まず結論:新幹線のチケットは、みどりの窓口に並ばなくても、スマホだけで予約から乗車まで完結できます。使うのは、乗る新幹線によって決まる2つの公式サービス、「えきねっと」(JR東日本)か「スマートEX」(JR東海・西日本・九州)のどちらかです。
- 要点1:今日2026年8月8日は、首都圏から東北・上越・北陸方面への帰省ラッシュが最も混み合う日です(JR東日本発表)。13時以降に出発する新幹線は比較的余裕があります
- 要点2:どちらのサービスも、予約後は交通系ICカードを自動改札機にタッチするだけで乗車でき、紙のきっぷを受け取る必要がありません
- 要点3:2026年9月15日から、65歳以上を対象にした新しい割引「EX 65+割」の発売が始まります(マイナンバーカードとの連携が必要)
対象読者:お盆に新幹線で帰省・訪問を予定しているシニアの方と、そのご家族。今日やることは「自分が乗る新幹線が、えきねっとエリアかスマートEXエリアか」を、次の章で確認することです。
「新幹線のきっぷは、駅の窓口で並んで買うもの」——長年そう思ってきた方は多いと思います。ですが今のJR各社は、スマホ1台で予約から乗車までを完結できる仕組みを整えています。私たちのAI・スマホレッスンでも、「お盆に孫の顔を見に行きたいけれど、混雑する窓口に並ぶのが不安」「子どもに予約を頼んでいたけれど、そろそろ自分でもできるようになりたい」というお声をよく聞きます。
ちょうど今日(2026年8月8日)は、JR東日本の発表によると、首都圏から東北・上越・北陸方面へ向かう新幹線の帰省ラッシュが最も混み合う日にあたります。これから帰省される方も、来週以降にお出かけの予定がある方も、まずはスマホでの予約の仕組みを知っておくと、当日あわてずに済みます。
この記事では、JR東日本の「えきねっと」とJR東海・西日本・九州の「スマートEX」、それぞれの会員登録の仕方から、予約・乗車の手順、指定席が満席だったときの対処法、そして2026年9月に始まる65歳以上向けの新しい割引まで、7つのステップでやさしく説明します。
ステップ1:自分の新幹線が「えきねっと」と「スマートEX」どちらか確認する
まず知っておきたいのは、新幹線のスマホ予約サービスは会社によって2つに分かれているということです。どちらも公式のサービスですが、対応する路線が違います。
- スマートEX(JR東海・JR西日本・JR九州):東海道・山陽・九州新幹線。東京〜名古屋〜新大阪〜広島〜博多〜鹿児島中央の区間
- えきねっと(JR東日本・JR北海道):東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸新幹線。東京〜仙台〜新青森・秋田・山形、東京〜新潟、東京〜金沢・敦賀、新函館北斗方面
たとえば「東京から大阪・広島・福岡の実家へ」ならスマートEX、「東京から仙台・新潟・金沢・北海道の実家へ」ならえきねっと、という考え方です。行き先の新幹線の名前(のぞみ・ひかり・こだま・さくら はスマートEX側、はやぶさ・こまち・とき・かがやき はえきねっと側)で見分けることもできます。迷ったときは、次の指示文3をAIに聞いて確認してもらうのも一つの方法です(AIへの指示文はステップ7の後でご紹介します)。
ステップ2:スマートEXに会員登録する(東海道・山陽・九州新幹線)
スマートEX公式サイトによると、会員登録にはクレジットカードと交通系ICカード(お手持ちのSuica・ICOCA・PASMOなど)を用意しておくとスムーズです。手順は次の通りです。
- スマートEX公式サイト(smart-ex.jp)にアクセスし、「会員登録」をタップする
- メールアドレスを入力し、届いたメールのURLから手続きを続ける
- 利用規約を読み、同意にチェックを入れる
- 氏名・生年月日・電話番号・クレジットカード情報・交通系ICカード番号などを入力する
- 電話番号に届くワンタイムパスワードを入力し、登録内容を確認して完了する
スマートEXで使える交通系ICカードは、Suica・PASMO・ICOCA・TOICA・manaca・PiTaPa・Kitaca・はやかけん・nimoca・SUGOCAの10種類です(スマートEX公式サイト調べ)。ICカードの登録は任意ですが、チケットレス乗車(きっぷを受け取らずに乗る方法)をしたい場合は登録が必要です。クレジットカードは、サイズの小さいミニカードや実物のないバーチャルカードだと一部の機能が使えないことがあるため、通常のクレジットカードでの登録が案内されています。
クレジットカード番号の入力は、必ず「smart-ex.jp」から始まる公式サイトか、公式の「EXアプリ」からのみ行いましょう。検索結果やメールのリンクから開いたページが本物かどうか不安なときは、ブックマークしておいた公式サイトから登録し直すと安心です。
ステップ3:スマートEXで予約してICカードで乗車する
会員登録が終われば、あとは予約するだけです。
- スマートEXにログインし、乗車日・出発駅・到着駅・時間帯を入力する
- 候補の中から乗りたい新幹線と座席(普通車指定席・グリーン車など)を選ぶ
- 登録したクレジットカードで決済する
- 予約完了後、登録した交通系ICカードを持って新幹線の改札へ向かう
- 自動改札機にICカードをタッチするだけで通過し、そのまま乗車する
スマートEXでは1年前から予約が可能で、早めに予約すると安くなる「EX早特」などの割引商品もあります(スマートEX公式サイト調べ)。紙のきっぷを受け取る必要がないため、みどりの窓口や券売機に並ぶ時間そのものがなくなります。
なお、2026年8月6日にJR東海・西日本・九州が発表した内容として、これまで改札機で発行していた「EXご利用票(座席のご案内)」を、2026年9月から順次「EXアプリ」の画面で確認できるサービスが始まる予定と報じられています(ITmedia Mobile 2026年8月6日、スマートEX公式サイト)。紙の利用票の発行自体は2027年2月頃をめどに終了する予定ですが、時期はまだ確定していない部分もあるため、最新情報はスマートEX公式サイトでご確認ください。
ステップ4:えきねっとに会員登録する(東北・北海道・上越・北陸新幹線など)
えきねっと公式サイトによると、会員登録には「JRE ID」というJR東日本共通のIDが必要ですが、メールアドレスだけで登録でき、年会費は無料です。手順は次の通りです。
- えきねっと公式サイト(eki-net.com)のスマホ画面上部にある「会員登録」ボタンを押す
- 「JRE ID 新規会員登録」を選び、利用規約に同意する
- メールアドレスを入力し、届いたメールの認証コードとあわせて姓名・生年月日・パスワードを登録する
- 携帯電話番号を登録してSMS認証を設定する(より安全に使うための任意の設定)
- えきねっと側の規約に同意し、基本情報を入力して会員登録を完了する
登録がうまくいかない時は、一つずつの画面をあわてず確認しながら進めることが大切です。文字入力に不安がある場合は、お子さん・お孫さんに画面を見せながら一緒に進めるのもよい方法です。
ステップ5:えきねっとで新幹線eチケットを申し込みICカードを紐づける
えきねっと公式サイトによると、「新幹線eチケットサービス」は乗車券と特急券がセットになった商品で、指定席の料金が一律200円引きになります。交通系ICカード(モバイルSuicaなどを含む)を紐づけて自動改札機にタッチするだけで、そのまま東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線に乗車できます。
- えきねっとにログインし、乗車日・出発駅・到着駅を入力して新幹線eチケットを申し込む
- クレジットカードなどで決済する
- マイページから、乗車する人数分の交通系ICカードを紐づける
- 当日は、紐づけたICカードを自動改札機にタッチして乗車する
ICカードの紐づけを忘れると、せっかく予約していても改札を通れないことがあるため、予約後は必ずICカードの紐づけまで済ませておきましょう。紙のきっぷでの受け取りを希望する場合は、指定席券売機での受け取りも選べます。
ステップ6:指定席が満席のときの対処法
お盆の混雑期は、行きたい時間の指定席が満席になっていることもあります。あわてずに、次の方法を試してみてください。
- 時間帯をずらす:JR東日本の発表では、13時以降に首都圏を発車する新幹線は比較的余裕があるとされています。朝や夕方にこだわらず、日中の時間帯も候補に入れてみましょう
- 立席特急券を使う(えきねっとエリアの一部列車):「はやぶさ」「こまち」「はやて」「つばさ」「かがやき」と一部の「とき」では、指定席が満席になると立席特急券が発売されます。前日から駅の指定席券売機で購入でき、デッキや通路での乗車になります。ただし、えきねっとのインターネット予約では購入できず、駅での購入のみです(JR東日本発表)
- 自由席の車両を使う(東海道・山陽新幹線):のぞみ・ひかり・こだまには自由席の車両も設定されています。号数や本数は列車や時期によって変わるため、乗車前にスマートEXまたはJR東海の公式サイトで確認しましょう
ステップ7:2026年9月開始、65歳以上向け新割引「EX 65+割」を知っておく
スマートEX公式サイトによると、2026年9月15日から、東海道・山陽・九州新幹線を対象に、65歳以上の方向けの新しい割引商品「EX 65+割」の発売が始まります。まだ発売前の商品ですが、お盆以降に新幹線を使う予定がある方は、仕組みを知っておくと役立ちます。
- 対象:乗車日時点で65歳以上の会員本人(1名のみ。同行者の分はこの割引の対象外)
- 必要な準備:「EXアプリ」でマイナンバーカードを読み取り、登録情報を連携させておくこと(登録はEXアプリからのみ)
- 発売期間:2026年9月15日〜2027年3月31日(乗車日の1か月前午前10時から発売。ただし2026年10月1日〜14日乗車分は9月15日午前5時30分から発売開始)
- 利用できる期間:2026年10月1日〜2027年3月31日の対象日
- 対象区間・列車:東京〜鹿児島中央の営業キロ100kmを超える区間の「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「こだま」「さくら」「つばめ」(普通車指定席・グリーン車)
- 乗車時の注意:年齢を確認できる公的な証明書を携帯し、係員から求められたら提示する必要があります
報道(トラベルWatch、2026年8月6日)による価格の一例では、東海道新幹線の東京〜新大阪間で12,930円、山陽新幹線の新大阪〜熊本間で18,000円(普通車指定席・通常期)とされています。正式な料金表はスマートEX公式サイトの「EX 65+割」ページで公開されているので、実際に使う際は必ずそちらで最新の金額を確認してください。途中下車はできず、他の割引との併用もできない点にも注意が必要です。
【要注意】よくある失敗パターンと直し方
失敗1:えきねっとエリアの新幹線を、スマートEXで探してしまう
❌ 「はやぶさ」や「かがやき」をスマートEXの画面で検索して見つからず、あきらめてしまう
⭕ 東北・上越・北陸方面(仙台・新潟・金沢・北海道など)はえきねっと側で探しましょう。逆に東海道・山陽・九州方面(名古屋・大阪・広島・博多など)はスマートEX側です。ステップ1の一覧をブックマークしておくと安心です。
失敗2:会員登録の途中で、クレジットカードの種類が対応していない
❌ バーチャルカード(実物のないカード)やミニカードで登録しようとして、うまく完了できない
⭕ 通常サイズのクレジットカードでの登録が公式にすすめられています。手元に複数枚カードがある場合は、ふだん使っている一般的なクレジットカードを選びましょう。
失敗3:予約はできたのに、ICカードの紐づけを忘れて改札を通れない
❌ 新幹線eチケットやスマートEXの予約だけで安心してしまい、ICカードとの紐づけを忘れる
⭕ 予約が完了したら、その場でマイページからICカードが正しく紐づいているかを必ず確認しましょう。当日改札の前で慌てないためにも、家を出る前に一度確認する習慣をつけると安心です。
失敗4:SMS認証やワンタイムパスワードの電話番号を間違えて登録してしまう
❌ 自宅の固定電話の番号を入力してしまい、SMSが届かず先に進めない
⭕ SMS(ショートメッセージ)を受け取れるのは、基本的に携帯電話・スマホの番号だけです。固定電話しかSMSを受け取れない場合は、「電話番号(自動音声案内)」など別の受け取り方法を選べることもあるので、画面の案内をよく確認しましょう。
迷ったらAIに聞く|ChatGPT・Geminiへの指示文5つ
「結局、自分はどっちを使えばいいの?」「この画面で何をすればいいか分からない」——そんな時は、ChatGPTやGeminiのようなAIに、操作の考え方を教わることもできます。そのまま使える指示文(プロンプト。AIへのお願いの言葉)を5つご用意しました。
指示文1(どちらのサービスを使うか判定してもらう):「新幹線で〇〇駅から〇〇駅まで行きたいのですが、『えきねっと』と『スマートEX』のどちらを使えばよいか教えてください。分からない場合は、確認すべき点を先に質問してください。」
指示文2(会員登録の手順を1つずつ教わる):「スマホで新幹線のネット予約サービスに会員登録したいのですが、やり方が分かりません。1つの操作が終わるごとに、次に進む前に私に確認してから教えてください。」
指示文3(ICカードの紐づけ確認の仕方を聞く):「新幹線のネット予約で、交通系ICカードが正しく紐づけられているかを確認する一般的な方法を教えてください。仮定した点があれば、必ず”仮定”と明記してください。」
指示文4(予約の変更・払い戻しを聞く):「新幹線のネット予約を変更またはキャンセルしたいのですが、一般的な手順と注意点を教えてください。手数料がかかる場合があることも含めて、正直に説明してください。」
指示文5(満席時の対処法を相談する):「新幹線の指定席が満席でした。ほかにどんな選択肢があるか、一般的な方法をいくつか教えてください。最終的な判断は自分で行うことを前提に、選択肢だけを整理してください。」
ChatGPTをまだ使ったことがない方は、高齢者のためのChatGPT入門から始めると迷いません。
よくある質問(FAQ)
えきねっととスマートEX、どちらも登録する必要がありますか?
いいえ、自分が使う路線に合わせてどちらか一方を登録すれば十分です。東海道・山陽・九州新幹線しか使わない方はスマートEXだけ、東北・北海道・上越・北陸新幹線しか使わない方はえきねっとだけで問題ありません。両方の地域に帰省・訪問する方は、両方登録しておくと便利です。
会員登録やアプリの利用に料金はかかりますか?
えきねっとの会員登録は年会費無料です(えきねっと公式サイト調べ)。スマートEXの会員登録自体にも入会金・年会費はかかりません。実際に費用がかかるのは、新幹線のきっぷを予約・購入するときの運賃・料金です。
交通系ICカードを持っていない場合はどうすればいいですか?
交通系ICカードの登録は任意で、登録しなくても紙のきっぷ(または受取コード)で乗車する方法が用意されています。ただし、チケットレスで乗車したい場合はICカードの登録が必要です。ICカードをお持ちでない場合は、駅の券売機などで作ることができます。
ICカードを忘れて出かけてしまったら乗れませんか?
予約時に登録した交通系ICカードがないと、そのままでは自動改札機を通れません。えきねっと・スマートEXともに、予約内容を確認した上で、駅の窓口や指定席券売機できっぷの受け取りができる場合があります。当日困ったときは、まず駅の係員に相談してください。
「EX 65+割」はいつから使えますか?
スマートEX公式サイトによると、発売開始は2026年9月15日、実際に乗車できるのは2026年10月1日以降の対象日です。2026年8月時点ではまだ発売前のため、お盆の帰省では使えません。利用には、EXアプリでのマイナンバーカード連携が事前に必要です。
まとめ:今日から始める3つのアクション
新幹線のスマホ予約は、一度会員登録さえ済ませてしまえば、次からはとても簡単です。最後に、今日からできることを3つにまとめます。
- 自分の行き先がどちらのエリアか確認する——ステップ1を見て、次に乗る新幹線が「えきねっと」か「スマートEX」かをメモしておく(5分)
- 会員登録だけ先に済ませておく——予約はまだでも、クレジットカードとICカードを手元に用意して、会員登録の入力画面まで進めてみる(15分)
- ご家族と「EX 65+割」の話をしておく——65歳以上の方は、9月から始まる新しい割引について、マイナンバーカードの連携が必要になることをお子さん・お孫さんにも共有しておきましょう(5分)
次回は、帰省先での家族との連絡や困りごとを、AIでさらにやさしく整理する使い方をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。
この記事を書いた人
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を手がけ、シニア向けのAI・スマホ活用の発信も行う。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆。
参考・出典
- スマートEX公式サイト「スマートEXとは」
- スマートEX公式サイト「ブラウザでの登録方法」
- スマートEX公式サイト「EX 65+割」商品ページ
- スマートEX公式サイト「サービスの一部変更について」(2026年)
- えきねっと公式サイト「新規会員登録の方法」
- えきねっと公式サイト「新幹線eチケットサービス」
- JR東日本公式メディア「2026年お盆期間 新幹線自由席の混雑予測」(2026年7月24日)
- ITmedia Mobile「東海道・山陽・九州新幹線の『EXサービス』に複数のサービス改訂」(2026年8月6日)