結論:ChatGPTと画像生成AIを組み合わせると、シニアの方でも「世界に1冊だけの孫向け絵本」を自分で作ることができます。
- 要点1:ChatGPTに話しかけるだけで、お孫さんが主人公の物語を作れます
- 要点2:画像生成AI(無料あり)でかわいいイラストを生成し、本格的な絵本に仕上げられます
- 要点3:印刷サービスを使えば、1冊から本物の製本絵本を手にできます(目安:500〜2,000円・2026年時点)
対象読者:お孫さんに特別なプレゼントをしたいシニアの方、AIをまだ使ったことがないけれど挑戦してみたい60〜70代の方、親御さんといっしょにやってみたい30〜50代の方
今日やること:まずChatGPTを開き、「○○(お孫さんの名前)が主人公の絵本の物語を作ってください」と話しかけてみましょう
「孫に何かプレゼントしたいけれど、何を買えばいいか思いつかない」
先日、シニア向けのAI活用サポートをしていたとき、70代の女性の方からこんな相談をいただきました。「市販のおもちゃは飽きてしまうし、お金より何か手作りのものを贈りたい」というのです。
そこでご提案したのが、AIを使ったオリジナル絵本作りです。実際に一緒に試してみたところ、その方は「こんなに簡単にできるなんて思わなかった!」と目を輝かせていました。できあがった絵本を見て、お孫さんが「おばあちゃんが作ったの?」と驚いたそうです。
この記事では、AIを使って孫向けの絵本を自分で作る方法を、5つのステップに分けてわかりやすく解説します。パソコンが苦手な方でも、お子さんに少し手伝ってもらいながら進められる内容です。
AIで絵本が作れるって本当?どんなことができるの?
「AI(人工知能)」というと難しそうに聞こえますが、使い方はとても簡単です。普通の会話をするように文章を打ち込むと、AIが答えてくれます。これを使って絵本作りに活かします。
AIにできることは大きく2つあります。
- 物語を作ること:お孫さんの名前や好きなものを伝えると、AIがオリジナルの物語を書いてくれます
- イラストを作ること:「かわいいうさぎが公園で遊んでいる絵」と伝えると、AIが絵を生成してくれます
この2つを組み合わせると、世界に1冊だけの絵本が完成します。
必要なもの
- スマホまたはパソコン(どちらでも可)
- ChatGPTのアカウント(無料で作れます)
- 画像生成サービス(無料のものがあります。後ほど詳しく説明します)
- WordやGoogleスライド(レイアウト用。なければパソコンに詳しい方に頼んでもOK)
全部そろえなくても、まずはChatGPTだけで物語を作るところから始めてみましょう。
絵本作りの全体の流れ(5ステップ)
絵本を作る流れを最初に確認しておきましょう。難しく考えなくて大丈夫です。
- テーマを決める:誰のために、どんな絵本を作るか考える
- ChatGPTで物語を作る:AIに話しかけて物語の文章を作ってもらう
- 画像生成AIでイラストを作る:各ページに合ったイラストをAIに描いてもらう
- レイアウトを整える:文章と絵を合わせて、絵本らしい見た目にする
- 印刷して製本する:印刷サービスを使って本物の絵本にする
一度に全部やろうとせず、1ステップずつ進めましょう。1日1ステップでも、5日あれば完成します。
ステップ1:絵本のテーマを決める
まず、どんな絵本を作るか決めます。ここが一番楽しい部分です。
決めること3つ
- 誰が主人公か:お孫さん本人?それともお孫さんが好きなキャラクター(うさぎ、恐竜、プリンセスなど)?
- どんな話か:冒険の話?動物が出てくる話?成長の話?
- 何を伝えたいか:「大好きだよ」というメッセージ?誕生日のお祝い?
難しければ、まずお孫さんのことを思い浮かべてみてください。「最近、何に夢中になっているかな?」「どんな遊びが好きかな?」と考えると、自然にアイデアが浮かんでくるものです。
テーマの例
- 「ゆうくん(お孫さんの名前)が海へ冒険に行く話」
- 「ももちゃんと不思議な森のお話」
- 「たろうくんが初めて幼稚園に行く日」
- 「おばあちゃんとりんごの木」(おばあちゃん視点で作るのもステキです)
メモ用紙に思いついたことを書き留めておくと、次のステップがスムーズに進みます。
ステップ2:ChatGPTで物語を作る
ChatGPTを使って、物語の文章を作ります。難しい操作は必要ありません。普通の会話をするように、ChatGPTに「お願い」するだけです。
ChatGPTへの指示の仕方(プロンプト例)
以下のような文章をChatGPTに打ち込んでみてください(コピーして使っていただいて構いません)。
プロンプト例1:基本の絵本作り
「4歳の孫向けのオリジナル絵本を作りたいです。孫の名前はゆうきで、恐竜が大好きです。ゆうきが小さな恐竜と友達になり、いっしょに冒険する物語を、8ページ分作ってください。各ページに2〜3文の短い文章でお願いします。最後は温かい気持ちで終わるようにしてください。情報が足りない場合は最初に質問してください。」
プロンプト例2:誕生日プレゼント向け
「もうすぐ5歳の誕生日を迎える孫(名前:はなこ)へのプレゼントとして、絵本を作りたいです。はなこはうさぎと花が好きです。はなこが主人公で、友達のうさぎといっしょにお花畑を探検するお話を12ページ分作ってください。ページごとに文章を分けて、絵のイメージも一緒に書いてください。」
ChatGPTが物語を作ってくれたら、読んでみて気に入らないところがあれば「3ページ目の内容をもっと楽しい感じにしてください」と追加でお願いできます。
物語を自分らしく直す
AIが作った物語はあくまでも「素材」です。ご自身の言葉を少し加えると、より温かみのある絵本になります。例えば、お孫さんの口ぐせや、ふたりだけのエピソードを1つ入れてみてください。それだけで、世界に1つだけの絵本になります。
ステップ3:画像生成AIでイラストを作る
物語ができたら、各ページのイラストを作ります。「絵が下手だから」と心配しなくて大丈夫です。AIが代わりに描いてくれます。
おすすめの画像生成サービス
以下のサービスが使いやすくておすすめです。
- ChatGPT Plus(月額約3,000円):物語作成と画像生成が同じ画面でできて便利です。「この場面の絵を描いてください」と話しかけるだけで絵ができます
- Adobe Firefly(無料プランあり):日本語の説明でイラストを生成できます。子ども向けのかわいい絵が得意です。アドビ公式サイト(adobe.com/jp/products/firefly.html)から使えます
- Canva(無料プランあり):絵本のテンプレートもあり、文字と絵をいっしょに編集できます。画像生成機能も搭載されています
イラストの指示の仕方
画像生成AIへの指示も、日本語で大丈夫です。次のような感じで指示してみてください。
プロンプト例:子ども向けの絵本イラスト
「水彩画風の子ども向け絵本のイラスト。小さな男の子と緑色の恐竜が草原で手をつないでいる。青い空と白い雲、遠くに山。温かくて優しい雰囲気。」
プロンプト例:うさぎが登場するページ
「絵本スタイルのイラスト。かわいい白いうさぎが花畑の中で喜んで飛び跳ねている。たんぽぽやチューリップが咲いている。柔らかいパステルカラー。優しく温かい雰囲気。」
最初はうまくいかないこともありますが、「もっとかわいくしてください」「背景をシンプルにしてください」とお願いすれば調整できます。何度か試しているうちにコツがつかめてきます。
イラストを保存する方法
生成された画像は、右クリック(スマホなら長押し)で保存できます。各ページ分の画像をフォルダにまとめておくと、次のステップがやりやすくなります。
ステップ4:レイアウトを整える
物語の文章とイラストが揃ったら、絵本らしいレイアウトに整えます。ここは、お子さんやお孫さんに手伝ってもらうのがおすすめです。
使えるツール
- Canva(キャンバ):パソコンでもスマホでも使える無料サービスです。「絵本」や「絵本テンプレート」で検索するとデザインの型があるので、文字と画像を当てはめるだけで完成します。公式サイト(canva.com)から無料で始められます
- Googleスライド:Gmailアカウントがあれば無料で使えます。スライド1枚を絵本の1ページとして使います
- Microsoft Word:よく使っているという方はWordでも作れます。ページを横向きにして、画像と文字を配置します
レイアウトの基本
- ページの上半分に絵、下半分に文字(または左に絵・右に文字)というシンプルな構成にすると読みやすい絵本になります
- 文字は大きく(18〜24ポイント程度)、読みやすいフォントを選びましょう
- 表紙には絵本のタイトルとお孫さんへのメッセージを入れると特別感が増します
- 最後のページに「〇〇ちゃんへ、おばあちゃんより」という一言を入れるのもおすすめです
完成したら、PDFとして保存します。印刷サービスへの入稿でも、デジタルで送る場合でも、PDFが最も使いやすい形式です。
ステップ5:印刷して製本する
PDFができたら、印刷サービスを使って本物の絵本に仕上げます。本格的な製本をしてくれるサービスがあり、1冊からでも注文できます。
おすすめの印刷サービス
- しまうまプリント(shimaumaprint.com):フォトブックが手頃な価格で作れます。写真集の形式ですが、絵本の作成にも使えます。A5サイズで20ページ程度なら数百円〜で作れることもあります(価格は時期やプランで変動します。公式サイトでご確認ください)
- TOLOT(tolot.com):絵本・フォトブックに強いサービスです。テンプレートが豊富で、PDFを貼り付けるだけで注文できます
- COCODEAL(ここでいる):少部数の冊子印刷に対応しています。絵本らしい製本(無線綴じ)にも対応しています
入稿の基本手順
- 各サービスの公式サイトにアクセスする
- 「フォトブック」や「冊子印刷」のメニューを選ぶ
- サイズ・ページ数・製本方法を選ぶ
- PDFファイルをアップロードする
- プレビューで確認して注文する
初めての場合は、お子さんに手伝ってもらいながら進めると安心です。注文後は1〜2週間程度で届くことが多いですが、サービスによって異なります。
よくある失敗パターンと回避策
初めてAIで絵本を作るとき、多くの方がつまずくポイントがあります。事前に知っておくと安心です。
失敗パターン1:AIへの指示が漠然としすぎる
❌「かわいい絵本を作って」だけでは、AIは何を作ればいいかわかりません。
⭕「4歳の孫向け、うさぎが主人公、8ページ、優しい内容」のように具体的に伝えましょう。
ChatGPTは質問されたことに丁寧に答えてくれます。「足りない情報があれば教えてください」と最初に書き添えるのも効果的です。
失敗パターン2:イラストのスタイルがバラバラになる
❌ページごとに違うサービスや違う指示でイラストを作ると、絵のタッチが統一されず、絵本としてまとまりがなくなります。
⭕「水彩画風」「パステルカラー」「絵本スタイル」など、スタイルを決めてすべてのページに同じ指示を加えましょう。
失敗パターン3:AIの文章をそのまま使ってしまう
❌AIが作った文章は上手ですが、「あなたらしさ」がありません。
⭕お孫さんとの思い出のエピソードや、普段使うやさしい言葉を1〜2か所加えるだけで、温かみのある絵本になります。
失敗パターン4:印刷サイズを確認しないで作る
❌印刷サービスによって、受け付けられるファイルのサイズや形式が違います。先に確認せずに作ると、作り直しが必要になることがあります。
⭕先に使う印刷サービスを決めて、そのサービスの「入稿ガイド」を確認してからレイアウト作業を始めましょう。
AIを使った絵本作りで大切なこと
AIはとても便利なツールですが、正直にお伝えすると、いくつか注意が必要な点もあります。
まず、AIが生成する文章や画像は、常に完璧とは限りません。時々、意図と違うものが出てくることがあります。それも含めて「手作りの味」と楽しんでいただけると良いと思います。
また、AIが作ったイラストの著作権については、各サービスのルールが異なります。個人でプレゼントとして使う分には多くの場合問題ありませんが、販売したり広く配布したりする場合は、各サービスの利用規約を確認してください。
最後に、大切なのはAIの力を借りながらも、「あなたのお孫さんへの想い」を込めることです。完璧な絵本でなくても、おじいちゃん・おばあちゃんが作ってくれたという事実が、お孫さんにとって何よりの宝物になります。
もう少し挑戦したい方へ:デジタル絵本にする方法
印刷せずに、スマホやタブレットで見られるデジタル絵本にすることもできます。
- PDFをLINEで送る:PDFファイルをLINEで送ると、お孫さんはスマホで読むことができます
- Googleスライドで共有する:「閲覧用リンク」を発行して、URLをLINEやメールで送れば、相手のスマホで読めます
- Canvaで共有する:Canvaで作った作品は「共有」ボタンから、スライドショーとして見せることもできます
遠くに住むお孫さんに贈る場合は、デジタル版を先に送り、後から印刷版を郵送するというのもよい方法です。
よくある質問
Q:ChatGPTの使い方がわからない場合は?
A:ChatGPTの基本的な使い方を解説した記事も当サイトで紹介しています。また、お子さんやお孫さんに「使い方を教えて」とお願いするのも良い方法です。一緒に作業することで、世代を超えた交流のきっかけにもなります。
Q:絵本作りにかかる費用の目安は?
A:物語作成と画像生成は無料サービスの組み合わせで行うことができます。印刷費用は1冊あたり500〜2,000円程度が目安です(2026年時点。サービスや仕様により異なります。各サービスの公式サイトでご確認ください)。ChatGPT Plusを使う場合は月額約3,000円の利用料が別途かかります。
Q:何ページくらいが適切ですか?
A:3〜5歳のお孫さん向けなら8〜12ページ程度がおすすめです。1ページの文章は2〜3文と短めにすると、読み聞かせがしやすい絵本になります。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- まずChatGPTを開いて、お孫さんをイメージして話しかけてみる:「○○ちゃんが主人公の絵本のお話を作ってください」というだけで始まります。うまくいかなくても大丈夫。何度でも試せます
- 使う印刷サービスを1つ決めて、入稿ガイドを確認する:先にサイズや形式を確認しておくと、後で作り直す手間が省けます
- 完成を焦らず、楽しむことを優先する:「世界に1冊の絵本を作った」という体験自体が、お孫さんへの素晴らしい贈り物です。失敗しても、それも思い出になります
AIという新しいツールを使うことで、「絵が下手だから」「文章が苦手だから」という壁を越えて、誰でも絵本作りに挑戦できる時代になりました。ぜひ、大切なお孫さんへの贈り物として、オリジナル絵本作りを楽しんでみてください。
もし「AIの使い方をもっと丁寧に教えてほしい」という方は、シニア向けのAI個別サポートもご用意していますので、お気軽にご相談ください。
この記事を読んだ方へのおすすめ記事
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- シニア向けAI活用術 — 60〜70代の方が実際に使っている活用例を紹介
絵本ジャンル別テンプレ 5選
「どんな絵本にしようか迷う」シニアの方向けに、孫の年齢・場面別のテンプレを5つご用意しました。それぞれを ChatGPT にコピペするだけで物語のドラフトが生成できます。
1. 孫の冒険型(3-6歳向け)
「主人公は5歳の[孫の名前]ちゃん。森のドラゴンと友達になり空を飛ぶ冒険に出る物語。10ページ構成、2-3文の優しい日本語で」
2. 家族の絆型(7-10歳向け)
「[孫の名前]ちゃんがおじいちゃん・おばあちゃんからもらった絵本を友達と共有する物語。家族の愛を学ぶテーマで12ページ」
3. 卒園・入学のお祝い型
「これまでの思い出6シーン + 未来への希望2ページ、計8ページの記念絵本」
4. ペット・動物型
「[孫の名前]ちゃんとペット[動物名]の友情物語、10ページ構成」
5. 季節・行事型
「春夏秋冬を巡る一年と日本の年中行事(お花見・夏祭り・お月見・お正月)を盛り込んだ12ページ」
クオリティを上げる5つのコツ
- 1ページ1メッセージ(詰め込みすぎ防止)
- 主人公の名前を孫の本名にする
- 家族写真を1ページ目の表紙に
- 感情表現を豊かに(嬉しい・悲しい・驚いた)
- 結末は希望のあるものに
印刷サービスの選び方
絵本を印刷する際の主要サービス比較:
- しまうまプリント: A5ハードカバー20ページ 約2,500-3,500円
- Lifeprint: A6ミニ版 約1,500-2,500円
- つむぐ絵本: ハードカバー本格製本 約3,500-5,000円
用途別:
- 記念用(保存しやすい)→ A5 ハードカバー
- 毎日読む用 → B6 ソフトカバー
- 持ち運び用 → A6 ミニ版