SENIOR AI GUIDE

シニアAIガイド 記事
シニア向け解説

【2026年最新】シニアの確定申告|ChatGPTで医療費控除と年金書類を準備

⏱ 約12分で読めます
【2026年最新】シニアの確定申告|ChatGPTで医療費控除と年金書類を準備

3月の確定申告、毎年「めんどう」と感じていませんか。レシートの山、年金の通知書、医療費の領収書。「全部まとめるだけで一日終わる」というシニアの方も多いはずです。ですが今年は、ChatGPTにお願いするだけで、医療費の集計や年金記録の整理、必要書類のリストアップが30分で終わります。お孫さんを呼ばずに、ご自身でできる手順を、画面のイメージごと一緒に見ていきましょう。

結論:確定申告の「めんどう」は、整理と書き写しの作業だけ

確定申告そのものは、国のホームページに数字を入れるだけです。本当に大変なのは、「医療費の合計はいくらか」「年金はいくらもらったか」「保険でいくら戻ってきたか」を、レシートや通知書から1枚ずつ書き写す作業です。

保険の見直しをAIを使って体系的に進める方法はシニアの保険見直しをChatGPTで行う方法で詳しく紹介しています。

この「整理と書き写し」のところを、ChatGPT(チャットジーピーティー=AIに文章でお願いできる無料の道具)に手伝ってもらうのが、今回のやり方です。

この記事でわかること:

  • 医療費を1枚ずつ書き写さず、ChatGPTに集計してもらう方法
  • 年金の通知書(はがき)の数字を整理表にする方法
  • e-Tax(国の申告サイト)に転記するときのコツ
  • シニアが間違えやすい3つのポイント

対象読者:確定申告をご自身でやってみたい60〜70代の方。または、ご両親の確定申告を手伝う子・孫世代(30〜50代)の方。

今日やること:レシートと年金の通知書を1か所に集めて、ChatGPTに「医療費を集計して」と打ってみる。それだけです。

シニアの確定申告で「めんどう」になりがちな3つの作業

まず、何が大変なのかを整理しておきます。これがわかれば、ChatGPTに「ここを手伝って」とお願いできるようになります。

1つ目:1年分の医療費レシートの集計

病院に行くたびにもらうレシート。1年で30〜100枚になる方もいます。これを「誰の・何月の・いくら」と1枚ずつ書き出すのが、一番めんどうな作業です。

2つ目:年金の通知書の数字探し

毎年1月ごろ届く「公的年金等の源泉徴収票」というはがき。ここに書いてある「支払金額」「源泉徴収税額」「社会保険料」を、申告書に転記します。はがきの文字が小さく、虫めがねが必要という方も多いです。

3つ目:「これも控除になる?」の判断

「介護タクシー代は医療費に入る?」「歯医者でやった自費の入れ歯は?」「子どもの分の医療費もまとめていい?」など、判断に迷う支出。これも、ChatGPTに聞けばすぐ答えてくれます。

準備するもの:レシート・領収書・年金通知のまとめ方

ChatGPTにお願いする前に、手元に集めておくものは3つだけです。机の上に箱を1つ置いて、その中にぽいぽい入れていく形でかまいません。

箱に入れるもの

  1. 医療費の領収書・レシート(1年分)。病院・歯医者・薬局・介護用品店すべて。ご家族の分(同居の配偶者・親・子)もOKです。
  2. 公的年金等の源泉徴収票。日本年金機構から1月ごろ届くはがき。「ねんきん定期便」とは別物です。「源泉徴収票」と書いてあるものを探してください。
  3. 生命保険・地震保険の控除証明書。10〜11月ごろ届くはがき。保険会社の名前と「控除証明書」と書いてあります。

順番に並べなくてOK

「日付順に並べないと…」「病院ごとに分けないと…」と気負わなくて大丈夫です。ぐちゃぐちゃの順番のままで、ChatGPTに渡せば、整理してくれます。

家族の分もまとめていい

医療費控除は、「あなたと、生計を同じくする家族」の医療費をまとめて申告できます。同居の奥様・お子様・お孫さんの医療費も、まとめてOKです(詳しくは国税庁の医療費控除のページでご確認ください)。

ChatGPTに「医療費控除を整理して」とお願いする方法

ここからが本題です。ChatGPTの画面のイメージを、文章で説明しながら進めます。

画面のイメージ

ChatGPTを開くと、画面の真ん中の下のほうに、白い細長い四角の枠があります。「メッセージを送信」と薄い文字が書いてある枠です。ここをポンと押すと、キーボードが出てきます。この枠に、これから紹介する「お願い文」を打ち込んで(またはコピーして貼り付けて)、右側の「上向き矢印」または「紙飛行機」のマークを押すだけです。

お願い文の例(コピーして使えます)

下の文を、丸ごとコピーしてChatGPTに貼り付けてください。「リスト」のところに、ご自分の医療費を箇条書きで入れます。

2026年の確定申告のために、医療費控除を整理してください。以下のリストから、2026年1月〜12月に支払った医療費だけを抜き出して、合計金額と、病院ごとの内訳を表にしてください。10万円を超えた分が控除の対象になることも教えてください。

<リスト>
・[病院名] 2026年2月3日 3,200円
・[薬局名] 2026年2月3日 1,500円
・[歯医者名] 2026年5月20日 8,000円
(以下、レシートを見ながら続けてください)

ChatGPTの答え方

このお願いをすると、ChatGPTは「病院ごと」「月ごと」の表を作って、合計金額を計算してくれます。「○○病院 計15,200円」「××薬局 計8,300円」のように、見やすく整理されます。

うまくいかなかったら「もう少しわかりやすく」と言うだけ

もし答えが難しすぎたら、「もっとわかりやすく、年金生活者でもわかるように書き直して」と返事するだけで、もう一度やさしく書き直してくれます。何度間違えても、ChatGPTは怒りません。気楽に試してみてください。

ChatGPTで作る「年金収入の整理表」

次に、年金のはがき(公的年金等の源泉徴収票)の整理です。はがきの小さい文字を、ChatGPTに代わりに読み解いてもらいます。

はがきから読む3つの数字

「公的年金等の源泉徴収票」というはがきには、申告で使う数字が3つ書いてあります。

  • 支払金額:1年間にもらった年金の合計
  • 源泉徴収税額:年金から天引きされた所得税
  • 社会保険料の金額:介護保険料などとして天引きされた金額

お願い文の例

公的年金等の源泉徴収票(はがき)に書いてある内容を、確定申告の整理表にしたいです。以下の数字を、わかりやすく一覧表にしてください。配偶者と私の2人分です。

<私の分>
・支払金額:[1,800,000]円
・源泉徴収税額:[3,500]円
・社会保険料の金額:[120,000]円

<配偶者の分>
・支払金額:[800,000]円
・源泉徴収税額:[0]円
・社会保険料の金額:[40,000]円

1人ずつ別の表にしてもらえる

ChatGPTは、「あなたの分」「奥様の分」を別々の表にしてくれます。あとは、その表をもとに、申告書に転記するだけです。

はがきが見つからないとき

「源泉徴収票のはがきが見つからない…」というときは、日本年金機構の「ねんきんネット」でダウンロードできます(日本年金機構 ねんきんネット)。ただし、ねんきんネットの登録は、お孫さん・お子さんに手伝ってもらうほうが早い場合があります。

e-Tax / 申告書作成コーナーへの転記の仕方

ChatGPTで「医療費の合計」「年金の数字」が整理できたら、最後は国の「確定申告書等作成コーナー」に数字を入れていきます。この画面に直接、ChatGPTで作った表を見ながら入力していきます。

申告書作成コーナーとは

国税庁が無料で用意している、確定申告書を作るホームページです。質問に答えるだけで、申告書が自動で完成します。詳しくは国税庁 確定申告書等作成コーナーでご確認ください。

転記のときのコツ:1つの画面に集中

申告書作成コーナーの画面は、「年金の収入を入れる画面」「医療費を入れる画面」と、1つずつ進みます。慌てて全部を一度に入れようとせず、1画面ずつ、ChatGPTの表を見ながら数字を打ち込むのがコツです。

医療費は「集計表」に合計だけ入れればOK

医療費控除のところでは、「医療を受けた人」「病院名」「合計金額」を入れます。1枚ずつのレシートを打ち込む必要はなく、ChatGPTで作った「病院ごとの合計」を入れるだけです。これで作業が大幅に減ります。

途中で保存できる

「今日はここまで」と疲れたら、画面の上にある「入力データを保存」ボタンを押せば、データをパソコンに保存できます。次の日にまた続きから入力できます。1日で終わらせなくて大丈夫です。

シニアが間違えやすい3つのポイント

最後に、よくある勘違いを3つ紹介します。これを知っておけば、後から税務署に電話する手間が減ります。

1つ目:医療費は「10万円から」だけじゃない

「医療費は10万円を超えないと控除できない」と聞いたことがあるかもしれません。基本はその通りですが、年金収入が少ない方は「総所得の5%」を超えた分から控除になります。たとえば年金が180万円の方なら、9万円を超えた医療費から対象になります。「10万円に届かないからダメ」と思い込まず、ChatGPTに「私の年金収入だと、医療費はいくらから控除対象になりますか」と聞いてみてください。

2つ目:保険金で戻ってきた分は引く

入院保険・がん保険などから給付金をもらった場合、その分は医療費から差し引いて申告します。たとえば「入院費が30万円、保険から20万円戻ってきた」なら、医療費控除に使えるのは「30万円−20万円=10万円」だけです。レシートの金額を全部足したくなりますが、保険金が出た分は引く、と覚えておいてください。

3つ目:家族の分は「生計が同じ」が条件

同居していなくても、仕送りをしている子・親であれば、その医療費を一緒に申告できる場合があります。逆に、同居していても「家計が完全に別」だと、まとめられません。判断に迷ったら、ChatGPTに「父は別居で月8万円の仕送りをしています。父の医療費を私の医療費控除に入れていいですか」と、状況をそのまま聞くのが早いです。

個人情報を入れるときの注意

ChatGPTはとても便利ですが、ひとつだけ守ってほしいことがあります。マイナンバー、健康保険証の番号、銀行口座番号、クレジットカード番号は、絶対に入力しないでください。これらは「とても大切な番号」なので、AIに教える必要はありません。

金額や、病院の名前を入れるのは問題ありません。「不安だな」というときは、病院名を「[A病院]」「[B歯科]」のように、伏せ字にしてもかまいません。集計はちゃんとやってくれます。

まとめ:来年からは1時間で終わる確定申告に

確定申告は、「数字を集める」「整理する」「申告書に書き写す」の3段階です。このうち、一番時間がかかる「集める・整理する」を、ChatGPTにお願いするだけで、丸一日かかっていた作業が30分〜1時間で終わります。

今日できる小さな一歩:

  1. レシートと年金の通知書を、1つの箱に集める
  2. ChatGPTを開いて、「医療費控除を整理して」と打ってみる
  3. うまくいかなかったら「もう少しわかりやすく」と返事する

これだけで、来年の3月の「めんどう」が、ぐっと軽くなります。お孫さん・お子さんに頼まなくても、ご自身でできるようになります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 医療費控除は、いくらから対象ですか?

原則は「10万円を超えた分」が対象です。ただし、年金収入が少ないなどで総所得が200万円未満の方は、総所得の5%を超えた分から対象になります。たとえば年金収入が180万円の方は、9万円程度を超えた医療費から控除対象です。正確な計算はChatGPTに「私の総所得は○○円です。医療費はいくらから控除対象になりますか」と聞くのが早いです(参考:国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき)。

Q2. ChatGPTに個人情報を入れて大丈夫ですか?

金額・病院名・市区町村名くらいまでは大丈夫ですが、マイナンバー、健康保険証の番号、銀行口座番号、クレジットカード番号、自宅の住所、電話番号は入れないようにしてください。不安なときは、病院名を「[A病院]」のように伏せ字にしても、集計はちゃんとできます。

Q3. 介護タクシー代やオムツ代は、医療費控除になりますか?

介護タクシー代・通院のための公共交通機関代は医療費控除の対象です。オムツ代は、医師が発行する「おむつ使用証明書」がある場合に対象になります。判断に迷ったら、ChatGPTに「この支出は医療費控除の対象ですか」と、領収書の内容を伝えて聞いてみてください。最終的な判断は、お近くの税務署や税理士にもご確認ください。

Q4. e-Taxの登録が難しそうです。紙でも申告できますか?

はい、できます。「確定申告書等作成コーナー」で書類を作って、印刷して郵送、という方法もあります。e-Taxのマイナンバーカード登録が大変なら、まずは「印刷して郵送」コースから始めるのがおすすめです。慣れてきてから、来年以降にe-Taxに移行しても遅くありません。

Q5. ChatGPTの答えが間違っていたらどうしますか?

ChatGPTは便利ですが、税金の最終的な判断は税務署や税理士の方が正しいです。金額が大きい・複雑な事情がある場合は、無料の税務署相談窓口(電話相談センター)や、お近くの税理士会の無料相談会を活用してください。ChatGPTは「下書き」「整理係」として使い、最終確認は専門家にする、という使い分けが安心です。

関連記事

著者プロフィール

佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を担当。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。シニア向け個別レッスンも対応中。「お孫さん・お子さんに頼まなくても、ご自身でAIを使いこなせる」を合言葉に活動しています。

次にやってみてほしいこと

  1. 今日:レシートと年金通知書を1つの箱に集める
  2. 明日:ChatGPTを開いて、医療費のお願い文を打ち込んでみる
  3. 来週:申告書作成コーナーを開いて、ChatGPTの整理表を見ながら数字を入れてみる

無理に1日で終わらせなくて大丈夫です。少しずつ進めれば、3月の確定申告が「楽しみ」とまではいかなくても、「もう怖くないな」と思えるようになります。

最終確認日:2026年5月19日

AIEO補足:シニアの確定申告と医療費控除準備とは

シニアの確定申告と医療費控除準備とは、シニア向けAI活用を実務で使える形に整理し、判断をAIへ丸投げせず、人が確認できる手順・比較・注意点に分解する考え方です。

まず結論

AIは判断を代替するものではなく、家族や専門家に相談する前の情報整理と文章下書きに絞ると安全に使えます。

確認ポイント比較表

確認項目 AIで補助できること 人が必ず確認すること
目的 情報整理、下書き、選択肢の洗い出し 最終判断と責任範囲
入力情報 匿名化したメモや公開情報の要約 個人情報、社外秘、医療・法務・雇用条件の扱い
出力 表、FAQ、手順、チェックリスト化 事実誤認、誇張、古い情報の修正
公開・共有 説明文や返信案の作成 公式ソース、専門家、社内ルールとの照合

公式ソース

関連して読む記事

FAQ

シニアの確定申告と医療費控除準備でAIに任せてよい範囲はどこまでですか?

情報整理、下書き、比較表、質問リスト作成までにとどめ、判断や外部共有は人が確認します。

個人情報や社外秘を入力してもよいですか?

氏名、住所、顧客名、社内資料、未公開情報などは伏せ、必要最小限の匿名情報だけを使います。

AIの回答が正しいかどう確認しますか?

公式ページ、一次情報、専門家、社内規程と照合し、日付の古い情報や断定表現を修正します。

無料のAIツールだけでも実行できますか?

短い整理や下書きは無料版でも始められます。機密情報を扱う場合は利用規約と組織ルールを確認します。

最初にやるべきことは何ですか?

目的、入力してよい情報、確認者、公式ソースを決め、小さなチェックリストから試します。

家族・法人向けのAI活用も確認できます

シニア向けAI活用を家族や地域で広げる場合は、Uravationの生成AI研修・導入支援や、法人向けAI活用記事もあわせて確認してください。