まず結論です。「ポイントって、なんだか難しそう」と思っているシニアの方こそ、ChatGPT(チャットジーピーティー=AIとの会話アプリ)に聞きながら、自分のペースでゆっくり始めれば大丈夫です。
- 要点1:わからない言葉(ポイント還元、ポイ活、マイナンバーカードなど)を、AIがやさしい言葉で説明してくれます。
- 要点2:「いつ・どこで・どう貯めるか」の流れを、落ち着いて整理する手伝いをしてくれます。
- 要点3:あやしい「ポイントがもらえます」というメールやサイトを見分けるときの、確認のしかたも相談できます。
この記事が向いている方:スマホでお買い物のポイントを少しでも上手に使いたいシニアご本人と、それを教えてあげたいお子さん・お孫さん世代の方。
今日やること:「ポイントとはそもそも何か、わかりやすく教えて」と、ChatGPTに一文だけ打ってみる。それだけで十分です。
「レジで『ポイントカードはお持ちですか』と聞かれるけれど、よくわからないまま『けっこうです』と答えてしまう」——そんな声を、スマホ教室でよくお聞きします。せっかくお買い物をしているのに、もらえるはずのポイントを受け取れていないのは、少しもったいないですよね。
でも、あわてる必要はありません。ポイントは「お買い物をすると少し戻ってくる、おまけのようなもの」。仕組みを一度やさしく教えてもらえば、難しいものではないんです。この記事では、ChatGPTという「なんでも聞ける相談相手」を使って、ポイントのことを落ち着いて学び、毎日のお買い物で無理なく活かしていく方法を、会話の例つきでご紹介します。お子さんやお孫さんに横についてもらいながら読んでも、もちろん大丈夫です。

そもそもポイントって何? ChatGPTにやさしく教えてもらう
まず大切なのは、「わからない言葉を、わからないままにしない」ことです。ポイントの話には、ふだん聞きなれない言葉がいくつも出てきます。たとえば「ポイント還元(かんげん)」「ポイ活(ポイントを貯める活動のこと)」「マイナンバーカード」などです。
こうした言葉こそ、ChatGPTの得意分野です。AI(人工知能)は、難しい言葉を「小学生でもわかるように」「たとえ話で」と頼めば、ぐっとやさしく言い換えてくれます。まずは、こんなふうに聞いてみましょう。
会話例1:ポイントの仕組みを聞いてみる
あなたがこう打つ:
お店やスマホでよく聞く「ポイント」について、70代の私にもわかるように、たとえ話でやさしく教えてください。
するとAIはこう返してくれます(例):
ポイントは「お買い物をすると、お店からもらえる小さなおまけ」だと考えてください。たとえば、商店街のスタンプカードと同じ仕組みです。1,000円のお買い物で10円分くらいのポイントが貯まり、貯まったポイントは次のお買い物で「お金のかわり」に使えます。スマホを使うと、このスタンプカードが自動でたまっていくイメージです。
このように、身近なものにたとえてもらうと、すっと頭に入ってきます。少しでも「ん?」と思った言葉が出てきたら、「その言葉をもっとやさしく説明して」と、何度でも聞き直して構いません。AIは何度聞いてもいやな顔をしません。これが、人に聞くのとは違う、気楽なところです。
スマホでChatGPTに相談する始め方
「アプリを入れるのが不安」という方もご安心ください。ここでは、難しい設定なしで始められる流れだけをお伝えします。細かいスマホの操作で困ったときは、無理せずお子さん・お孫さんに手伝ってもらうのが一番です。
- スマホの「App Store(アップストア)」または「Playストア(プレイストア)」という、アプリを入れる場所を開きます。
- 検索のところに「ChatGPT」と入れて、出てきたアプリを入れます(無料で使い始められます)。
- アプリを開き、画面の案内にそって登録します。ご自身のメールアドレスがあれば登録できます。
- 下のほうにある文字を打つ欄に、聞きたいことを「話しかけるように」打ち込みます。
- 文字を打つのが大変なときは、マイクのマークを押すと、声で話しかけられます。「ポイントって何?」と声に出すだけでOKです。
大事なのは、最初から完ぺきを目指さないことです。まずは一つ質問してみて、返ってきた答えを読む。それだけで、立派な第一歩です。うまくいかなくても、何度でもやり直せます。
毎日のお買い物でポイントを活かす — 会話例で見てみましょう
ここからは、実際にありそうな場面ごとに、ChatGPTへの聞き方の例をご紹介します。そのまま打ち込んでお使いいただけます。
会話例2:自分に合ったポイントの貯め方を相談する
あなたがこう打つ:
スーパーと薬局でよく買い物をする70代です。あれこれ手を広げず、無理なくポイントを貯めるには、どう考えればよいですか。シンプルに教えてください。
AIの返事(例):
あれこれ増やすと管理が大変になります。まずは「よく行くお店のポイント1つか2つ」にしぼるのがおすすめです。お買い物のときに、そのお店のポイントカードかアプリを見せるだけで貯まります。たくさん貯めようと頑張りすぎず、「ついでに貯まればうれしい」くらいの気持ちで続けるのが、長く無理なく楽しむコツです。
ポイントは「たくさん集める競争」ではありません。AIも、シニアの方には「しぼってシンプルに」とすすめてくれることが多いです。ご自身が落ち着いて使える範囲で十分です。
会話例3:「マイナンバーカードのポイント」について聞く
テレビやチラシで「マイナンバーカードでポイント」という言葉を見て、気になっている方もいるかもしれません。これは国(デジタル庁・総務省)が進めてきた取り組みですが、申し込みの受付期間などは時期によって変わります。そこで、こう聞くのがおすすめです。
あなたがこう打つ:
マイナンバーカードに関わるポイントの制度について、仕組みの基本だけやさしく教えてください。今やっているかどうかは、私が公式サイトで確認します。
AIの返事(例):
マイナンバーカードに関わるポイントは、国が「カードの利用を広めたい」という目的で行ってきた取り組みです。基本の流れは、カードを使った手続きや登録をすると、ポイントが受け取れる、というものです。ただし、申し込みの期間や内容は変わりますので、必ず総務省やデジタル庁の公式サイトで、今どうなっているかをご確認ください。あやしい案内に従わず、必ず公式から進めるのが安全です。
このように、AIは「仕組み」を教えてくれますが、今やっているか・いつまでか・いくらもらえるかといった最新の中身は、必ず公式サイトでご自身が確認することが大切です。AIの説明は、あくまで一般的な参考とお考えください。
会話例4:貯まったポイントの使い方を聞く
あなたがこう打つ:
スマホのアプリにポイントが少し貯まっているようです。これをお買い物で使うには、レジでどう伝えればよいですか。
AIの返事(例):
お会計のときに、店員さんに「ポイントを使いたいです」と伝えるだけで大丈夫です。スマホのアプリの画面を見せると、店員さんが操作を教えてくれます。全部使っても、一部だけ使っても構いません。わからなければ「使い方を教えてください」と聞けば、ていねいに案内してもらえますよ。
「店員さんに聞くのは恥ずかしい」と感じる必要はまったくありません。むしろ、ポイントは使ってこそのものです。落ち着いて、一つずつ進めれば大丈夫です。
ここだけは気をつけて — ポイントをかたった詐欺に注意
ポイントは便利な反面、それを悪用した「ニセの案内」も増えています。たとえば「ポイントの有効期限が切れます」「キャンペーンのポイントを受け取ってください」といったメールやショートメッセージが届き、本物そっくりのニセのサイトへ誘導される手口です。ここは、しっかり身を守りましょう。
絶対に守っていただきたいこと:
- マイナンバー(12けたの番号)、銀行の口座番号、暗証番号、クレジットカードの番号は、AIにも、メールの相手にも、絶対に入力・送信しないでください。
- 「ポイントがもらえます」というメールやメッセージのリンクは、安易に押さない。手続きは、テレビ番組やチラシではなく、必ず公式サイトから進めてください。
- 「今すぐ」「期限が切れる」と急かしてくるものは、いったん立ち止まる。家族や、消費者ホットライン「188(いやや)」に相談しましょう。
あやしいと感じたメッセージは、ChatGPTに相談することもできます。たとえば「次の文章はあやしい詐欺でしょうか。確認のポイントを教えてください」と打って、本文を貼り付ければ、注意すべき点を整理してくれます。あやしいサイトやメッセージの見分け方は、偽サイト・偽通販をChatGPTで見分ける方法の記事でもくわしくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
はじめてのポイント活用 やさしいチェックリスト
焦らず、一つずつ確認していきましょう。全部できなくても大丈夫。今日できることから始めれば十分です。
- □ よく行くお店のポイントカード(またはアプリ)を1つか2つにしぼった
- □ わからない言葉は、ChatGPTに「やさしく教えて」と聞いた
- □ レジで「ポイントカードあります」「ポイントを使いたい」と言えるようになった
- □ マイナンバー・口座番号・暗証番号は、どこにも入力していない
- □ 「ポイントがもらえる」というメールのリンクは、むやみに押さない
- □ 手続きは、必ず公式サイトから進めることを覚えた
- □ 困ったら、家族か「188」に相談すると決めた
このチェックリストも、印刷してスマホのそばに貼っておくと安心です。「今日はここまでできた」と、ご自身をたくさんほめてあげてくださいね。
大切なお願い — お金や制度のことは必ず公式で確認を
最後に、もっとも大事なことをお伝えします。ポイントやマイナンバーカードに関わる制度の内容、受け取れる金額や条件、税金の扱いなどは、その時期や、お一人おひとりの状況によって変わります。ChatGPTの説明は、わからないことをやさしく整理するための「一般的な参考」にすぎません。
ですから、実際に手続きをするときや、正確な金額・条件を知りたいときは、必ず総務省・デジタル庁・消費者庁などの公式サイトや、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。お金が関わる大事な判断は、AIの答えだけで決めず、公式の情報とご家族の目で、二重に確かめるのが安心です。
難しく考えすぎず、自分のペースで。「ついでに少し得した」くらいの軽い気持ちで、毎日のお買い物をちょっと楽しくする——それがポイント活用のいちばんよい付き合い方です。最初の一歩として、まずはChatGPTに「ポイントってなに?」と聞くところから、始めてみませんか。スマホのお金まわりが気になる方は、キャッシュレス決済の安心デビュー記事や、シニアのお金管理をChatGPTで楽にする記事もおすすめです。
著者プロフィール
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を手がける。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。シニアの方が安心してAIと付き合えるよう、やさしい言葉での発信を続けています。
今日からできる3つのアクション
- ChatGPTに「ポイントってなに? やさしく教えて」と一文だけ打ってみる。
- よく行くお店のポイントを1つだけ、次のお買い物で「ためてみます」と店員さんに伝える。
- 「ポイントがもらえる」というメールが来たら、押す前に家族か「188」に相談する。
次回予告:次は「シニアの公共料金・支払い方法の見直しをChatGPTで」をお届けします。口座振替やキャッシュレスを、無理なく見直すヒントを、またやさしくご紹介しますね。