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シニアのテレビ・ラジオ・動画をChatGPTで楽しむ7つの工夫

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シニアのテレビ・ラジオ・動画をChatGPTで楽しむ7つの工夫

結論:ChatGPT(チャットジーピーティー、文章で質問するとAIが答えてくれる無料の道具)を「番組さがしの相談相手」として使うと、テレビ・ラジオ・インターネットで見る番組が、いまよりずっと見つけやすく、楽しくなります。

  • 要点1:「時代劇の再放送、今週ある?」のように、ふだんの言葉で聞くだけで番組さがしを手伝ってくれます。
  • 要点2:録画の予約手順、見逃した番組の探し方、ラジオアプリの使い方も、step(手順)ごとにやさしく教えてくれます。
  • 要点3:ただし「有料の登録」「あやしいアプリ」には注意が必要。この記事ではそこも正直にお伝えします。

対象読者:テレビ・ラジオ・動画がお好きな60代〜80代の方と、ご両親に教えてあげたいお子さん・お孫さん世代(30代〜50代)。

今日やること:スマホでChatGPTを開いて、「今週見られる、おすすめのテレビ番組を3つ教えて」と、ひとことだけ聞いてみましょう。

テレビとラジオが、もっと楽しくなる話

「最近、見たい番組が分からなくなってねえ」

70代のお母様にスマホの使い方をお教えしていたとき、ぽつりとこう言われたことがあります。チャンネルがどんどん増えて、新聞のテレビ欄も字が小さくて、好きだった時代劇がいつやっているのか分からない。そんなお声を、私たちは何度もうかがってきました。

でも、ご安心ください。いまは「ChatGPT」という無料の道具に、ふだんの言葉で話しかけるだけで、番組さがしを手伝ってもらえる時代です。むずかしい操作はいりません。「時代劇、今週ある?」と聞けば、AI(エーアイ、人工知能のこと。コンピューターが人のように考えて答えてくれるしくみ)が候補を整理してくれます。録画の仕方が分からないときも、「うちのテレビで録画するには、どうすればいい?」とたずねれば、step(手順)を一つずつ教えてくれるのです。

この記事では、シニアの方が毎日のテレビ・ラジオ・インターネットで見る番組(「配信」とも言いますが、ここでは分かりやすく「インターネットで見る番組」と呼びます)を、もっと楽しむための7つの工夫を、コピーしてそのまま使えるプロンプト(AIへの指示文・お願いの文)つきでご紹介します。お子さん・お孫さんに頼っても、もちろん大丈夫。一緒に少しずつ試していきましょう。

そもそもChatGPTって、なに? ―― 番組さがしの「物知りな相談相手」

まず、かんたんに「ChatGPT」のことをお話しします。

ChatGPTは、スマホやパソコンの画面に文字を打って質問すると、AIが文章で答えてくれる無料の道具です。アプリ(スマホに入れる小さな道具)を入れるか、インターネットの画面から使えます。むずかしく考えなくても大丈夫。「気軽に何でも聞ける、物知りなご近所さん」くらいに思っていただければ十分です。

テレビやラジオの番組さがしと相性がいいのは、ChatGPTが「ふだんの話し言葉」を理解してくれるからです。新聞のテレビ欄のように小さな字を目で追わなくても、「今晩、家族で見られる楽しい番組ある?」と打てば、候補を整理して答えてくれます。声で入力できる機能(マイクのマーク)を使えば、文字を打つのが苦手な方でも話しかけるだけで質問できます。

正直にお伝えすると、ChatGPTは「いまこの瞬間のテレビ欄」をいつも正確に知っているわけではありません。番組表は放送局や日によって変わるので、AIの答えはあくまで「下調べ」「目星をつける手伝い」と考えてください。最後は、必ずご自身でテレビのリモコンや公式の番組表で確かめる。これが安心して使うコツです。

もう一つ、安心していただきたいことがあります。ChatGPTは「失敗しても叱らない」「何度でも付き合ってくれる」道具です。私たちがシニアの方とご一緒していて、いちばん多いお声が「間違えたら恥ずかしい」「壊してしまったらどうしよう」というものです。でも、文字を打って質問するだけでは、スマホもテレビも壊れません。打ち間違えても、変な質問をしても、まったく問題ないのです。「分からないことを、分からないまま聞いていい」――これがChatGPTのいちばんありがたいところだと、私は思っています。

使い始めの一歩としては、いきなり長い文章を打とうとしなくて大丈夫です。「こんにちは」「今日は何の日?」くらいの軽い質問から始めて、答えが返ってくる感覚をつかむ。それだけで、ずいぶん気持ちが楽になります。慣れてきたら、この記事で紹介するプロンプト(お願いの文)を、コピーして使ってみてください。

工夫1:番組表の見方を、AIに「やさしく」教えてもらう

「テレビ欄の見方がよく分からない」「BSとか4Kとか、何のことやら」――これは、とても多いお悩みです。そんなときは、ChatGPTに「先生役」になってもらいましょう。

先日、72歳の男性が「孫がいないと番組表が読めない」とおっしゃっていました。一緒にChatGPTへ次のように聞いてみたところ、「なるほど、地上波とBSの違いがやっと分かった」と笑顔になられたのが印象的でした。

コピーして使えるプロンプト(番組表の見方):

あなたはテレビが苦手なシニア向けのやさしい先生です。
70代の私に、テレビの番組表(テレビ欄)の見方を、
小学生にも分かるくらいやさしく説明してください。

・「地上波」「BS」「CS」「4K」の違いを、ひとことずつで
・チャンネル番号の見方
・「再放送」「字幕」のマークの意味
むずかしい言葉が出てきたら、必ずカッコでふだんの言葉を添えてください。
不足している情報があれば、最初に質問してから説明を始めてください。

ここがポイント:「小学生にも分かるくらいやさしく」と付け加えるだけで、答えがぐっと読みやすくなります。それでもむずかしければ、「もっとかんたんに」「例を出して」と続けて打てば、何度でも言い直してくれます。AIは何度聞いても怒りませんから、遠慮はいりません。

なお、最新の正確な番組表は、お使いのテレビのリモコンの「番組表」ボタンを押すか、各放送局の公式サイトでご確認ください。総務省の資料でも、テレビやラジオの放送は地域や時期によって編成(番組の組み方)が変わると説明されています(出典は記事末尾に記載)。

少し補足しますと、「地上波」はふだんアンテナで見ている、いちばん基本のテレビです。「BS」は衛星(えいせい)を使った放送で、映画や時代劇の再放送、紀行番組などが多いのが特徴です。「4K」は映像がとてもきれいな放送のことですが、対応したテレビがないと見られません。こうした言葉も、分からなければそのままChatGPTに「BSって何?」と聞けば、何度でもやさしく説明してくれます。一つずつ覚えていけば、いつのまにかテレビ欄がすらすら読めるようになりますよ。

工夫2:録画の予約手順を、step(手順)ごとに教わる

「録画したいけど、ボタンが多くて怖い」。これも本当によく聞きます。録画機(レコーダー)やテレビは機種によってやり方が違うので、ChatGPTに「あなたの状況」を伝えて聞くのがコツです。

コピーして使えるプロンプト(録画予約の手順):

あなたは機械が苦手な人にやさしく教えるサポーターです。
私はテレビの録画のやり方が分かりません。
次の手順を、一つずつ、step(手順)番号をつけて教えてください。

・テレビのリモコンで「番組表」を出すところから
・録りたい番組を選んで「予約」するまで
・予約できたか確かめる方法

私のテレビ・録画機の機種が分からない場合は、
「一般的な手順」として教えてください。
ただし、機種によってボタンの名前が違うことも、ひとこと添えてください。
仮定した点は必ず「仮定」と明記してください。

ここがポイント:「step番号をつけて」とお願いすると、①②③のように順番に並べて答えてくれるので、画面を見ながら一つずつ進められます。途中で分からなくなったら、「3番のところがうまくいきません」と打てば、その部分だけ言い直してくれます。

機種ごとの細かいボタン名までは、AIも完ぺきには分かりません。最後は付属の説明書(取扱説明書)や、メーカーの公式サイトの「サポート」ページで確かめると安心です。お孫さんが近くにいれば、最初の1回だけ一緒にやってもらうのもよい方法です。

もう一つの便利な使い方として、「毎週同じ時間の番組を、毎回録画したい」というときは、「毎週予約」や「シリーズ予約」という機能があります。一度設定しておけば、毎回録画ボタンを押さなくても、自動で録ってくれるのです。これも「うちのテレビで、毎週同じ番組を自動で録画する方法を教えて」とChatGPTに聞けば、手順を案内してくれます。好きな連続ドラマや、毎週放送の時代劇などをお持ちの方には、とくにおすすめの機能です。録りためすぎると保存できる容量がいっぱいになることもあるので、見終わった番組はこまめに消すと長く使えます。

工夫3:見逃した番組の探し方を相談する

「うっかり見逃した」「来客で見られなかった」。そんなときに役立つのが、インターネットで後から見られる「見逃し配信(見逃した番組をもう一度見られるしくみ)」です。NHKには「NHKプラス(エヌエイチケイプラス)」、民放(NHK以外のテレビ局)には「TVer(ティーバー)」という、見逃し番組を見られる公式の道具があります。

ただ、シニアの方からは「どこで見られるのか分からない」というお声が多いので、ChatGPTに探し方を相談するとよいでしょう。

コピーして使えるプロンプト(見逃し配信の探し方):

私は70代で、スマホの操作はあまり得意ではありません。
昨日のNHKの大河ドラマを見逃してしまいました。
インターネットで後からもう一度見る方法を、
step(手順)ごとに、やさしく教えてください。

・どのアプリやサービスを使えばいいか
・無料で見られるのか、料金がかかるのか
・見られる期間(いつまで見られるか)

料金や期間は「公式サイトで最新を確認してください」と
必ず添えてください。

ここがポイント:見逃し配信には「いつまで見られるか」という期限があります。NHKの公式案内では、NHKプラスの見逃し番組は放送終了後おおむね1週間ほど見られると説明されています(番組によって期間は異なります)。民放のTVerも放送後しばらくの間だけ無料で見られるしくみです。「早めに見る」のがコツだと覚えておきましょう。

NHKプラスを使うには、NHKと受信契約をしている世帯の情報で「利用登録」をします。受信料を払っていれば追加の料金はかかりません。詳しい登録の仕方は、NHKの公式サイトでご確認ください(出典は記事末尾に記載)。料金や期限は変わることがあるので、AIの答えをうのみにせず、必ず公式で最新を確かめてください。

民放(NHK以外のテレビ局)の番組は「TVer(ティーバー)」という無料の道具で見られます。こちらはNHKのような受信契約はいらず、アプリを入れればすぐ使い始められます。ドラマやバラエティ、ニュースなど、いろいろな局の番組がまとまっているのが便利なところです。どの番組がTVerで見られるかは局や番組によって違うので、「○○というドラマは、見逃し配信で見られる?」とChatGPTに相談しつつ、TVerの公式サイトで確かめるのがよいでしょう。

「見逃し配信」と聞くと、なんだかむずかしそうに感じるかもしれません。でも実際は、「放送が終わったあと、しばらくの間だけ、インターネットでもう一度見られる」というだけのこと。録画を忘れても、来客で見られなくても、後から取り返せる。そう思えば、テレビの楽しみ方がぐっと気楽になりますよ。

工夫4:YouTubeで「好きな趣味の動画」を見つける

テレビ番組だけでなく、「YouTube(ユーチューブ)」という無料の動画サービスには、シニアの方が楽しめる動画がたくさんあります。園芸(ガーデニング)、囲碁・将棋、健康体操、昔の歌謡曲、旅行の風景――数えきれないほどです。

でも、たくさんありすぎて「何を見ればいいか分からない」というのが正直なところ。そこでChatGPTに、見たいジャンルを伝えて、探し方のコツを聞いてみましょう。

実際に、ご自宅で過ごす時間が増えたという68歳の女性とこの方法を試したところ、「毎朝、体操の動画を見るのが日課になった」と喜んでくださいました。

コピーして使えるプロンプト(YouTubeで趣味の動画):

私は60代で、家で見られる趣味の動画を探しています。
YouTube(ユーチューブ)で、次のような動画を探すための
「検索のことば(キーワード)」を、5つ提案してください。

・興味があること:[ここに「家庭菜園」「健康体操」など書く]
・1本15分くらいで見られると助かります

それぞれのキーワードを、なぜおすすめかも、ひとこと添えてください。
検索のことばは、YouTubeの検索ボックスにそのまま入れられる形でお願いします。

ここがポイント:[ ]の中に、ご自分の好きなこと(「俳句」「ウォーキング」「演歌」など)を書き換えるだけで、あなた専用のおすすめが返ってきます。返ってきた「検索のことば」を、YouTubeの虫めがねマーク(検索)に入れれば、関連する動画がずらりと出てきます。

YouTubeは基本的に無料で見られますが、ときどき動画の前後に広告(宣伝)が流れます。広告の「×」や「スキップ」を押せば消せることが多いので、覚えておくと快適です。なお「広告なしで見られます」という有料の案内が出ることもありますが、無料のままで十分楽しめますので、あわてて登録しなくて大丈夫です。

もう一歩進んだ使い方として、気に入った動画の作り手(チャンネル)を見つけたら、「チャンネル登録」というボタンを押しておくと、その人の新しい動画が見つけやすくなります。たとえば毎朝の健康体操の先生や、お好きな歌手の公式チャンネルなどです。「チャンネル登録」は無料で、お金はかかりません。これも「YouTubeでチャンネル登録するやり方を教えて」とChatGPTに聞けば、step(手順)で案内してくれます。自分のお気に入りが少しずつ集まっていくのは、楽しいものですよ。

工夫5:ラジオアプリ「radiko(ラジコ)」の使い方を教わる

「目が疲れるから、ラジオの方が好き」という方も多いですよね。いまは「radiko(ラジコ)」というアプリを使えば、スマホでラジオが聴けます。電波が入りにくいお部屋でも、インターネットを通じてきれいな音で聴けるのが魅力です。

さらにradikoには「タイムフリー(聴き逃した番組を後から聴けるしくみ)」という便利な機能があります。聴き逃した番組を、後からゆっくり聴けるのです。

80代の男性で、毎晩の落語番組を楽しみにされている方がいらっしゃいました。「寝てしまって聞き逃すのが悔しい」とおっしゃっていたので、radikoの聴き逃し機能をご一緒に設定したところ、「これで安心して眠れる」と笑っておられました。

コピーして使えるプロンプト(ラジオアプリの使い方):

私は80代で、スマホでラジオを聴いてみたいです。
「radiko(ラジコ)」というアプリの使い方を、
step(手順)ごとに、とてもやさしく教えてください。

・アプリの入れ方(スマホへの入れ方)
・聴きたい放送局の選び方
・聴き逃した番組を後から聴く方法(タイムフリー)

専門用語が出てきたら、必ずカッコでふだんの言葉を添えてください。
分からない言葉が私から出たら、聞き返してください。

ここがポイント:radikoの聴き逃し(タイムフリー)は、過去1週間以内に放送された番組を、聴ける時間に決まりがあります。「いつまで聴けるか」はChatGPTに聞きつつ、最後はradikoの公式サイトで確かめましょう。なお、自分の住む地域以外の放送局を聴く「エリアフリー」や、聴ける時間をのばす機能には、有料の登録が必要なものもあります。無料の範囲だけで十分楽しめますので、最初は無料の機能から始めるのがおすすめです。

ラジオには、テレビとはまた違ったよさがあります。手元の作業をしながら、家事をしながら、横になりながらでも楽しめる。目が疲れているとき、画面を見るのがつらいときの、やさしい相棒です。radikoなら、地元のなじみの放送局はもちろん、ニュース、音楽、語学、健康番組まで、いろいろな番組がスマホ一つで聴けます。「ラジオは若いころよく聴いたなあ」という方も、ぜひもう一度、その楽しみを取り戻してみてください。

聴きながら「この曲、なんていう題名だったかな」と気になったら、ChatGPTに「○○という歌手の、こんな歌詞の曲の題名は?」と聞いてみるのも面白い使い方です。思い出の曲がよみがえると、ラジオの時間がもっと豊かになります。

工夫6:「今晩のおすすめ番組」をAIに相談してみる

「今日は何を見ようかな」と、なんとなくテレビをつけて、なんとなく時間が過ぎてしまう。そんな日もありますよね。そういうときは、ChatGPTを「番組コンシェルジュ(おすすめ係)」として使ってみましょう。

気分や好みを伝えれば、ジャンルや見方のヒントを返してくれます。具体的な放送時刻まではAIには分からないことが多いので、「探し方のヒントをもらう」つもりで使うのがコツです。

コピーして使えるプロンプト(おすすめ番組の相談):

私は時代劇と紀行番組(旅の番組)が好きな70代です。
今晩、のんびり楽しめそうなテレビ番組や動画の
「探し方のヒント」を教えてください。

・どんなジャンルやキーワードで探すとよいか
・テレビ・見逃し配信・YouTubeのどれで探すとよさそうか

実際の放送時刻は、私がテレビの番組表で確認します。
あなたは「探し方のヒント」だけでお願いします。
仮定した点は「仮定」と明記してください。

ここがポイント:最後の「実際の放送時刻は、私が番組表で確認します」という一文が大切です。これを入れておくと、AIが時刻をいいかげんに作ってしまうのを防げます。AIはときどき「もっともらしい間違い」を答えることがあるので、時刻・チャンネルなど大事な情報は、必ずご自身で公式の番組表と照らし合わせてください。

工夫7:見たい番組を「家族への共有メモ」にまとめてもらう

「来週の番組、家族にも教えてあげたい」「孫と一緒に見たい番組を伝えたい」。そんなときは、ChatGPTに「分かりやすいメモ」を作ってもらいましょう。LINE(ライン、家族とやりとりする無料のアプリ)などに貼り付けて送れば、ご家族との会話のきっかけにもなります。

あるご家庭では、おじいさまが「今週見たい番組リスト」をChatGPTに作ってもらい、お孫さんにLINEで送ったところ、「じゃあ日曜に一緒に見ようね」と返事が来て、世代をこえた楽しみになったそうです。

コピーして使えるプロンプト(家族への共有メモ):

私が来週見たいと思っている番組を、家族に送る
「短いメモ」にまとめてください。

・見たい番組:[ここに番組名を3つくらい書く]
・伝えたいこと:「一緒に見たいから時間を教えてほしい」

文章は、孫にも読みやすいよう、やさしく短めに。
LINE(家族とやりとりするアプリ)に貼り付けやすい形でお願いします。
番組名は私が書いた通りに、変えずに使ってください。

ここがポイント:「番組名は私が書いた通りに、変えずに使ってください」と添えると、AIが勝手に名前を作り変えてしまうのを防げます。できあがったメモは、画面を長押しして「コピー」し、LINEの入力欄を長押しして「貼り付け」れば送れます。この操作も、分からなければChatGPTに「LINEに貼り付ける方法を教えて」と聞けば、step(手順)で教えてくれますよ。

【要注意】よくある失敗パターンと、その防ぎ方

便利な道具ですが、シニアの方が気をつけたい「落とし穴」もあります。正直にお伝えしておきますので、安心して使うために、ぜひ覚えておいてください。

失敗1:「無料」のつもりが、有料の登録をしてしまう

❌ 動画やアプリの画面に出てくる「続きを見る」「今すぐ登録」というボタンを、よく確かめずに押してしまう。

⭕ お金がかかる画面では、必ず「月額」「○円」「お申し込み」などの文字がないか確認し、迷ったら押さずに家族に相談する。

なぜ重要か:国民生活センターは「無料動画を見ていたら、いきなり有料登録になった」というシニアのトラブル相談が寄せられていると注意を呼びかけています。「無料」と書いてあっても、その先で有料になることがあるのです。ボタンを押す前に、ひと呼吸おいて文字を読む。これだけで多くのトラブルが防げます。判断に迷う画面が出たら、その場で操作を止めて、お子さん・お孫さんや、お住まいの市区町村の消費生活センターに相談してください。

失敗2:本物そっくりの「あやしいアプリ・サイト」に入ってしまう

❌ 検索結果やメールのリンクから、本物のフリをした偽のアプリ・サイトに入ってしまう。

⭕ アプリは必ずスマホの公式のお店(iPhoneは「App Store」、Androidは「Google Play」)から入れる。NHKプラスやradikoも、公式の名前を確かめてから入れる。

なぜ重要か:国民生活センターも、高齢者を狙ったインターネットのトラブルとして「利用した覚えのない料金の請求」などへの注意を呼びかけています。「○○の見逃し配信はこちら」といったメールやメッセージのリンクは、安易に押さないこと。本物かどうか不安なときは、ChatGPTに「このアプリは公式のものか確かめる方法を教えて」と聞くのも一つの手です。ただし最終的な判断は、公式サイトやご家族と一緒に行ってください。

失敗3:つい見すぎて、夜ふかし・運動不足になってしまう

❌ 「あと1本だけ」と思って、気づけば何時間も画面を見続けてしまう。

⭕ 「夜9時まで」「1日2時間まで」など、自分なりの時間の区切りを決めておく。

なぜ重要か:見逃し配信やYouTubeは、次から次へと「おすすめ」が出てくるので、つい長く見てしまいがちです。楽しみが増えるのはよいことですが、睡眠や体を動かす時間も大切にしたいもの。ChatGPTに「1時間たったら教えて、というのはできる?」と聞いてみるのもよいですが、確実なのはスマホやキッチンタイマーで時間を区切ることです。健康に不安がある場合は、見る時間について主治医にご相談ください。

失敗4:番組の感想を聞くつもりが、つい個人情報を入力してしまう

❌ ChatGPTやアプリに、住所・電話番号・銀行口座・暗証番号などを入力してしまう。

⭕ 番組さがしの相談に、個人情報は必要ありません。聞かれても入力しない。

なぜ重要か:ChatGPTでテレビ番組やラジオの相談をするのに、あなたの個人情報(氏名・住所・電話番号・口座番号・暗証番号など)を入れる必要は一切ありません。もし入力をうながす画面が出たら、それはあやしい画面の可能性があります。「個人情報は、AIにもアプリにも話さない」――これを先に決めておけば安心です。万が一、入力してしまった・お金を請求されたといった場合は、すぐにお住まいの消費生活センター(消費者ホットライン「188(いやや)」)に相談してください。

こんな方におすすめ ―― 3つの想定シナリオ

ここでは、実際にありそうな3つの場面を、想定シナリオ(モデルケース)としてご紹介します。ご自分に近いものがあれば、ぜひ参考にしてください。なお、以下は実在の方ではなく、よくあるお悩みをもとにした想定のお話です。

シナリオ1:時代劇が大好きな、70代の男性

「昔から時代劇が好きだけど、最近は地上波で見かけなくなった」というお悩み。こんなときは、まず工夫6のプロンプトで「時代劇の探し方」をChatGPTに相談します。すると「BS(衛星放送)の再放送や、見逃し配信、YouTubeの公式チャンネルで探すとよい」といったヒントが返ってきます。次に工夫3の見逃し配信プロンプトで、見たい作品の探し方を聞けば、テレビでの放送を待たずに楽しめる道が広がります。最後は、必ず公式の番組表で放送時刻を確認しましょう。

シナリオ2:ラジオの落語番組が楽しみな、80代の女性

「夜の落語番組が好きだけど、途中で寝てしまって聞き逃すのが残念」というお悩み。これは工夫5のradiko(ラジコ)が大活躍します。聴き逃し(タイムフリー)機能を使えば、後からゆっくり聴き直せるので、眠ってしまっても安心です。アプリの入れ方が不安なら、お子さん・お孫さんに最初の1回だけ手伝ってもらいましょう。慣れれば、毎晩の楽しみが一つ増えます。

シナリオ3:お孫さんとYouTubeを楽しみたい、60代の方

「孫と一緒に何か見たいけど、何を見せたらいいか分からない」というお悩み。工夫4のYouTubeプロンプトで「孫と一緒に楽しめる、安全な動画のキーワード」を相談してみましょう。動物、科学の実験、昔話など、世代をこえて楽しめる動画がたくさん見つかります。さらに工夫7の共有メモで「今度一緒に見たい動画リスト」を作ってLINEで送れば、離れて暮らすお孫さんとの会話のきっかけにもなります。

よくある質問(FAQ)

Q1:ChatGPTは、本当に無料で使えますか?

はい、基本的な機能は無料で使えます。より高度な機能を使う有料プランもありますが、テレビ・ラジオ・動画の相談だけなら、無料の範囲で十分です。「無料の範囲でできることを教えて」とChatGPTに聞けば、教えてくれます。料金やプランは変わることがあるので、最新は公式サイトでご確認ください。

Q2:番組表の見方が分からなくても、使えますか?

大丈夫です。むしろ「番組表が分からない」という方にこそおすすめです。工夫1のように「テレビ欄の見方を、やさしく教えて」と聞けば、AIが先生役になってくれます。何度聞き返しても問題ありません。

Q3:見逃した番組は、いつまで見られますか?

サービスや番組によって異なります。たとえばNHKプラスの見逃し番組はおおむね放送後1週間ほど、民放のTVerも放送後しばらくの間が目安です。期限は変わることがあるので、各サービスの公式サイトで最新の情報を必ずご確認ください。「早めに見る」のがコツです。

Q4:有料の登録をうっかりしてしまったら、どうすればいいですか?

あわてず、まずは操作を止めてください。料金を請求された、登録した覚えがないといった場合は、お住まいの市区町村の消費生活センターや、消費者ホットライン「188(いやや)」にご相談ください。お子さん・お孫さんにも、早めに伝えておくと安心です。

Q5:スマホの操作が苦手でも、始められますか?

はい。最初の設定だけ、お子さん・お孫さんに手伝ってもらうのがおすすめです。一度設定してしまえば、あとは「話しかけるだけ」で使えます。声で入力する機能もあるので、文字を打つのが苦手な方でも安心して始められます。

まとめ:今日から始める3つのこと

テレビ・ラジオ・インターネットで見る番組は、ChatGPTという無料の相談相手がいるだけで、ぐっと身近で楽しいものになります。むずかしい操作はいりません。ふだんの言葉で、気軽に話しかけてみてください。

  1. 今日:スマホでChatGPTを開いて、「今週見られる、おすすめのテレビ番組を3つ教えて」と、ひとことだけ聞いてみる。
  2. 今週中:工夫3の「見逃し配信の探し方」プロンプトで、見たかった番組をもう一度見る方法を試してみる。
  3. 今月中:お子さん・お孫さんと一緒に、radiko(ラジオ)かYouTube(動画)のどちらかを一つ、設定してみる。

そして、いつも忘れないでいただきたいのは、「有料の登録・あやしいアプリには気をつける」「個人情報は入力しない」「最後は公式で確かめる」という3つの約束です。この3つさえ守れば、安心して新しい楽しみを広げられます。

次回は、「ChatGPTで毎日の散歩や健康づくりをもっと楽しくする工夫」をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

もっとやってみたい方へ(3つのアクション)

  • ① まず一つ試す:この記事のプロンプトの中から、いちばん気になったものを一つだけ、今日コピーして使ってみましょう。「一つだけ」で十分です。
  • ② 家族と一緒に:お子さん・お孫さんに「これ、一緒にやってみない?」と声をかけてみてください。教わるのも、教えるのも、よい会話のきっかけになります。
  • ③ 続けて学ぶ:当サイトには、シニアの方向けのChatGPT・スマホ活用の記事がほかにもあります。シニア向けのAI活用記事や、はじめての方向けの入門記事もあわせてご覧ください。少しずつ、できることを増やしていきましょう。

出典・参考


著者プロフィール

佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(旧Twitter、@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を手がけるかたわら、シニアの方やそのご家族と一緒にスマホ・AIを少しずつ使えるようサポートしてきました。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。「むずかしいことを、やさしく」をモットーに、毎日の暮らしが少し便利で楽しくなるAIの使い方をお伝えしています。

家族・法人向けのAI活用も確認できます

シニア向けAI活用を家族や地域で広げる場合は、Uravationの生成AI研修・導入支援や、法人向けAI活用記事もあわせて確認してください。