「何か新しいことを始めてみたいけれど、自分に合う習い事(ならいごと)が分からない」——そんなときは、AI(エーアイ/人工知能)に相談してみましょう。パソコンやスマホで使える「ChatGPT(チャットジーピーティー)」というおしゃべりアプリに、好みや体の調子を伝えるだけで、ぴったりの習い事や教室さがしのヒントをやさしく出してくれます。
- 要点1:興味・予算・通いやすさを伝えると、合いそうな習い事の候補を整理してくれる
- 要点2:教室への問い合わせ文や、当日の自己紹介の下書きまで手伝ってくれる
- 要点3:勧誘や費用は必ず公式・主催者に確認。あせらず自分のペースで一歩を
こんな方へ:定年後の時間を楽しみたい60〜80代の方、親に新しい趣味をすすめたいお子さん世代。
今日やること:「やってみたいな」という気持ちを、ひとつだけメモしてみる。それだけで十分です。
こんにちは。シニアの方と一緒にスマホを触ってきたサポーターです。最近、ご相談でいちばん多いのが「習い事を始めたいけど、どこから手をつけたらいいか分からない」というお声です。実は、その最初のひと押しこそ、AIがいちばん得意なところなんです。今日は、AIと相談しながら、自分に合った習い事・教室をやさしく見つけていく方法を、ゆっくりご紹介します。

AI(ChatGPT)には、習い事のどんなことを相談できるの?
ChatGPTは、こちらが文章や声で話しかけると、お返事をしてくれるアプリです。むずかしい操作はいりません。習い事さがしでは、おもに次のようなことを手伝ってくれます。
- 興味に合う習い事の整理:「体を動かしたい」「人と話したい」など、ぼんやりした気持ちから、合いそうな候補を出してくれます
- 選ぶときの注目ポイント:月の費用、通う回数、体への負担など、確認しておくと安心な点を教えてくれます
- 問い合わせ文の下書き:教室へ「見学できますか」と聞くメールや電話のメモを、ていねいな言葉で作ってくれます
- 自己紹介の準備:初めての日に、緊張せず話せる短い自己紹介を一緒に考えてくれます
大事なのは、AIの答えは「さがすためのヒント」だということ。教室が今もあるか、料金や日程、参加できる条件は、必ず教室の公式ページや主催者に直接確認してくださいね。
始め方:スマホで相談するまでの3ステップ
「アプリを入れるのがむずかしそう」と思うかもしれませんが、順番どおりにやれば大丈夫です。あせらず、ひとつずつ進めましょう。
- ChatGPTを用意する:スマホの「App Store(アップストア)」や「Google Play(グーグルプレイ)」で「ChatGPT」と検索し、青と白の丸いマークのアプリを入れます。入れ方が不安なときは、お子さん・お孫さんに一緒にやってもらってもOKです
- 最初の画面で話しかける:下のほうにある入力らんに、思っていることをそのまま打ちます。声で入力できるマイクのボタンもあるので、文字が打ちにくい方は声で話してもかまいません
- お返事を読んで、続けて質問する:気になる答えがあれば「もっとくわしく」「近所にもありますか」と続けて聞けます。会話のように、何度でもやりとりできます
うまく動かないときも、こわれたわけではありません。一度アプリを閉じて、もう一度開いてみてください。それでも不安なら、ご家族や、お近くのスマホ教室の方に聞いてみましょう。
具体的な使い方:こう打つと、こう返ってきます(会話例)
ここからは、実際にどう打てばよいかの会話例を見ていきましょう。あなたの言葉に置きかえて使ってみてください。
会話例1:合いそうな習い事を整理してもらう
こう打つ:
70代です。体に大きな負担はかけたくないけれど、家にこもりがちなので、人と楽しく続けられる習い事をさがしています。月の費用は5,000円くらいまでがいいです。どんな習い事が合いそうか、いくつか教えてください。
こう返ってきます(例):
いいですね。次のような習い事が合いそうです。
1. 健康体操・やさしいヨガ:体への負担が少なく、仲間とゆっくり続けられます
2. 書道・水彩画:座ってできて、作品が残る楽しみがあります
3. 合唱・コーラス:声を出すと気分が明るくなり、人との会話も増えます
費用は教室によって変わります。見学できるところから始めると安心です。気になるものはありますか?
このように、ぼんやりした気持ちから候補を出してくれます。「2の書道をもっと知りたい」と続ければ、さらにくわしく教えてくれます。
会話例2:教室を選ぶときの注目ポイントを聞く
こう打つ:
近所の書道教室をいくつか見学しようと思います。初心者のシニアが教室を選ぶとき、見ておくとよいポイントを教えてください。
こう返ってきます(例):
見学のときは、次の点を見ておくと安心です。
・月の費用と、道具代が別にかかるか
・通う回数や曜日が、自分の予定に合うか
・先生やほかの生徒さんの雰囲気が、心地よいか
・教室までの行き方が、無理なく通えるか
・初心者向けの説明があるか
気になることは、その場で遠慮なく質問してみてくださいね。
会話例3:見学の問い合わせ文を下書きしてもらう
こう打つ:
近所の書道教室に「見学できますか」とていねいに問い合わせる文章を、メールで送れるように作ってください。私はまったくの初心者です。
こう返ってきます(例):
件名:書道教室の見学のお願い
本文:はじめまして。貴教室で書道を始めたいと考えております。まったくの初心者ですが、一度見学させていただくことは可能でしょうか。可能な曜日や時間をお教えいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
このまま使ってもよいですし、「もう少しやわらかい言い方に」とお願いすれば、言葉を変えてくれます。
会話例4:初日の自己紹介を準備する
こう打つ:
習い事の初日に、緊張せずに言える短い自己紹介を作ってください。趣味は散歩で、人と話すのが好きです。
こう返ってきます(例):
「はじめまして。〇〇と申します。散歩が好きで、最近は新しいことにも挑戦したいと思って参加しました。みなさんと楽しくご一緒できればうれしいです。どうぞよろしくお願いします」
名前のところは、ご自身のお名前に置きかえてくださいね。
習い事を長く楽しく続けるコツ
せっかく始めるなら、無理なく続けたいですよね。AIに相談しながら、次のことを心がけてみてください。
- まずは「見学」「体験」から:いきなり入会せず、一度ようすを見てから決めると安心です
- 近くて通いやすい場所を選ぶ:「無理なく通える」ことが、長続きのいちばんの秘訣です
- 合わなければ変えてよい:始めてみて「ちがうな」と思ったら、別の習い事に変えても大丈夫。AIに「ほかの候補は」と聞き直せます
- 仲間との会話を楽しむ:同じ習い事の仲間との会話は、毎日の張り合いになります
新しい一歩は、小さくて構いません。月に1回でも、自分のペースで続けられれば、それがいちばんです。
安心して使うための注意点
便利なAIですが、使うときに気をつけたいことがあります。下のことを覚えておいてください。
- AIの答えは、まちがいがあることも:2026年6月時点でも、AIは料金・日程・参加条件をまちがえることがあります。教室の情報は必ず公式ページや主催者に確認しましょう
- しつこい勧誘・高額な費用に注意:「今だけ」「すぐ契約を」と急がせる教室や、高い教材・道具をまとめて買わせる話には気をつけて。不安なときは、いったん持ち帰り、ご家族や下記の公的な相談窓口に相談しましょう
- 個人情報は不用意に入れない:住所・電話番号・口座番号・マイナンバーなどを、AIへの入力や、よく知らない相手に教えないこと。本人確認の前に支払いを求められたら、いったん立ち止まってください
- 困ったら一人で抱えない:契約やお金のトラブルで迷ったら、消費者ホットライン「188(いやや)」(国民生活センター・消費者庁)に電話で相談できます
まとめ:AIと一緒に、新しい一歩を自分のペースで
習い事や教室さがしは、「何から始めよう」と迷う最初のところが、いちばん大変です。そこをAIに手伝ってもらえば、ぐっと気持ちが軽くなります。候補を出してもらい、見学の問い合わせ文を作ってもらい、当日の自己紹介まで準備できる。あとは、あなたが一歩を踏み出すだけです。あせらなくて大丈夫。月に1回からでも、自分のペースで楽しんでいきましょう。
もっとAIに親しみたい方は、高齢者のためのChatGPT入門|家族と始める安心5ステップもあわせてご覧ください。趣味そのものを楽しむヒントは、シニアの趣味・生涯学習をChatGPTで楽しむ7アイデアや、趣味の会・サークル探しをChatGPTで|仲間づくり7ステップが参考になります。
著者プロフィール
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を手がける。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載を執筆。シニアの方が安心してAIを使えるよう、やさしい言葉での解説を心がけています。