結論:年金・確定申告・医療費控除・ふるさと納税は、ChatGPTに「あなたは、シニアに優しい税理士です」と頼むと、丸一日かかる作業が1〜2時間で終わります。書類の整理から、控除額の計算、申告書の下書きまで、ぜんぶ日本語で会話しながら進められます。
この記事でわかる3つのこと:
- 年金収入の手取り額を、年齢・控除を反映してChatGPTでシミュレーションする方法
- 医療費控除・ふるさと納税の限度額を、自分の数字で計算してもらうコピペ用プロンプト
- 確定申告書の下書きをChatGPTに作ってもらい、e-Taxまでつなぐ実例
対象読者:年金生活に入った60〜80代の方、親の確定申告を手伝う30〜50代の方
今日やること:レシートと年金の通知書を、1つの箱に集めるだけでOKです。
「年金の手取りって、いくらなんだろう?」「医療費控除って、難しそうで毎年あきらめていた…」「ふるさと納税の限度額、本当に5万円でいいの?」
こうしたお悩みを抱えながら、毎年2月になると胃が痛くなる方は少なくありません。私が個別レッスンで担当している70代の女性も、「夫が亡くなってから、確定申告が怖くて手をつけられなかった」とおっしゃっていました。でも、ChatGPT(チャットGPT)を一緒に使ってみたところ、たった2時間で3年分の医療費控除の還付申告が終わり、12万円が戻ってきたのです。
この記事では、年金・確定申告・医療費控除・ふるさと納税の4つを、ChatGPTで「自分で乗り切る」具体的な手順を、コピペできるプロンプトと一緒にご紹介します。お子さん・お孫さんに頼まなくても、ご自身でできるようになる内容を目指しました。
0. なぜシニアにこそChatGPTが効くのか
確定申告や年金の手続きが「めんどう」に感じる一番の理由は、専門用語の壁です。「課税所得」「総合課税」「分離課税」「特定口座」「ワンストップ特例」など、申告書に書かれている言葉を理解するだけで、まる一日かかってしまいます。
ChatGPTのすごいところは、「やさしい言葉で説明して」とお願いするだけで、難しい税金の言葉を中学生にもわかる説明に置き換えてくれることです。本を読むのとは違い、自分が引っかかった言葉だけを「これってどういう意味?」と聞き返せるので、ペースが完全に自分のもの。これが、シニア世代との相性が抜群によい理由です。
私が個別レッスンで担当する70代・80代の方の多くは、最初は「AI(人工知能)なんて、私には無理」とおっしゃいます。でも、ChatGPTに「やさしい税理士のように、私に教えてください」と打ち込むだけで、丁寧な先生のように接してくれる体験をすると、皆さん一気に距離が縮まります。
1. ChatGPTで「年金の手取り額」を最初に把握する
確定申告の前に、まず自分の年金収入が、実際にいくらの手取りになるのかを把握しておくと、税金の話がぐっとわかりやすくなります。年金は「もらった額」と「手取り」が違うのです。
年金には「公的年金等控除」が使える
シニア世代の年金(国民年金・厚生年金・企業年金など)には、公的年金等控除という特別な仕組みがあって、収入から一定額が「税金の対象外」になります。65歳以上の方は、年金収入が110万円までは丸ごと控除(=税金ゼロ)、それ以上でも段階的に控除されます(参考:国税庁 No.1600 公的年金等の課税関係)。
コピペで使える「年金シミュレーション」プロンプト
ChatGPTを開いて、下の文章をそのまま貼り付けて、自分の数字に書き換えるだけでOKです。
あなたは、シニアに優しい税理士です。私の年金の手取り額を計算してください。
・年齢:72歳
・国民年金:年78万円
・厚生年金:年140万円
・企業年金:年30万円
・配偶者:あり(妻、70歳、年金は国民年金のみ年78万円)
・健康保険料・介護保険料:年22万円程度
やさしい言葉で、計算の流れを順を追って教えてください。
ChatGPTは、公的年金等控除→所得税→住民税→国民健康保険料・介護保険料の順に、ステップごとに説明してくれます。「もう少しわかりやすく」「もう一度、表にして」と返事すると、何度でも書き直してくれるので、納得いくまで聞いてみてください。
失敗パターン:年金額をざっくり覚えていて、計算がズレる
❌ 「だいたい月15万円くらい」とChatGPTに伝える
⭕ 年金事務所から届く「年金振込通知書」(毎年6月頃に届くハガキ)の数字をそのまま伝える
年金は2ヶ月に1回振り込まれるので、月額の感覚と年額がズレやすいのです。通知書を見ながら、年額・月額・控除額を正確に伝えると、シミュレーションの精度が一気に上がります。
2. 確定申告書の「下書き」をChatGPTで作る
シニア世代で確定申告が必要になるのは、主に次のケースです。
- 年金収入が400万円を超える方
- 年金以外の収入(不動産・配当・パート収入など)が20万円を超える方
- 医療費控除・ふるさと納税・住宅ローン控除など、還付申告をしたい方(こちらは「した方が得」なケース)
多くのシニアにとっては、3つめの「還付申告」で払いすぎた税金を取り戻すのが、確定申告の本命です。
確定申告の流れと、ChatGPTの使いどころ
確定申告は、ざっくり「①数字を集める→②控除を計算する→③申告書に書き写す→④提出する」の4段階です。このうち、①②③でChatGPTが大活躍します。
国税庁の確定申告書等作成コーナーで実際の入力をするときに、ChatGPTに「この欄には何を書けばいい?」と聞きながら進めると、迷子になりません。
コピペで使える「確定申告書 下書き」プロンプト
あなたは、シニアに優しい税理士です。私の確定申告書の下書きを作ってください。
・年齢:72歳(夫)/妻 70歳
・年金収入:248万円(夫)/78万円(妻)
・医療費合計:38万円(夫婦+同居の母)
・ふるさと納税:4万円
・国民健康保険料:年22万円
・生命保険料:年6万円
還付申告で、どのくらい税金が戻ってくる見込みですか?申告書のどの欄に何を書くか、表で教えてください。
ChatGPTは、所得→所得控除→課税所得→税額→還付額の順に、表形式で出力してくれます。申告書のどの欄に書くかまで答えてくれるので、国税庁の作成コーナーの入力がスムーズになります。
失敗パターン:マイナンバーや口座番号を入力してしまう
❌ 「私のマイナンバーは○○です」とChatGPTに教える
⭕ 金額・年齢・保険料の種類だけを伝える
マイナンバー・銀行口座番号・健康保険証の番号は、絶対にChatGPTに入力しないでください。これらは申告書には必要ですが、計算には不要です。ChatGPTには「数字の計算」だけをお願いし、最終的な書き写しは国税庁の作成コーナーで行うのが安全です。
3. 医療費控除を、領収書の山から自動集計する
医療費控除は、シニア世代に一番効くお得な仕組みです。家族の医療費を合計して10万円を超えた分(年金収入が少ない方は総所得の5%を超えた分)が、所得から差し引かれて、税金が戻ってきます。
コピペで使える「医療費集計」プロンプト
あなたは、シニアに優しい税理士です。下の領収書を集計してください。
・1月10日 [A内科] 4,200円(夫)
・1月15日 [B歯科] 8,500円(妻)
・2月3日 [C薬局] 3,200円(夫、処方薬)
・3月12日 [A内科] 通院タクシー 1,800円(夫、足が悪いため)
・…(残りも貼り付け)
合計と、医療費控除の対象になるか、教えてください。10万円を超えた分は、税金がどのくらい戻りますか?私の総所得は約230万円です。
ChatGPTは、月別の集計表→年間合計→控除対象額→還付見込みの順に出してくれます。通院のタクシー代・公共交通機関の交通費も対象に含めて計算してくれるので、忘れがちな項目もきちんと拾えます。
医療費控除で見落としがちな5つの項目
- 通院のタクシー代・電車・バス代(足腰が悪い、付き添いの家族の分も対象)
- 市販薬(風邪薬・湿布・目薬・整腸剤など、治療目的なら対象)
- 歯の治療費・入れ歯・インプラント(美容目的でなければ対象)
- 介護タクシー・訪問看護の自己負担分
- おむつ代(医師の「おむつ使用証明書」がある場合)
領収書を1枚1枚見ながら、「これって対象?」と迷ったら、ChatGPTに「この支出は医療費控除の対象ですか」と内容を伝えるだけで、その場で判定してくれます。
失敗パターン:家族の医療費を「同居だけ」で判断する
❌ 別居の親の医療費は対象外と思い込む
⭕ 仕送りなどで「生計が同じ」なら、別居の親の医療費も合算できる
たとえば、月8万円の仕送りをしている別居のお母様の医療費は、申告者の医療費控除に合算できる可能性が高いです。判断に迷ったら、ChatGPTに「父は別居で月8万円の仕送りをしています。父の医療費を私の医療費控除に入れていいですか」と、状況をそのまま聞いてください。
4. ふるさと納税の限度額を、自分の数字で計算する
ふるさと納税は、自治体に「寄付」をすることで、所得税と住民税が減って、さらに返礼品(地元の特産品)がもらえる仕組みです。年金生活のシニアでも限度額の範囲内なら、実質2,000円の負担で美味しいお米やお肉が届く、非常にお得な制度です(参考:総務省 ふるさと納税ポータルサイト)。
シニアの限度額は、思ったより低い
限度額は「住民税の所得割額」をベースに計算されます。年金収入の方は、現役世代より所得が少ないため、限度額も低めになります。独身・夫婦・扶養家族の有無でも変わるので、必ず自分の数字で計算することが大切です。
コピペで使える「ふるさと納税 限度額」プロンプト
あなたは、シニアに優しい税理士です。私のふるさと納税の限度額を計算してください。
・年齢:72歳(夫)/妻 70歳(年金78万円のみ、配偶者控除対象)
・年金収入:248万円(夫、厚生年金+国民年金)
・医療費控除:28万円(控除後)
・国民健康保険料:年22万円
・生命保険料控除:4万円
2026年の寄付分として、限度額はいくらまでですか?2,000円の自己負担で済む金額を、税理士の感覚で安全めに教えてください。
ChatGPTは、課税所得→住民税所得割額→ふるさと納税限度額の順に、計算根拠を出してくれます。「税理士の感覚で安全めに」と付け加えるのがコツで、限度額ギリギリではなく、80〜90%の安全圏で答えてくれます。
2026年から始まった「定額減税」とふるさと納税の関係
2024年から始まった定額減税(所得税3万円・住民税1万円の合計4万円)は、2026年も影響が続きます。年金生活のシニアでも、課税所得がある方は対象になりますが、定額減税分はふるさと納税の限度額計算に含まれないという落とし穴があります。
ChatGPTに限度額を計算してもらうときは、「定額減税の影響を反映してください」と一言加えるのがコツです。古い情報のままだと、限度額が実際より高めに出てしまい、自己負担2,000円を超えてしまう恐れがあります。
シニアにおすすめのふるさと納税の使い方
- お米・お肉・お魚など、日常の食卓に出るものを選ぶと、家計の節約効果が大きい
- 定期便(毎月届くタイプ)を選ぶと、買い物の負担が減る
- 確定申告をする方は、「ワンストップ特例」は使えないので、寄付金受領証明書を必ず保管する
失敗パターン:医療費控除と一緒に計算するのを忘れる
❌ ふるさと納税の限度額を、年収だけで計算する
⭕ 医療費控除・社会保険料控除を反映して、課税所得を出してから計算する
医療費控除でその年の課税所得が下がると、ふるさと納税の限度額も下がります。順番は「医療費控除を計算→課税所得を確定→ふるさと納税の限度額」です。ChatGPTには、医療費控除の見込み額も一緒に伝えると、正確な限度額が出ます。
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4-2. 年金受給世代のための「住民税・国民健康保険料」ChatGPT試算
確定申告で還付される税金とは別に、年金生活で家計に直接効いてくるのが住民税と国民健康保険料・介護保険料です。この2つは「前年の所得」をもとに翌年計算されるため、医療費控除やふるさと納税で前年の所得を下げると、翌年の住民税・国保料も下がるという二重のメリットがあります。
住民税と国保料は「翌年」に効いてくる
たとえば、2026年の医療費控除で課税所得が30万円下がった場合、その効果は次の3つに現れます。
- 所得税の還付(2026年分の確定申告で、すぐに振込)
- 住民税の減額(2027年6月から1年間、月々の住民税が下がる)
- 国民健康保険料・介護保険料の減額(2027年度の保険料が下がる)
つまり、医療費控除1回で「即時の還付+翌年1年分の保険料減」の3段階で家計が楽になります。シニア世代にとっては、目先の還付額よりも、翌年の保険料減のほうが大きい場合もあります。
コピペで使える「翌年の住民税・国保料」試算プロンプト
あなたは、シニアに優しい税理士です。私の翌年の住民税と国民健康保険料を試算してください。
・年齢:72歳(夫)/妻 70歳
・年金収入:248万円(夫)/78万円(妻、配偶者控除対象)
・今年の医療費控除:28万円
・今年のふるさと納税:4万円
・お住まい:[A市](仮、保険料の標準的な水準で)
医療費控除を申請した場合と、しなかった場合で、翌年の住民税・国民健康保険料がどのくらい変わるか、表で比較してください。
ChatGPTは「医療費控除を申請」「申請しない」の2パターンを比較表で出してくれます。「申請したほうが、翌年の保険料で年間○万円安くなる」と数字で見えると、確定申告の優先度が一気に上がります。
失敗パターン:住民税の通知が来てから慌てる
❌ 6月に届く住民税の決定通知書を見て「なんでこんなに高いの?」と焦る
⭕ 確定申告の段階で、翌年の住民税・国保料の見込みもChatGPTで試算しておく
住民税の決定通知書は、年金天引きの方は6月、その他の方は6月以降に届きます。確定申告のタイミングで翌年の家計を見通しておくと、急な天引き増額に慌てずに済みます。
5. e-Taxで「印刷せず提出」までChatGPTと進める
2026年の確定申告から、マイナンバーカードを使ったe-Tax提出がさらに簡単になっています。スマホとマイナンバーカードがあれば、書類を1枚も印刷せずに、家から提出まで完結できます。
e-Taxの3つの提出方法
- マイナンバーカード方式(推奨):スマホでマイナンバーカードを読み込んで、その場で送信
- ID・パスワード方式:事前に税務署で発行してもらったIDで提出(マイナンバーカード不要)
- 印刷して郵送:作成コーナーで作成→印刷→郵送
マイナンバーカードをまだお持ちでない方は、3の「印刷して郵送」が一番安心です。ChatGPTで下書きを作って、国税庁の作成コーナーで清書、印刷して郵送、という流れで、来年からe-Taxに移行しても遅くありません。
失敗パターン:申告期限ギリギリに始める
❌ 3月10日になってから領収書を集め始める
⭕ 1月中旬から「集める→ChatGPTで整理→2月に申告」のスケジュールにする
確定申告の期限は通常3月15日ですが、ギリギリだと税務署の電話が繋がらず、e-Taxも混雑します。1〜2月の余裕がある時期に、ChatGPTと一緒に下書きを作っておくと、3月は提出するだけで終わります。
6. ChatGPTを使うときに必ず守る「個人情報の境界線」
税金の話は、どうしても個人情報が関わります。ChatGPTを使うときに、絶対に入力してはいけない情報と、入力してもよい情報を、最初に整理しておきましょう。
| 入れてはいけない情報 | 入れてもよい情報 |
|---|---|
| マイナンバー | 年齢・性別 |
| 健康保険証の番号 | 年金収入の金額 |
| 銀行口座番号・キャッシュカード番号 | 医療費の合計金額 |
| クレジットカード番号 | 病院・薬局の名前([A病院]と伏せてもOK) |
| 自宅の正確な住所・電話番号 | 市区町村名(控除計算に必要) |
| 家族のフルネーム | 家族構成(夫・妻・母など続柄のみ) |
不安なときは、病院名を「[A病院]」「[B歯科]」のように伏せ字にしても、ChatGPTはちゃんと集計してくれます。「数字の計算」だけをお願いし、個人を特定する情報はAIに渡さないのが、安全に使う基本ルールです。
6-2. 70代女性が実際に2時間で還付申告を終えた手順
冒頭にご紹介した、私が個別レッスンで担当した70代女性(仮にAさん)の事例を、具体的な手順としてご紹介します。Aさんは「夫が亡くなってから3年間、確定申告に手をつけられなかった」とおっしゃっていましたが、ChatGPTを使って2時間で3年分の還付申告を完了されました。
30分目:書類を集めて、ChatGPTに渡す準備
Aさんと一緒に、まず家中の「箱・引き出し・棚」から、過去3年分の書類を集めました。具体的には、年金振込通知書、源泉徴収票、医療費の領収書、薬局のレシート、生命保険料控除証明書、国民健康保険料の納付書です。Aさんの場合、3年分で合計420枚の領収書がありました。
60分目:年ごとにChatGPTで集計
1年分ずつ、ChatGPTに「2023年の医療費を集計してください」と伝えて、領収書を月ごとに整理した内容を貼り付けました。Aさんは目が悪いので、領収書を読み上げてもらいながら、私が代わりにタイプしました。1年分の集計が、約20分で完了しました。
90分目:3年分の還付額をChatGPTで計算
ChatGPTに「年金収入180万円、医療費控除を年ごとに反映して、3年分の還付額を計算してください」と伝えると、年ごとの還付額が表で出てきました。Aさんの場合、2023年分が3.8万円、2024年分が4.2万円、2025年分が4.0万円。合計12万円の還付が見込めることがわかりました。
120分目:国税庁の作成コーナーで清書・e-Tax提出
ChatGPTの計算結果を見ながら、国税庁の確定申告書等作成コーナーに入力。マイナンバーカード方式でe-Tax提出まで完了しました。後日、3週間で銀行口座に12万円が振り込まれ、Aさんは「夫が遺してくれたお小遣いみたい」と喜ばれていました。
失敗パターン:書類を見つけて満足してしまう
❌ 書類を集めた段階で「いつかやろう」と引き出しに戻す
⭕ 書類を集めたその日のうちに、ChatGPTで1年分だけでも集計してみる
書類を集める「腰を上げる」のが一番大変です。一度集めたら、その日のうちに少しでも進めるのがコツです。1年分の集計だけでも、20分あれば終わります。
7. ChatGPTの答えが間違っていないか、必ず確認する
ChatGPTはとても便利ですが、税金の最終判断はAIではなく、税務署・税理士の方が正しいです。特に、金額が大きい・複雑な事情があるケースでは、必ず人間の専門家に確認してください。
ChatGPTが間違えやすい3つの分野
長年シニア向けレッスンをしている中で、ChatGPTが特に間違えやすい・古い情報を返しやすい分野がわかってきました。次の3つは、必ず公式ソースで確認してください。
- 最新の控除額・税率:基礎控除や住民税の非課税基準は、毎年のように見直されます。「2026年最新の○○控除はいくらですか?」と聞いて、答えが古そうなら国税庁のサイトで確認
- 地域別の保険料率:国民健康保険料・介護保険料は市区町村ごとに料率が違います。ChatGPTは標準値で計算するので、正確な額はお住まいの市区町村のサイトで確認
- 新しい制度の適用条件:新NISA、定額減税、給付金など、新しい制度は条件が複雑で、ChatGPTが古い情報を返すことがあります。国税庁・厚生労働省・お住まいの自治体の公式ページを一次ソースに
判断に迷ったら「2026年6月時点の情報で、出典はどこですか?」とChatGPTに聞いてください。出典が古い・あやふやな場合は、必ず公式サイトで再確認してから判断するのが安全です。
無料で使える「最終確認」の3つの方法
- 国税庁 電話相談センター:所轄の税務署に電話すると、自動音声で繋がります(参考:国税庁 税務署の所在地)
- 確定申告期の税理士会 無料相談会:2〜3月に各地で開催。お住まいの市区町村の広報で告知されます
- 市区町村の住民税窓口:住民税・国民健康保険料の計算は、市区町村が最も正確です
ChatGPTを「下書き・整理係」、税務署や税理士を「最終確認」と役割分担で考えると、安心して使えます。
まとめ:来年からは1時間で終わる確定申告に
年金・確定申告・医療費控除・ふるさと納税の4つは、シニア世代にとって「お金」に直結する重要な手続きです。これまでは丸一日かけて、書類の山と格闘していた方も、ChatGPTを使えば1〜2時間で下書きまで完成できます。
今日からできる3つの小さな一歩:
- レシート・領収書・年金振込通知書を、1つの箱に集める
- ChatGPTを開いて、この記事のプロンプトを1つコピペしてみる
- うまくいかなかったら「もう少しわかりやすく」「表にして」と返事する
これだけで、来年の3月の「めんどう」が、ぐっと軽くなります。お孫さん・お子さんに頼まなくても、ご自身で確定申告ができるようになります。最初は時間がかかっても、2年目・3年目には、本当に1時間で終わるようになりますので、ぜひ今年から始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 年金収入だけだと、確定申告は必要ですか?
年金収入が400万円以下で、他の所得が20万円以下なら、原則として確定申告は不要です。ただし、医療費控除・ふるさと納税で還付申告をしたい方は、確定申告をすることで税金が戻ってきます。「した方が得」になるケースが多いので、まずChatGPTに「私の場合、確定申告した方が得ですか?」と聞いてみてください(参考:国税庁 No.1600)。
Q2. ChatGPTの無料版で大丈夫ですか?
はい、無料版(GPT-4o miniなど)でも、この記事のプロンプトはすべて使えます。表形式の出力・計算・整理は無料版で十分です。「より複雑な相談」「画像から領収書を読み取る」などを使いたい方は、ChatGPT Plus(月額20ドル程度)も検討の価値があります。
Q3. 確定申告書の「下書き」をそのまま提出してもいいですか?
いいえ、ChatGPTが作った下書きは、必ず国税庁の確定申告書等作成コーナーに入力し直してください。ChatGPTは「考え方・計算」を整理してくれますが、正式な申告書は国税庁の様式で作る必要があります。作成コーナーは、下書きがあれば30分程度で完成します。
Q4. 親の確定申告を子が代わりにやってもいいですか?
はい、本人の同意があれば代理申告は可能です。マイナンバーカードと暗証番号、本人の銀行口座情報を用意して、e-Taxまたは紙で提出します。お母様・お父様の代わりに整理する場合は、領収書を一緒に見ながら、ChatGPTに「母(80歳、年金78万円)の医療費控除を整理して」と伝えるとスムーズです。
Q5. 医療費控除と「セルフメディケーション税制」はどちらが得ですか?
セルフメディケーション税制は、市販薬(OTC医薬品)の購入額が年12,000円を超えた分を控除できる仕組みです。医療費控除との選択制なので、両方を同じ年に使うことはできません。判断に迷ったら、ChatGPTに「医療費合計は○円、市販薬は○円です。どちらの控除が得ですか?」と聞くと、両方を計算して比較してくれます。
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著者プロフィール
佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を担当。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。シニア向けChatGPT個別レッスンも対応中。「お孫さん・お子さんに頼まなくても、ご自身でAIを使いこなせるようになる」がモットー。