まず結論:お盆の高速道路の渋滞は、出かける前にスマホで「予測」を見ておくだけで、かなり避けられます。使うのは、GoogleマップのAI予測、NEXCO(高速道路会社)の公式サイト、Yahoo!カーナビの3つです。どれも無料で、難しい設定はいりません。
- 要点1:NEXCO中日本の発表によると、下り線(都心から地方へ向かう方向)の渋滞ピークは8月8日(土)〜9日(日)と8月13日(木)の2回、上り線(地方から都心へ戻る方向)のピークは8月14日(金)・15日(土)と予測されています。今日2026年8月10日は、最初の下りピークが一段落したタイミングです
- 要点2:Googleマップの渋滞予測は、AI(人工知能)が過去の交通データと今の走行データを組み合わせて計算しており、到着予定時刻は97%以上の精度とGoogle公式が発表しています
- 要点3:中央自動車道は下り線で相模湖インター付近を先頭に最大45km、上り線で小仏トンネル付近を先頭に最大30kmの渋滞が予測されており、この区間を使う方は特に注意が必要です
対象読者:お盆に車で帰省・訪問する予定のシニアの方と、そのご家族。今日やることは「自分が使う予定の高速道路が、いつ混むと予測されているか」を、次の章でスマホから確認することです。
「お盆は毎年、高速道路のニュースで『〇〇キロの渋滞』と聞くけれど、結局いつ出れば空いているのか分からない」——実家への帰省や、ご家族を迎える準備をしているシニアの方から、こうしたお話をよく伺います。
私たちのAI・スマホレッスンでは、72歳のお父様にGoogleマップの渋滞予測の色分けの見方をご家族が教えたところ、「今まで感覚と経験だけで出発時間を決めていたけれど、こんなに具体的な数字で分かるなら早く知りたかった」と驚かれたお話を伺いました。渋滞予測は、テレビのニュースを待たなくても、スマホひとつで何日も先まで確認できます。
今日(2026年8月10日)は、NEXCO中日本の発表によると下り線の最初のピーク(8月8日〜9日)が一段落したタイミングにあたります。ただし油断はできません。全国的には8月13日(木)に下り線の2度目のピークが、8月14日・15日には上り線(Uターン)のピークが予測されています。これから出発する方はもちろん、お盆の後半に向けてUターンの計画を立てている方にも、渋滞予測の見方を知っておくと、当日の判断がぐっと楽になります。
この記事では、Googleマップ・NEXCO公式サイト・Yahoo!カーナビという3つの無料サービスを使って、お盆の渋滞予測を確認する方法を、7つのステップでやさしく説明します。
ステップ1:2026年お盆の渋滞、いつがピークかを知っておく
まず、細かい操作の前に「全国的にいつ混むのか」という大枠を知っておくと、スマホの予測画面を見たときに理解がぐっと早くなります。NEXCO中日本の公式発表(2026年)によると、対象期間は2026年8月7日(金)〜16日(日)の10日間で、次のような予測が出ています。
- 下り線(都心から地方へ)のピーク:8月8日(土)〜9日(日)。全国的には8月13日(木)にも2度目のピークが予測されています
- 上り線(地方から都心へ)のピーク:8月14日(金)。全国的には8月15日(土)にも2度目のピークが予測されています
- 特に長い渋滞が予測される区間:中央自動車道(相模湖IC付近で下り線最大45km、小仏トンネル付近で上り線最大30km)、関越自動車道でも40km超の渋滞が予測されています
- 10日間の渋滞回数:10km以上の交通集中渋滞が171回(NEXCO中日本管内、上下線合計)予測されています
NEXCO中日本の発表では、8月8日(土)・9日(日)・11日(火・祝)・15日(土)・16日(日)は「渋滞の激化を避けるため」高速道路の休日割引が適用されない日にも指定されています。混雑が集中する日ほど、日程をずらすメリットが大きいということです。
ここまでは「全国の傾向」ですが、実際に自分が使う道路がいつ混むかは、区間によって前後します。ステップ2から、スマホで自分専用の予測を確認する方法を見ていきましょう。
ステップ2:Googleマップで渋滞予測を見る(AIの仕組みも知っておく)
Googleマップの地図には、道路が色分けで表示される機能があります。実はこの色は、単なる「今の混み具合」だけでなく、AI(人工知能)による予測を含んでいます。
- スマホでGoogleマップのアプリを開く
- 目的地までの経路を検索する(出発地と到着地を入力)
- ルート候補の下に表示される所要時間の横に、渋滞状況が反映されているかを確認する
- 地図上の道路の色(赤=混雑、オレンジ=やや混雑、緑=順調)を見て、太い幹線道路・高速道路の状況を把握する
- 出発時刻を「今すぐ」ではなく先の日時に変更したい場合は、経路検索の詳細設定から出発時刻を指定する
Google公式ブログによると、Googleマップは過去の交通パターンのデータベースと、現在走行している車のスマートフォンから集まる速度データを組み合わせ、機械学習(AIが大量のデータから規則性を学ぶ技術)で近い未来の渋滞を予測しています。さらにAI研究機関のDeepMindと協力し、「Graph Neural Networks」という技術を導入したことで、到着予定時刻の精度がベルリン・東京など複数の都市でさらに改善したと発表されています。導入前の時点でも、到着予定時刻は97%以上が正確に算出されていたとGoogleは説明しています。
正直にお伝えすると、AIの予測はあくまで「予測」であり、事故や急な天候変化までは読み切れないこともあります。だからこそ、出発直前にもう一度アプリを開いて最新の状況を確認する習慣をつけることが大切です。
ステップ3:NEXCO公式サイト「ドラぷら」で区間別の渋滞予測を見る
Googleマップが「今この瞬間からの経路」を教えてくれるのに対し、NEXCO東日本の公式サイト「ドラぷら」では、お盆期間全体を通した区間別の詳しい渋滞予測をあらかじめ見ることができます。
- NEXCO東日本の公式サイト「ドラぷら」(driveplaza.com)にアクセスする
- 「渋滞予測」または「お盆渋滞予報」のページを開く
- 自分が使う予定の高速道路名(東北道・中央道・関越道など)を選ぶ
- 日付ごとの渋滞予測地図を確認する。渋滞が濃い色で表示されている日を避けられないか検討する
- 可能であれば、渋滞予測の薄い日・時間帯に出発時刻をずらす
NEXCO中日本・東日本ともに、渋滞予測の専門知識を持つ担当者(NEXCO東日本は「渋滞予報士」という呼び方を使っています)が、長年の交通データをもとに予測を作成しています。AIによるリアルタイム予測(ステップ2のGoogleマップ)と、この専門家による事前予測(ステップ3のNEXCO公式)は、性質が少し違います。両方を見比べておくと、より安心して計画が立てられます。
ステップ4:Yahoo!カーナビで出発時刻を変えて渋滞を予測する
Yahoo!カーナビには、「この日のこの時間に出発したら、どのくらい混んでいそうか」を事前にシミュレーションできる機能があります。実際に個別サポートしたシニアの方(68歳・男性)は、この機能でUターンの出発時刻を1時間ずらしただけで、いつもより早く到着できたと話してくれました。
- Yahoo!カーナビのアプリを開き、メニューアイコンから「設定」を開く
- 「交通情報の表示」をオンにする(渋滞・規制情報が地図に表示されるようになる)
- 目的地を入力し、右上(画面構成により経由地付近)の「目的地・時刻設定」を開く
- 出発したい日時を変更し、その日時での渋滞予測を確認する
- 渋滞情報を「オン」にした状態でルート検索すると、渋滞状況を反映した所要時間・到着予想時刻が表示される
Yahoo!カーナビの渋滞情報は、JARTIC(日本道路交通情報センター)が発信する情報などをもとにしており、各都道府県警察の交通管制システムや高速道路会社の道路管理システムのデータが土台になっています。「渋滞していない道路の情報表示」をオフにすると、地図がすっきりして見やすくなるのもポイントです。
ステップ5:上りのUターンラッシュ(8/14・15)に今から備える
下り線の最初の渋滞が一段落しても、油断はできません。NEXCO中日本の予測では、上り線(地方から都心へ戻る方向)のピークは8月14日(金)です。全国的には8月15日(土)にも2度目のピークが見込まれています。
デイサービスで一緒にスマホの練習をしたシニアの皆さんに好評だったのが、「出発予定日の3〜4日前から、毎日1回だけ渋滞予測アプリを見る」という習慣です。予測は日が近づくほど精度が上がっていくため、直前になるほど参考になります。
- ピーク日(8月14日・15日)をあえて外し、8月12日・13日や16日以降に出発できないか、ご家族と相談する
- どうしてもピーク日しか動けない場合は、朝早い時間や深夜・早朝の出発を検討する
- 中央道・関越道など、長い渋滞が予測されている区間は、可能であれば別ルートも候補に入れておく
ステップ6:渋滞中の休憩・トイレのタイミングをAIに相談する
長い渋滞に巻き込まれたとき困るのが、休憩やトイレのタイミングです。これも、AIに事前に相談しておくと心の準備がしやすくなります。次のステップ7で、実際に使える指示文(プロンプト。AIへのお願いの言葉)を5つご紹介します。
数字と固有名詞は、AIの回答をそのまま信じるのではなく、必ず出発前にご家族と一緒に、NEXCO公式サイトやサービスエリアの公式情報で確認しましょう。AIは便利な相談相手ですが、最終的な判断は人間が行うことが大切です。
ステップ7:迷ったらAIに聞く|ChatGPT・Geminiへの指示文5つ
「結局、何時に出ればいいの?」「渋滞にはまったらどうすればいい?」——そんな時は、ChatGPTやGeminiのようなAIに、考え方を整理してもらうこともできます。そのまま使える指示文を5つご用意しました。
指示文1(出発時刻の候補を一緒に考えてもらう):「〇月〇日に〇〇(出発地)から〇〇(目的地)まで車で移動します。お盆の渋滞を避けるために、出発時刻の候補をいくつか整理してください。不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。」
指示文2(Googleマップの渋滞予測の見方を教わる):「Googleマップで渋滞予測を確認する具体的な操作手順を、スマホの画面を触ったことが少ない人にも分かるように、1つずつ説明してください。仮定した点は必ず”仮定”と明記してください。」
指示文3(迂回ルートの候補を整理してもらう):「〇〇道が渋滞していた場合の一般的な迂回の考え方を、初心者にも分かるように教えてください。数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。」
指示文4(休憩ポイントの選び方を聞く):「長時間の渋滞にはまったときの、休憩やトイレのタイミングの一般的な考え方を教えてください。最終的な判断は自分で行うことを前提に、選択肢だけを整理してください。」
指示文5(家族と共有するLINE文面を作ってもらう):「お盆の帰省の出発予定日と渋滞予測をふまえて、家族のLINEグループに送る連絡文を、やさしい言葉で作ってください。不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。」
ChatGPTをまだ使ったことがない方は、高齢者のためのChatGPT入門から始めると迷いません。お盆の帰省日程そのものの決め方は、お盆の帰省日程をLINEとChatGPTで決める7ステップもあわせてご覧ください。
【要注意】よくある失敗パターンと直し方
失敗1:ニュースで見た「〇〇キロ渋滞」の数字だけで判断してしまう
❌ テレビや新聞で見た全国的な渋滞予測の数字を、自分の使う道路にそのまま当てはめてしまう
⭕ ステップ3のNEXCO公式サイトで、自分が実際に使う区間・日付の予測を個別に確認しましょう。同じ「お盆の渋滞」でも、道路や区間によって混雑の度合いはかなり違います。
失敗2:予測だけを見て、出発直前の最新情報を確認しない
❌ 前日に確認した渋滞予測を信じきって、当日の急な事故や天候の変化を確認しない
⭕ AIによる予測はあくまで「予測」です。出発前にもう一度Googleマップやカーナビアプリを開き、直前の最新情報を確認する習慣をつけましょう。
失敗3:運転中にスマホを操作してしまう
❌ 運転しながら渋滞予測アプリを操作しようとして、危険な状態になる
⭕ 渋滞予測の確認は、出発前か、信号待ち・休憩中など車が完全に停止している時に行いましょう。同乗者がいる場合は、同乗者にアプリの操作をお願いするのも安心です。
失敗4:Uターンラッシュ(8/14・15)の予測を、出発直前まで確認しない
❌ 下りの渋滞ばかり気にして、帰りの上り渋滞の予測を直前まで見ていなかった
⭕ ステップ5でご紹介した通り、上りのピークは8月14日・15日と予測されています。出発の3〜4日前から、毎日1回は上り線の予測もあわせてチェックしておきましょう。
よくある質問(FAQ)
渋滞予測アプリは無料で使えますか?
はい。この記事でご紹介したGoogleマップ、NEXCO公式サイト「ドラぷら」、Yahoo!カーナビは、いずれも基本機能を無料で利用できます。会員登録が必要な機能もありますが、渋滞予測を見るだけであれば登録なしで確認できる部分も多くあります。
AIの渋滞予測はどのくらい当たりますか?
Google公式の発表では、Googleマップの到着予定時刻は97%以上が正確に算出されているとされています。ただし、これは平常時を含めた全体の数字であり、事故や急な天候変化など予測が難しい要因が重なると誤差が大きくなることもあります。あくまで目安として活用し、出発直前に最新情報も確認することをおすすめします。
スマホの操作が苦手でも使えますか?
基本的な操作(目的地の入力、設定のオン・オフ)が中心なので、慣れれば難しくありません。心配な場合は、お子さん・お孫さんと一緒に一度練習しておくと、当日あわてずに済みます。ステップ7でご紹介したAIへの指示文を使えば、AIに操作方法を1つずつ確認しながら進めることもできます。
渋滞予測を見ても、結局出発時刻を選べない場合はどうすればいいですか?
どうしてもピーク日・ピーク時間しか動けない場合は、渋滞そのものを避けるより「渋滞に巻き込まれる前提で無理のない計画を立てる」ことが大切です。休憩ポイントを多めに考えておく、トイレのタイミングに余裕を持たせる、といった準備をしておきましょう。
渋滞予測と実際の道路状況が違ったときはどうすればいいですか?
渋滞予測はあくまで予測であり、実際の状況とずれることがあります。走行中に予測と違う渋滞に気づいた場合は、無理に急いだり車線変更を繰り返したりせず、安全運転を優先してください。最新の交通規制・通行止め情報は、NEXCO公式サイトや道路標識の表示で確認するのが確実です。
まとめ:今日から始める3つのアクション
渋滞予測は、知っているか知らないかで、お盆の移動の疲れ具合がかなり変わります。最後に、今日からできることを3つにまとめます。
- Googleマップで自分の経路の渋滞予測を見てみる——ステップ2を参考に、実際に使う予定の経路を検索し、色分け表示を確認する(5分)
- NEXCO公式サイトで区間別の予測を確認する——ステップ3を参考に、自分が使う高速道路名で検索し、ピーク日をメモしておく(10分)
- 上りのUターン日程をご家族と相談しておく——ステップ5を参考に、8月14日・15日を避けられないか、ご家族のLINEグループで相談してみる(5分)
次回は、お盆で帰省した家族との連絡や、離れて暮らすご家族との日々のやり取りを、AIでさらにやさしく整理する使い方をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。
この記事を書いた人
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を手がけ、シニア向けのAI・スマホ活用の発信も行う。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆。
参考・出典
- NEXCO中日本公式「お盆期間の高速道路における渋滞予測について」
- NEXCO東日本公式「ドラぷら」お盆渋滞予報ガイド
- Google公式ブログ「Googleマップ:AIが交通量を予測し、ルートを決定する方法」
- Yahoo!カーナビ公式note「渋滞情報の使い方-かんたんガイド」
- レスポンス「【2026年お盆渋滞予測】帰省ラッシュは8/13、Uターンラッシュは8/15がピーク」