でも、この方法は使えますか?
ChatGPTアプリのマイクボタンを使えば、文字を打たずに声で話しかけるだけで相談できます。スマホの基本操作に不安がある方は、まず「高齢者のためのChatGPT入門」の記事から始めることをおすすめします。
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著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー約10万人)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。